『ゼルダの伝説 風のタクト HD』を46分でクリアしたRTA世界2位のガチプレイ！ TAS技まで採用し3年半で10分以上もタイム短縮を実現

　ゲーム開始から、ゲームクリアなどの目標を達成するまでのタイムを計測し、その早さを競うRTA。

　RTAは最新作からレトロゲームまで、ゲームハードやゲームジャンルにとらわれず、さまざまなタイトルで行われており、これまで多くの挑戦の様子が投稿・配信されてきた。

　ニコニコ動画では走者本人による解説動画なども多く投稿されており、世界的な記録を本人が解説するような動画も珍しくない。

　今回紹介するのはそんなRTAに関する動画。いわびさん投稿の『【RTA】ゼルダの伝説 風のタクトHD Any% 46:22 Part1【VOICEROID実況】』だ。

　この動画は2013年にWiiUで発売された『ゼルダの伝説 風のタクト HD』を、46分でクリアしてしまったAny%RTA。

　今回はTAS技なども採用し、世界2位という大記録を達成したガチプレイ解説動画をご紹介する。

GC版とは違ったぶっ壊れ方をしている『風タク HD』RTA

　今回紹介するのは前述の通り、2013年にWiiUで発売された『ゼルダの伝説 風のタクト HD』のAny％RTA。

　Any%RTAとは達成度を問わず、目標に到達するまでのタイムだけを競うカテゴリで、本RTAではバグや仕様を駆使したテクニックでラスボス撃破までのタイムが競われている。

　いわびさんと言えば以前にもゲームキューブ版の『ゼルダの伝説 風のタクト』のAny％RTAを解説する動画を紹介しているが、いわく今回紹介するHD版でのRTAはGC版と全くの別物のプレイになるという。

　本RTAの大きな特徴となるのはバグの利用が制限されていないカテゴリならではの派手なプレイで、常人には真似できないテクニックが多く披露されている。

　なお、先にも軽く触れている通り、本RTAは46分で『ゼルダの伝説 風のタクト HD』をクリアした世界2位の大記録。

　記録自体は10月22日に樹立されたものの、海外記録サイトでは2か月ほどが経過した執筆時点でも3位の記録と約3分の差をつけ、順位を維持していることが確認できた。

TAS技や実質目隠しプレイが飛び出す世界2位の走り

　前述の通り、派手なテクニックが大きな見どころとなる『ゼルダの伝説 風のタクト HD』Any%RTA。

　動画では序盤から世界レベルのRTAらしい驚きのテクニックを多数披露し、視聴者を沸かせている様子が確認できる。

　例えば最序盤となるPart1の1分30秒程からはマニュアルスーパースイムという、同作RTAではお馴染みのテクニックを披露。

　このテクニックは1フレームごとにリンクの向きと逆方向にスティックを倒すことで、スピードが少しずつ上昇する特徴を活用することで、海を超高速で移動するというもの。

　本RTAではポーズを活用することで1フレームずつゲームを進めるテクニックを使用し、しばらく速度を溜めると陸に上がらないようにリンクを発射。見事竜の島へと大海原を泳ぎ切っていた。

　なお、この際に使用されたポーズを活用したテクニックには、遅すぎず早すぎずのタイミングを見極めながら最速1フレームを狙った正確な入力を繰り返す必要があるとのこと。

　動画では親指が思い通りに動かせなくなるほど、このテクニックを練習したというエピソードも披露し、視聴者を困惑させていた。

　ちなみに、いわびさんはGC版の同RTAにおいて、マニュアルスーパースイムの手動版であるアンバッファードマニュアルスーパースイムというテクニックを使用。そちらではスティックを高速で上下させるため、2か月の筋トレをしたという異次元のプレイも披露されている。

　この他にも動画ではスピードが上昇するバグを利用したテクニックが披露されており、動画時間17分後頃からは1人称になるアイテムを使ったアイテムスライドと呼ばれるテクニックを使用。

　アイテムスライドの加速を利用したアイランドホップというテクニックなども駆使し、壁抜けなど異次元のプレイを見せつけている。

　その後もPart1後半では実質目隠しプレイと言える驚愕のテクニック、Part2では一番ヤバいというTAS技をRTA後半で披露。最初から最後まで常人には真似できない驚きのプレイで視聴者を楽しませていた。

　全編を通して異次元のプレイが披露される『ゼルダの伝説 風のタクト HD』Any%RTA。世界2位という大記録を解説した本動画をぜひチェックしてみてほしい。

文／富士脇 水面

【RTA】ゼルダの伝説 風のタクトHD Any% 46:22 Part1【VOICEROID実況】

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