バカのふりしてたら本当にバカだと思われてた件。『王太子に婚約破棄されたので、もうバカのふりはやめようと思います』は不器用令嬢とドストレート純情王子のロマンティックラブコメ
能ある鷹は爪を隠すのが賢い生きかたですが、隠しすぎるのも考えもの!?
ニコニコ漫画「マグコミ異世界出張所」にて掲載中の『王太子に婚約破棄されたので、もうバカのふりはやめようと思います』では、よかれと思ってバカを演じていた主人公がまさかの裏切りにあうことに。
しかし、もう自分を偽ることはないと覚悟を決めたそのとき、彼女の前に求婚を申し出る者が現れて……?
漫画:南乃映月(@minamino82)
原作:狭山ひびき(小説家になろうマイページ)
キャラクター原案:硝音あや(@shouoto)
「バカな己を恨め」とな……!?
主人公のオリヴィア・アトワールは公爵令嬢で、アラン王太子の婚約者。
アラン王子はつね日ごろから何かと無茶を言ってくるものの、彼女は慣れっこでした。
今日も朝から急な召集に応じながら、つくづく王侯貴族の暮らしとは不自由なものだと思うオリヴィア。
なにせ彼女は6歳で王妃になる運命を決定づけられ、以来ずっとバカのふりを続けていたのですから。
そんなオリヴィアが召集を受けて王城に向かうと、そこには王族をはじめ国の重鎮たちがズラリ。
彼女はそこで大臣から、アラン王太子殿下との婚約を解消すると宣告されてしまうのでした!
まったく状況がつかめないなか、サクッと新たな婚約者も発表されてしまい彼女は唖然……。
どうやらオリヴィアは王妃教育を軽んじていると思われていたようで、後釜には“教養高き愛娘”ことティアナ・レモーネ伯爵令嬢がつくそうな。
突然のことに声も出ないオリヴィアに対し、「現状を理解しているか?」とため息交じりに問いかけてきたアラン王子。
思惑はどうあれ言われた意味はわかったでしょう。しかしそれでも彼女は、王子の前で努めて愚か者を演じ続けます。
その姿を見て、「言っても無駄ですわ」とは新婚約者のティアナの言葉。あなたこそ目も当てられないほどのドジっ子のくせに……とでも言いたげなオリヴィア。
そんな茶番の最後に、アラン王子は「恨むならバカな己を恨め」と吐き捨てます。
よりによって、バカなふりをしなければならない原因をつくったあなたがそれを言うのか……と、オリヴィアは絶句するのでした。
もう自分を偽る必要はない
オリヴィアがバカのふりを続けていた理由は至極単純。アラン王子からそうしろと言われたから。
話は、彼女たちの幼少期までさかのぼります。
若き日のアラン王子は、自分が答えられなかった問いにオリヴィアが答えたことを指して「俺をはずかしめた」とご立腹。
もちろんオリヴィアにそんなつもりはありませんでしたが、アラン王子にもメンツはあるということなのでしょう。
「この国の王は一番頭が良くなきゃだめなんだ!」とはそうかもしれませんが、だからといって彼女を責めるのはあまりに浅慮……。
結局、アラン王子は「これから先、お前はずっとバカでいろ!!」と言い渡して去っていきます。
立場上言い返すこともできないオリヴィアは、それ以来ずっとこの命令を律儀に守り続けてきたわけです。
ちなみにその時点で、すでに彼女の王妃教育は完了済み。まったく呆れた王子だこと……。
王子やこの状況に文句は山ほどあれど、言わぬが花と口をつぐむオリヴィア。
何より自分のこの11年間はなんだったのか。最後くらいは最高の自分を見せようと、彼女は流麗な所作でカーテシーを行います。
やはり教養の高さというのは、身のこなしひとつひとつにも滲み出してしまうもの。
明らかに雰囲気が変わった彼女を見て周囲がざわつくなか、オリヴィアは威風堂々「どうぞお幸せに」と言ってのけるのでした。
もはや一片の未練もなし。顔をゆがめるアラン王子には、「どうぞ“アトワール”とお呼びくださいませ」と釘を指します。
もう自分を偽る必要はないと、目を見開いたオリヴィア。
そんな彼女の決意に呼応するかのように、広間の扉が突如として開け放たれます――!
バカ正直すぎる第2王子にタジタジ!?
弾劾を受けていたオリヴィアの前に、割って入ってきたのは第2王子のサイラス殿下。
「お前は呼んでないぞ!」という兄・アランからの言葉をものともせず、彼は優しげな瞳をたたえながらオリヴィアのそばに寄っていき。
大輪の花束とともに、「僕と、結婚していただけませんか?」と言ってひざまずくのでした。
なぜに、 たったいま王太子との婚約を解消されたばかりの自分を……!?
どう考えてもあり得ない展開。頭の回転が速いオリヴィアは、はたと気付きます。
おそらくこの一連の騒動は国王の差し金で、サイラス殿下は望まぬ婚約を強制させられた被害者なのだと。
それが真実なら、巻き込まれたサイラス殿下もかわいそうに。
オリヴィアは殿下の心中を察し、彼の耳もとでいきさつをたずねてみるも……。
意外や意外、まさかの空振り!? なんと「僕は君と結婚したいから求婚したんだけど」なんて言うではないですか!
さすがのオリヴィアも、この展開は予想外。
たたみかけるかのように、どストレートに好意を伝えてくるサイラス殿下に彼女はタジタジになってしまいます。
裏などないけれど、王である父に頼み込んでこの場をセッティングしてもらったのは本当だと語るサイラス殿下。
「覚えておいて、僕の言う好きには『好き』以外の意味はないからね」と甘くささやかれ、オリヴィアも思わず赤面……!
しかし果たして、サイラス殿下の言葉は本当に信じてしまっていいものか。
かくして聡いばっかりに不器用でもあるオリヴィアは、バカ正直な殿下に振り回されていくことになります。気になった方は、ぜひ続きをチェックしてみてください!
(画像はニコニコ漫画『王太子に婚約破棄されたので、もうバカのふりはやめようと思います』より)
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