「破天荒な人」は「豪快で大胆な人」ではない!? 65%の人が間違っている「破天荒」の正しい使い方を解説
今回紹介するのは、ニコニコ動画に投稿された『本物の「破天荒」について考える。【ことば考察】』というニッポンさんの動画です。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
【日本三大 勘違いしやすい日本語】の一つ「破天荒」について考えます!
投稿者のニッポンさんは読み上げソフトを活用した様々な動画を投稿しています。
今回の動画は言葉の意味や使われ方について扱った「ことば考察シリーズ」の1つで「破天荒」という言葉について解説しています。
「破天荒」は「誰も成しえなかったことをすること」という意味の言葉です。
例えば、野球で前人未到の記録を打ち立てた大谷翔平選手などは、まさに破天荒な人です。
しかし、この「破天荒」という言葉は文化庁が行った「令和2年度 国語に関する世論調査」では、過半数の人に「豪快で大胆」と間違った意味で覚えているそうです。
動画では誤解される原因が「破天荒」の文字のイメージにあるのではないか、と考察しています。
「破って天を荒らす」「拳を天に突きあげるような世紀末感が出ている」とのこと。
では、そもそもなぜ「誰も成しえなかったことをすること」が「破天荒」なのかと言うと、中国の故事から来ているそうです。
中国のエリート官僚を選抜する「科挙」という試験があり、荊州という土地では100年以上も合格者が出ていなかったそうです。
エリートを輩出できない荊州は「未開の荒れた土地」という意味で「天荒」と言われていたそうです。
そんな中、ついに荊州の劉蛻(りゅうぜい)と言う人物が科挙に合格します。
劉蛻が「天荒」と見下されていた荊州から、科挙に合格して「天荒を破った」ことを指して「破天荒」というのが由来だそうです。
では逆に、今まで破天荒と呼ばれていた人たちはどのように呼ぶのが適切なのでしょうか。
例えば「女遊びが激しくて愛人が5人いる人」。
そんな男性を言い表す適切な言葉は……
「好色家」です。色事が好きな人を指す言葉です。
続いて、「どん底から一発逆転」「若くして巨万の富を築いてリタイア、今は悠々自適」のような武勇伝を語る人。
こういった人は、破天荒ではなく……
「虚言癖」とバッサリ。これには「中には本当の人もいますけどね」とフォローが入ります。
さて、色々な言葉で言い表すことができますが、動画によれば、「誤った意味で使われる破天荒」のほとんど全部に当てはまる便利な言葉があるそうです。
それが「型破り」だそうです。
「町で変わり者を見かけたら“型破りですね”と言っておきましょう」とのこと。
言葉に興味がわいた方は、ぜひ下記のリンクから動画でもお楽しみください。
視聴者のコメント
完全に典型的な誤解をしてました
情報商材のLPに誘導してきそう
相手の特性を無視できる
ためになりました
海は枯れ、地は裂け、天は荒れた
▼動画はこちらから視聴できます▼
『本物の「破天荒」について考える。【ことば考察】』
https://www.nicovideo.jp/watch/sm44484231
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