「真の仲間じゃない」と言われ勇者パーティーを追放された主人公。辺境の地で始めた“第二の人生”はほのぼの＆刺激でいっぱい!?
ざっぽん先生が送る、大人気web小説『真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました』。
そのコミカライズ版がニコニコ漫画「少年エース」にて連載中です。悲哀を抱えながらも前向きに生きる主人公と、やがて幕を開けるスローライフが胸にしみる本作を、どうぞお楽しみください。
異次元のレベルを持つ主人公が勇者を救う！
暗黒大陸を統べる魔王タラクスンによる侵攻が、人の世にはびこり早3年。
アヴァロン大陸には、邪悪な魔の手を食い止めるべく勇者が活躍をくり広げていました。
ルーティ・ラグナソンは、“勇者の加護”を持つ可憐な少女。
彼女は“恐怖への完全耐性”を持ち合わせており、無表情ながらも力強い言葉で前線の兵たちを鼓舞します。
しかし、いくら勇者といえど多勢に無勢。
さらには、ルーティよりもはるかにレベルの高いヒュージデーモンまで出現し……。
勇者パーティーの一員である、アレス・スロアが放った中級魔法“ファイアブラスト”も効果なし。
むしろ上位互換らしき“ファイアストーム”なる秘術で反撃を受け、人類側は絶対絶命の状況に陥ってしまいます。
そんな窮地を救ったのが、ルーティの兄にして王都精鋭“バハムート騎士団”の副団長。
本作の主人公を務める、ギデオン・ラグナソンだったのです！
頼れるギデオンが駆けつけたことで、ルーティの表情も幾分か和らいだ様子。
兄に背中を任せつつ、持ち前の剣技でヒュージデーモンの出鼻をくじきます。
妹の動きを見て「あとは俺に任せろ！」と前に飛び出したギデオン。彼の直剣は一瞬のうちにヒュージデーモンの頭部へと到達し、急所をメキメキと切り裂いていきます。
それもそのはず。彼は“初期レベル＋30”というチートじみたスキルを保有しており、この時点ですでにレベル46！
レベル28のヒュージデーモンですら、ギデオンは「悪いな、それなら生まれた時から超えてるよ」と一笑に付せるほどの猛者だったのです……！
人類最後の希望である勇者。そのかたわらにギデオンほどの実力者がいるならば、魔王軍とてひとたまりもないハズ……。
しかし、そんな希望的観測はことごとく裏切られ、物語は意外な方向へと展開していくのでした。
ギデオンが戦力外通告を受けた顛末が切なすぎ
勇者ルーティ＆騎士ギデオンが“人類希望の双翼”と呼ばれるようになってから、さらに3年が経過。
いまだに妹が魔王軍との戦いを続ける中、ギデオンはというと……。
なぜか“レッド”という偽名をかたり、辺境暮らしの真っ最中なのでした。
しかもその理由とは、なんと実力的に勇者パーティーについていけなかったから。あの勇姿を見た後では、にわかに信じがたい話です。
じつは彼が授かった加護“導き手”というのは、未熟な勇者が力をつけるまでの補佐のために存在する役割。
かつてのギデオンの唯一の長所であったレベルの高さは、勇者パーティーの成長によって次第に長所ではなくなっていってしまったのだとか。
しかも、彼は“導き手”としての役割を全うしたとも言うべきなのに、メンバーからは「真の仲間じゃない」と心ない言葉を掛けられた末に追放されたそうな……。
そしてなんと、レッドが受けた理不尽な仕打ちはこれだけには留まりません。
彼に戦力外通告を突きつけた賢者・アレスの言い分は、生死を懸けた戦いに身を置く者として理解できなくもない内容だったのですが……。
失意とともに去りゆく彼に対して、アレスは「装備は置いて行きなさい。それは僕たちが手に入れたものです」と無慈悲にひと言。
さらにルーティに対して、まるで自分のモノだとでも言わんばかりに肩を抱き寄せる素振りを見せたのでした。
くそぅ、賢者のクセして、なんて小賢しい野郎なんだ……！
刺激と興奮に満ちたレッドの“スローライフ”のゆくえとは
実力不足に心を折られたうえに愛妹すらもかっさらわれてしまったギデオン……改めレッドは、かくして辺境の地ゾルタンへと流れ着きます。
見捨てられた地にて、薬草採り専門の冴えない冒険者を演じるレッド。
そんな彼の現在の目標は、自分の薬草店を持ってスローライフを送ることでした。
常人に比べればはるかに高い能力を持ち、周辺の地理にも詳しい彼でしたが、悪目立ちだけは避けねばならず。
“アウルベア”の討伐で騒がしいギルド関係者たちの依頼ものらりくらりと交わすなど、大義や使命感とは無縁の日々を送っていました。
しかし、この地に住まう仲間たちの困りごととあらば、人知れずシビレる活躍を見せてくれることもしばしば。
ギルドのスゴ腕冒険者だろうと太刀打ちできない高難度の依頼さえも快く引き受け、見事完遂してみせます。
そんなレッドの華麗なる奮闘ぶりは、ぜひ本編にてお楽しみいただくとして……。
辺境の人々たちと心を通わせていくうち、次第に彼はこのゾルタンを新しい居場所なのだと受け入れていくのでした。
その後、報酬金代わりに念願の薬草店をトントン拍子で手に入れたり……。
……かと思えば、昔なじみの美少女冒険者・リットが店を訪ねてきて、危うく身バレしそうになったり。
レッドが辺境で始めたスローライフは、本人の思惑をよそに日々刺激が盛りだくさん！
彼がこの先どんな運命をたどるのか、興味を持った方は1～5巻まで発売中の原作小説、または2020年1月24日に第3巻が発売となったコミカライズ版をチェックしてみてください！
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（画像はニコニコ漫画『真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました』より）
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