“踊ってみた”新世代達の祭典「ダンマスN」イベントレポート! 若き踊り手たちが躍動し、“新時代の幕開け”を感じさせた現地の様子をたっぷりお届け
ニコニコ動画の一大カテゴリのひとつ「ダンス」カテゴリ、並びに「踊ってみた」タグを中心とする公式イベント「ダンマス」シリーズ。
本年より新たに立ち上がった、新世代の踊り手へのフューチャーをテーマとしたイベント「ダンマスN」が、3月12日(日)、TFTホール1000にて有観客開催されました。
万全の感染症対策が敷かれた中での「ダンマスN」ですが、出演者の8割近くがこの2、3年以内で目覚ましい活躍を見せている若き踊り手たち。
群雄割拠と評される2010年代の踊ってみたを「視聴者」として楽しんでいた世代が、こんどは「出演者」としてステージに立つ。
そんな各出演者のパフォーマンスは、先人達に憧れ、若きエネルギーに溢れ、踊ってみたが大好きだというフレッシュさが満載の、正に“新時代の幕開け”。
「ダンマスN」は昼夜の2部構成となっていますが、本記事では両部を一気にご紹介。ライブ写真とともに、現地での様子をたっぷりとお届けします。
文/Ryuichi.H
■「ダンマスN」は新たな試みも盛りだくさん! イベント演出も新時代!
ライブイベントというと、皆さんはどういった形を思い描くでしょうか? 入場を済ませ、観覧する場所や席を確保し、BGMを聞きながら今か今かとスタートを待ちわびる。これが普通ですが、ダンマスNは違いました。
今回のダンマスNは、来場者のフロアにダンスエリアという、椅子のない代わりに自由に踊ることができる場所が用意されており、皆が思い思いに踊って楽しむことが可能です。
そんなフロアを盛り上げるべく、開演までの30分間を「DJタイム」として設け、第1部では、踊り手としてもDJとしても活躍する「ただのん」が登壇し、往年の名曲を中心に会場を盛り上げます。
そして開演の時間、オープニングの演目は、出演者全員による「スイートマジック」。
様々な人が、同じ曲で同じ振り付けを踊るという、「踊ってみたの原点」に立ち返ったかのようなパフォーマンスからイベントはスタート。
総合MCは「仮面ライアー217」「ぜあらる。」の両名。公式生放送「踊ってみたTHE NEXT WORLD」でも司会を務める二人がサイドを固めてくれる、とても心強い布陣です。
また、今回のダンマスNでは、ニコニコ生放送でのギフトも受け付けており、ギフトのトップだった出演者は、エンディングにて特別にスポットを浴びられ、後日の公式番組にて特集されるといった特典も発表された。生放送中の応援がそのままイベントの演出に組み込まれるという取り組みも、ダンマスNからの新たな試みと言えるでしょう。
最初に飛び出してきたのは「梅かっぱ×素直×もっちー!×るなち×R@i×みおん」、お揃いの衣装で踊り上げる「プリンシパル」での圧巻のパフォーマンスに、会場もコメントも「おおおお」と感嘆の声が上がります。
続く登場は「(株)振付屋さん」による「Bad∞end∞nighT」。楽曲の世界観を再現するような、ストーリー性のあるダンスを披露。
3曲目に登場するは「おたきあげ」。「オートファジー」の持つダークな雰囲気を表すような黒の衣装を身にまとい、ソロで妖艶に踊り上げていきます。
4組目は「此も又人生×ぺのすけ×よふかし×おうどん」による「Baby Maniacs」。それぞれのイメージカラーを纏ってのキュートな演目となりました。
そして「STAGE OF SEKAI」にソロで挑んだのは「りーる」。ステージを縦横無尽に使うパフォーマンスに、コメントでは「次世代のエース」など賞賛の声が相次ぎました。
■踊ってみた×ファッションショーの新たな可能性
ここで、今回の協賛である「axes femme」さんとのスペシャルステージ。
「シャルル」を「愛川こずえ」「まりやん」「めーとる」、「おじゃま虫」を「岩茶」「まや」「わた」、「女の子になりたい」を「かずは」「さゆき。」「まぁり」が、それぞれ踊ったのだが、特筆すべきはその衣装とステージ構成。
今回「axes femme」「POETIQUE」「kawaii」の3種類のレーベル毎に衣装を身に着け、ダンスだけではなく、センターステージへのランウェイを、まるでファッションショーのようにひとりずつが歩くパフォーマンスを織り交ぜる、新しい形のステージングを行いました。
それぞれがテーマごとにとても可愛らしい衣装となっており、着用した出演者の魅力をより引き立てる、素晴らしい衣装のお披露目となりました。
中盤戦最初の登場は「すだち」。バレエを基調とした優雅なダンスで「あの夏へ」「終わらない冬より愛を込めて」の2曲を踊り、会場を感動の渦に巻き込みます。
その波を引き継ぐかのように「かずは」は「Loading Memories」でのパフォーマンス。感情にうったえかけてくるダンスを披露しました。
続く登場は「チャイくまりり」による「88☆彡」。パステルカラーの衣装もさることながら、センターステージと花道を存分に使い、360度全方位に向けた立体感のある演目となりました。
「エモ」の流れが続くなか、「あおか」が登場、流れた曲は「Hand in Hand」。純白の衣装に包まれた姿はまるで天使のようでした。
ここで雰囲気をガラッと変えたのは「すだもも凪ぽあエア」の5人。和テイストの衣装で「傀儡阿修羅」のエレクトロなサウンドをクールに踊り上げます。
■大イベントの醍醐味、大人数での圧巻ステージ!
