声優にとって“お当番回”はいつだって命がけ!? 緑川光さん&古川慎さんが過酷なアフレコ現場の苦労や裏話を語る
声優の緑川光さんがMCを務めるトーク番組、「月刊 光おにいさんと一緒♪ supported by animelo #1」が、2022年10月25日20時より、ニコニコ生放送にて配信されました。
前回、第0回としてレギュラー番組化に伴うプレ放送を実施した緑川さん。記念すべき本放送1本目となる今回は、ゲストに声優の古川慎さんを招き、お互いの出演作品に関するトークや、緑川さんの趣味である万年筆談義に花を咲かせました。
この記事では、そんな後輩声優・古川さんとの仲の良さがいっぱいに感じられたシーンをまとめてお届けします。
お当番回はいくつになっても命がけ!?
番組が始まると、さっそくゲストの古川さんが登場。緑川さんの「“この人しかいないでしょう”という方をお招きしておりますので」という前フリを受け、古川さんは「殺し文句ですよ、それは(笑)」と恐縮しつつも感無量といった表情を浮かべます。
TVアニメ『新機動戦記ガンダムW』にて主人公のヒイロ・ユイ役を演じていた緑川さんに憧れたことが、声優業界を志したきっかけだったと公言している古川さん。緑川さんも古川さんのことを「まこにゃん」と呼ぶ仲であり、本番組に古川さんがゲスト出演するのも特番時代から数えて5ヵ月ぶり4回目のこと。
そんなふたりにとって、語らずにはいられないのが『ガンダム』シリーズに関するトピック。オープニングトークでは、10月から放送開始となったTVアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に、古川さんがシャディク・ゼネリ役として出演することになったことを、喜びとともに緑川さんに報告しました。
古川さんは、これまでにも複数回『ガンダム』作品で声優を務めてきましたが、専用機体が用意されているキャラクターを演じるのは今回の『機動戦士ガンダム 水星の魔女』が初とのこと。
「 これはひょっとすると『Gジェネ』(ガンダムシリーズのクロスオーバー作品的ゲーム)で、ヒイロのウイングゼロと、シャディクの(専用機の)ミカエリスが並ぶ日が来るかもしれない!」と興奮気味に話す古川さん。緑川さんも、そんなかわいい後輩の躍進に目を細めつつ盛大な拍手で祝福していました。
また無料パートの終盤には、長期アニメ作品によくある“お当番回”(いわゆる、主人公以外の特定のキャラクターにスポットを当てた回のこと)に関する話題でふたりが盛り上がる場面も。
TVアニメ『名探偵コナン』の10月29日放送回にて、自身が演じる諸伏景光のお当番回が迫っていると話した緑川さん。「(諸伏が)めっちゃ喋ってます。泣きそうになるくらい喋ってます(笑)」との言葉に、思わず古川さんも「そんなに!?」と食いつきます。
「ずっと台本のページに折り目が連続でついてるみたいな?」と古川さん。おそらく緑川さんの“自分のキャラのセリフがあるページに折り目をつける”という習慣に寄せての言葉だったのだと思いますが……これについて緑川さんは、折り目のせいでページがめくりづらくなってミスしたことがあるため、ある時から重要なページにのみ絞って折り目をつけるようになったと明かします。
ただ、それでも今回は台本が折り目だらけになることは免れなかったようで、「ぶっちゃけ、いくつになってもお当番回はヒイヒイ言う」とも。緑川さんほどの声優歴、経験をもってしてもお当番回のアフレコ前は多大なプレッシャーや不安に苛まれていると知り、古川さんも「先輩でもそういう風に感じられているんですね! すごく親近感が湧きました」と、何とも言えない表情。
その後の古川さんの「そうなんですよ皆さん。お当番回は、命を削ってやっているんですよ!」との言葉は、我々視聴者側としても身が引き締まるところ。声優業の知られざる苦労、そしてそれを感じさせないお芝居をしてくれる声優の皆さんの凄さをひしひしと感じられる一幕となっていました。
意外にも公的書類の記入はNG!? ためになる万年筆トーク
10月下旬の放送ということで、スタジオ内はハロウィン仕様に。緑川さんと古川さんのおふたりも、角やケモミミを着用してのプチ仮装で送られた今回ですが……この時期といえばもうひとつ、忘れてはならないのが古川さんのお誕生日!
古川さんの誕生日は9月29日なので約1ヵ月遅れにはなりましたが、番組内ではサプライズで古川さんのバースデーパーティが執り行われることに!
突然運ばれてきたケーキに「完全に油断してました!(笑)」と驚いた後で、緑川さんからの誕生日プレゼントを受け取った古川さん。気になる中身は万年筆でした。
万年筆愛好家としても知られる緑川さんは、かねてより万年筆友達がほしかったらしく。古川さんにもこの良さを知ってもらいたいということで、今回プレゼントした万年筆は緑川さん自らがカスタムした一品物とのこと。
ボディに赤と黒のツートンカラーを選んだ理由について緑川さんは、古川さんに対し「情熱的だけど、あまりバーンと前に出るタイプでもない」というイメージを持っていることから、たぎるような情熱を彷彿とさせる深みのある赤をベースとし、そこに中二病的な雰囲気も漂う黒を合わせたと語ります。
もっとも中二病的な感性は緑川さんも持ち合わせているところで、実際この万年筆を買いに行った当日も緑川さんは黒&赤のスニーカーを履いていたと苦笑交じりに話しますが、古川さんは「僕はあなたのそういうところにも憧れているんです!」とむしろ嬉しげ。
話の流れで古川さんは最近、緑川さんのスニーカー趣味にも大いに影響を受けていることも明かし、「今日は先輩とおそろでございます!」と自身が履いてきたナイキのスニーカー(緑川さんもナイキの靴を収集している)を披露していました。
ちなみに緑川さんからのプレゼントには、カスタム万年筆と合わせて古川さんの誕生月である9月の誕生石・サファイアをイメージした色のインクも添えられており、「これで公的な書類とか書いちゃおうかな」と古川さん。
すると緑川さんは「ダメダメ、万年筆はダメなんだよ。インクが滲んじゃったりするから(公的書類の記入には)」と、すかさず万年筆を使用する際の心得をレクチャー。これには古川さんも「うわー知らなかった!」と感心した様子で、「これによって、緑川さんに万年筆の使いかたを教えてもらうという口実ができました」とホクホク顔でした。
なお、今回古川さんに贈るカスタム万年筆を購入したのは、東京・銀座にある“アンコーラ”という文具店で、緑川さんもよく利用するお店なのだそう。万年筆のカスタムパーツやインクの種類も充実しており、スタッフさんも親身に相談に乗ってくれることから“推しキャラをイメージした色の万年筆を作りたい!”といった希望なども叶えられるとの紹介がありました。
知れば知るほど味わい深い万年筆の世界。つぎはいつ、また番組内で緑川さんが万年筆トークをくり広げてくれるのか? いまから楽しみでなりません。
今回取り上げたシーン以外にも、緑川さんがカラオケで「数年前に海外で披露して以来」だというあの曲を熱唱してくれたり、視聴者から募集した“古川さんに言ってほしいワード”を古川さんがつぎつぎに披露してくれたりと、盛りだくさんの内容となっていましたので、見逃した方はぜひチャンネル会員登録のうえタイムシフトをチェックしてみてください。