佐々木勇気六段と藤井聡太四段、どちらが足速い? 永瀬六段が語るエピソードが微笑ましい
プロ棋士の若手、中堅、ベテランの区切りは?
貞升:
永瀬六段は佐々木六段と歳も2つしか変わらないですよね?
永瀬:
いやいや、大違いなんですよ。中堅と若手で違ってしまうので、ジャンルが違うんですよね。
貞升:
若手は何歳までですか?
永瀬:
若手は24歳までだと思いますね。25歳になってしまうと中堅で、それ以降はベテランになるんじゃないですかね。
貞升:
20代は若手じゃないんですか?
永瀬:
違いますね。25歳だと30歳に近いのでそんなわけないんですよ。
貞升:
ダメなんですか? 中堅なんですか?
永瀬:
ダメです。中堅以降ベテランなんで、どちらかというとベテランよりですね。ベテランではないでしょうけどね。
貞升:
そうなんですか? 26歳でデビューしたら?
永瀬:
残念ながら若手というくくりにならないような。だって10代でプロ棋士になる人が多いわけですから。例えば、自分は17歳で棋士になっていて、今年で多分9年目とかなんですけど、普通に考えて9年目な人間がもう若手じゃないじゃないですか。
貞升:
そうやって考えると、そうですけども……。
永瀬:
藤井聡太さんは14歳で、あと6年して(20歳で)若手……、ではないような気がしますね。
貞升:
20代で棋士になる方もいらっしゃるじゃないですか? 25歳になっていたら、若手じゃない?
永瀬:
さすがに中堅じゃないですか?
貞升:
すごい厳しい世界なんですね。
永瀬:
気がしますね。
永瀬:
藤井聡太さんは別として、今結構、高齢化が進んでいて、自分が棋士になった頃は17歳が多かったんですよね。
貞升:
高齢化?
永瀬:
(最近、四段に昇段した)斎藤明日斗さんが若いと思ったんですけど、彼は19歳なんですよね。自分のときは棋士になるのが17歳が多かったんですよね。
貞升:
棋士になる年齢が遅くなっている?
永瀬:
遅くなるというか、そういう感じなんでしょうね。自分のときはたまたま17歳が多かったんですかね。佐々木勇気さんは棋士になるのが16歳で何か記録持っていましたよね。
貞升:
年齢順で並べると棋士になったのが6番目ですかね。
永瀬:
そう考えると藤井聡太さん1人だけで平均年齢を下げているものの、全体的には少し高齢化というか、プロになる年齢としては上になってきているような気がしますね。それだけプロ戦が激化しているのかもしれませんけどね。
貞升:
そう考えると確かに10代の棋士は少ないですね。
永瀬:
それだけ将棋界のレベルが上がっているのかもしれませんね。
■関連記事
・将棋と同様に、どんな質問も丁寧に受ける佐藤天彦名人「“貴族”っぽく振る舞っている?」「女流棋士との結婚はある?」
・プロ棋士・松尾歩八段、声や髪型に関するファンからの質問に照れながらも丁寧に回答する