次に登場したのが「踊り手×歌い手」のコーナー。「成宮 亮」をセンターボーカルに迎え、ダンマスN出演のダンサーとコラボレーションステージ。
「CH4NGE」では「ありく」「おたきあげ」「Pandaro」「まいどん」「平来ミナ」「梅かっぱ」を従え、「カメレオン」では、多数の踊り手がパートごとに入れ替わり立ち代わり、同じ楽曲での別々の振付を踊るという圧巻のパフォーマンス。ライブ感満載の構成で会場もコメントも大盛り上がり。
「目が足りない!」といった声も多く見かけることとなりました。
「足太ぺんた」「わた」「まりやん」「やっこ」を中心とした「新鋭隊と親衛隊」の演目は、わっぺん。の二人をアイドルに見立てて、それ以外が全員「サイリウムと法被」というThe・アイドルオタクを彷彿とさせるようないで立ちで盛り上げるという異色の展開に。
「アイドル新鋭隊」で掛け声やオタ芸をふんだんに織り交ぜた演目に、会場からは多くの笑い声が溢れました。
MCを挟み、登場したのは、独創的な振付で多くの支持を集める「ぽるし」。今回は「flos」で独特の世界観を魅せていきます。
お次は、今回の最年少コンビ「はるかいろとゆっきー」の二人。「なかよしステップ」を元気いっぱいに踊る姿にはとてもほっこりしますね。「これから20年は推せる」といった驚きのコメントも見受けられました。
「ヒアソビ」を踊ったのは「アソビニン」。フォーマルな衣装とスタイリッシュな振り付けと構成で会場を盛り上げ、演目中の衣装チェンジもバッチリ決まり、カッコイイの声を欲しいがままとしました。
そして「課題曲1位メドレー」のコーナーに突入。公式番組での月ごとの課題曲をメドレー形式でお送りしていきます。
「気まぐれメルシィ」を「すぅすなもちさゆみおん」、「夏の魔法」を「ミナまぁり」、「ノマド」を「ありく」、「サラマンダー」を「素直×さゆき。」、「君色マリンスノウ」を「やこわたまりやん」がそれぞれ踊ってゆきます。
次に登場したのは「おでんガールズ」。個々のダンススキルも高い彼女たちは「バグ」でのパフォーマンス、実力派としての確かな演目を見せてくれました。
「七河みこ」による「可愛くてごめん」は、まさに曲名の通りに「かわいい!」の感情が会場にもコメントにも溢れかえりました。
課題曲メドレーにも登場した「すぅすなもちさゆみおん」は「金星のダンス」を披露。メンバーカラーごとのオリジナルシャツを着て扇子を振る振り付けで愛嬌バツグン。
続く「あおかずりンご」は、残念ながらりンごさんが事前に欠場となってしまいましたが、そのメンバーの想いも背負っての「フルブレイヴ!」。パワフルなパフォーマンスには、コメントでも「3人で踊ってるように見えるぞ」と、応援と賞賛の声が飛び交いました。
「踊ってみた楽曲リクエストメドレー」では、出演者ほぼ全員が登場し、「Gravity=Reality」「ワールドワイドワンダー」「パンダヒーロー」「メリュー」「START UP!」「星屑オーケストラ」「妄想税」「なかよしステップ」「アゲアゲアゲイン」「ラヴィ」「くりたしげたか」「+♂」「チルノのパーフェクトさんすう教室」「好き!雪!本気マジック」をどんどん踊り繋いでいきます。豪華なメドレーに、会場のテンションも最高潮に。
そして1部ラストは、踊ってみたといえばのこの曲「ハッピーシンセサイザ」、 1部出演の全員が登場してのパフォーマンス。ギフトポイントの1位~3位の出演者が、ラスサビはセンターステージでダンスという粋な演出もあり、盛況のうちに1部は終了しました。