声優の速水奨さんと佐藤拓也さんによる“ダミーヘッドマイク”談義。「逆さ吊り状態のダミヘに対して話しかける」収録エピソードも【超声優祭2022】
声優の速水奨さんと佐藤拓也さんによる対談特番番組『速水奨の超声優祭くじメイト特番~美声で酔わせるバーのマスター編~ #2@超声優祭2022』が、2022年4月26日20時より、ニコニコ生放送にて放送されました。
ウットリするような低音ボイスをお持ちでありながらも、どこか抜けたところのある速水さん。そこを後輩ながらリードしていく気配り上手な佐藤さんという、ナイスなタッグが盛り上げた本放送。ダミーヘッドマイクを駆使したシチュエーションボイスもたくさん披露されるなど、ファン必聴の内容となっていました。
この記事では、番組内のトークの中から、ふたりの素敵な関係性が垣間見えた場面をピックアップして紹介していきます。
アフレコはキャッチボール。速水さん&佐藤さんが“掛け合い”に懸ける想い
今回のゲストである佐藤拓也さんについて、「最近よく会うんだよね」と話す速水奨さん。
おふたりは、速水奨さんが原作・脚本を手掛ける医療SFコメディ作品『S.S.D.S. 〜Super Stylish Doctors Story〜』などで共演しているそうで、和気あいあいとした雰囲気のなかトークが展開されていきます。
なお速水さんは、佐藤さんとの初対面時のエピソードとして「四谷で僕らが飲んでいたときに、拓也くんがマネージャーといっしょに来て……」とも語っており、それに対して佐藤さんは「ぜんぜん共演作の話とかじゃないんですね!?」とツッコミを入れていました。
ただ、昨今はコロナ禍の影響もあるなかで、「最近は共演していてもいっしょに収録できないことが多いじゃない」と速水さん。
佐藤さんも、だからこそ久しぶりに速水さんと同じ空間にいられることがうれしいと話したうえで、「相手のセリフに対して自分が返す」という“掛け合い”の機会が減っていることは寂しいと、率直な想いを明かします。
こうした話題には、やはり速水さんも大いに共感するところのようで「(アフレコは)心も、言葉も、ぜんぶキャッチボールだもんね」との至言が。
アニメに対して、声優の皆さんがふだんどれほどの想いを懸けて臨まれているのかが改めて感じ取れる貴重なシーンとなっていました。
声優さんならではのダミーヘッドマイク談義
番組後半では、「ダミーヘッドマイク(以下、ダミヘ)」を使用してさまざまなシチュエーションボイスを演じるバラエティ企画に挑戦したおふたり。そちらのコーナー終了後には、声優さんだからこそわかる、「ダミヘ」についてのさまざまな豆知識が披露されました。
そもそも「ダミヘ」とは、おもに立体音響作品を収録するために使用されるステレオマイクのこと。その名の通り実際の人体、とくに耳周りから頭部の形状などを忠実に再現して作られていることが特徴と言えるでしょう。
今回の放送で使用された「ダミヘ」も、目のくぼみや鼻筋が再現され、両耳部分にマイクが内蔵されているマネキン状の製品。
しかしおふたりによれば、なかには耳の部分だけの造形になっているものなど、ひと口に「ダミヘ」と言ってもさまざまなタイプがあるそうです。
そんな「ダミヘ」が広く知られるようになったのは最近のことのようにも思えますが、速水さんいわく意外と歴史は古く、昔は500万円くらいの値段だったとのこと。
しかし、現在はプロ仕様の製品でも100万円程度で買えるらしく、こうしてさまざまな場所で目にできるようになったというわけなのでした。
一方の佐藤さんも「ダミヘ」を用いた収録の機会は多く、「じつは真正面と真後ろが音を拾えないデッドゾーンになっている」、「マイクの性能が高いぶん、環境音なども拾いやすく収録が難しい」といった興味深いお話を聞くことができました。
ちなみに、佐藤さんは以前とある収録の際に「逆さ吊り状態のダミヘに対して話しかける」という珍しい経験もしているそう。
どうやら囚われの女性に対して……的なシチュエーションボイスだったらしいのですが、「いまにして思えば、撮った後で音声の左右を入れ換えるだけでよかったのでは?」とも話し、速水さんを爆笑させたのでした。
そのほか、番組では最近流行のASMRの話題から、なぜか「生卵をどのくらい混ぜるか?」という話に発展してしまう場面などもありました。
そんな自由過ぎる速水さんと佐藤さんのやりとりをまだ見ていないという方は、下記リンクよりぜひチェックしてみてください。
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