『サクラ大戦』広井王子が手掛ける吉本興業の「少女歌劇団プロジェクト」におたささが期待「これは帝国華撃団じゃないですか!」
シリーズ累計450万本を売り上げたゲーム「サクラ大戦」シリーズ。戦闘ロボットが活躍するスチームパンクSFの世界観に日本風の和のテイストをミックスした独自の世界観と田中公平氏が手がけた主題歌「檄!帝国華撃団」は当時のオリコンチャート15位にランクインするほどの社会現象にもなりました。
さらには、「ゲーム本編の声優がその役柄のままに舞台に出演する」という展開は、まさに現代における2.5次元【※】文化のパイオニアと言えます。
※2.5次元
2次元(アニメなどのキャラクター)と3次元(実在する人物)の中間という意味で、キャラクターのフィギュアや着ぐるみ、コスプレ、アイドル声優、これを舞台などで演じる俳優・女優などの総称。
これらを手がけたプロデューサー・広井王子氏がこの度、吉本興業がライブコンテンツ事業「少女歌劇団プロジェクト」総合演出を務めることが話題となっています。同プロジェクトは「清く・明るく・麗しく」をテーマに、少女たちのライブを関西に新たに作る専用劇場から世界中へ同時配信する内容となっています。
ラジオパーソナリティのおたっきぃ佐々木さんと、声優の天海由梨奈さんが出演するニコニコ生放送番組「やっぱ、アニメでしょう」では上記の話題に言及。以前より交流があったという、おたっきぃ佐々木さんが語るプロデューサー・広井王子伝説とはいったい……?
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広井王子さんは「縛りがあればあるほど、その縛りを壊そうとする人。わりと楽しみにしていいと思う」
おたっきぃ佐々木(以下、おたささ):
広井王子さんといえば『サクラ大戦』でお馴染みだとは思いますが、ある意味2.5次元の先駆けというか、2.5次元を確立した人なんじゃないかな。広井さんはわりと面白い人です(笑)。
(画像はサクラ大戦 限定復刻版 | Amazonより)
天海:
面識があるんですね?
おたささ:
何回かお会いしたこともあって。それこそ古くは森本レオさんの付き人みたいなことをやっていたり、キャラメルに付いてくるおもちゃ【※】みたいなものの企画とかをやって、おもちゃ会社としてまず売って、そこからゲームの世界とかに手を出していろいろやってみたいな。
※キャラメルに付いてくるおもちゃ
1980年代後半にロッテが発売していた食玩シリーズ『ネクロスの要塞』。広井王子氏が企画を務めた。
やっぱり目線がシャープだよね。今回の記事を見たときに、髪を金髪にしていて、広井さんも年食ったなーと思ったんだけれども(笑)。 当時、半分冗談だと思うんだけれど広井さんに「レッドカンパニー【※】に遊びに来いよ」って言われて……。
※レッドカンパニー
広井さんが設立し、現在顧問を務める株式会社レッド・エンタテインメントの前身の企業。
浅草のほうにレッドカンパニーという会社があって、他の社員はデスクで仕事をしているんだよね。その真ん中に座敷がある。相撲部屋で言う3帖か4帖くらいの桟敷が真ん中にドンとあって、確か掘りごたつになっていた気がするんだけれど、そこが広井さんの持ち場所。
横にパソコンとかも並んでいて、「おたちゃん、ウチこない?」とか冗談めいて言われたことがあって。その時はラジオの仕事が楽しかった頃だから、行きはしなかったんだけれど。なんか、この人すげえなと思いながら。
天海:
そんなエピソードもあったんですね。
おたささ:
そんな広井さんが少女歌劇団。これは『サクラ大戦』の帝国華撃団じゃないですか。でも「少女歌劇団」というと、ちょっと頭の中に思い浮かぶのが「南青山少女歌劇団」というのが昔あって、女の子たちのアイドルグループ的なところで、そこから卒業して声優になった人も何人かいたりして。
ちょっとそれも思い出したりしながら、でも広井さんがやるということは、また全然違うんだろうな。あと将来的には3チーム体制を構成して、1チームはCGキャラで構成。CGキャラでVTuber的なユニットがあって、本当の生身があってそれといろいろ戦ったりするんじゃないですかね。
天海:
面白いですね。
おたささ:
どういう戦い方をするのかわからないですけどね。
スタッフ:
最近、吉本は秋元康さんといろいろと……。
天海:
確かに。いろいろやっていますよね。
スタッフ:
その流れも感じちゃうんですよね。
おたささ:
秋元さんといえば、『ナースエンジェルりりかSOS【※】』の秋元さんですよ(笑)。もうその考え方がおかしいんだけれど(笑)。
(画像はナースエンジェルりりかSOS Vol.1 | Amazonより)
※『ナースエンジェルりりかSOS』
秋元康さんが原作の変身ヒロインものの少女漫画。
天海:
メンバーは10代限定で20歳になったら退団するらしいというのも面白いですね。
スタッフ:
募集するのも今年の年末時点で11歳から17歳。
天海:
じゃ18歳以上は今回はタイミング的に……。
おたささ:
でも井上喜久子さんとかが応募してきたらどうするんですかね(笑)。
スタッフ:
17歳ですからね(笑)。
天海:
でも17歳くらいにしておかないと、あっという間に退団になっちゃいますからね。
おたささ:
作品などでも『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』なんかがあったりして。
(画像は少女☆歌劇 レヴュースタァライト Blu-ray BOX2 | Amazonより)
舞台もやっていましたね。舞台というのが、正直ここまで伸びるというのはあまり思っていなかったんですよね。アニメのほうが気楽に視聴できるというイメージはあったので。ただそっちにシフトしてきた結果、“生”というものを人が求めるようになったのかな、みたいな。今しか見られない。
天海:
なるほど。空気感とかもありますしね。
おたささ:
CDで聞けば聞けるけれど、CDを聞くよりも生のライブで見たい! みたいな感覚とかあったりするじゃないですか。
天海:
ありますね。
おたささ:
人々は何を求めるのかというのが、時代によって変わってくるのだろうなと思いながら。
天海:
なるほど。面白いですね。
おたささ:
そこで広井さんをあえて引っ張ってきたっていうのがすごい正解だったんじゃないかなと。予想はしているけれど、そのちょっと斜め上を行く上手いことをやる人なので。
天海:
どんどんプロジェクトが進んでいくわけじゃないですか。2019年中が楽しみですね。
おたささ:
縛りがあればあるほど、その縛りを壊そうとする人だから。わりと楽しみにしていいと思う。
天海:
続報を待てという感じですね。
▼記事化の箇所は12:46からご視聴できます▼
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