NGT48山口真帆に暴行したファンを運営は認知していた!? 証拠音声を文春が公開。前支配人「あいつらだって一応ファンなんだから除外するだけじゃだめだよ」
新潟を拠点に活動するアイドルグループ・NGT48のメンバーの山口真帆さんの自宅に、昨年12月に男性が無断で訪問し、暴行の疑いで逮捕されるトラブルがありました。事件への運営の対応が後手後手に回ってしまっているなど、メンバーが事件へ関与しているのではないかなど、インターネット上ではさまざまな憶測が出てきています。
週刊文春デジタル編集長の渡邉さん、タレントの戸島花さんが出演する生放送番組「直撃! 週刊文春ライブ」では、取材に参加した弟子ハル二号さんが登場(週刊文春記者のスズキさんはインフルエンザのため、電話で出演)。前回1月12日の放送では、NGT48・山口真帆暴行事件を徹底究明しました。
(以下、記事リンク掲載)
NGT48・山口真帆暴行事件を徹底究明。「同メンバーの太野、西潟はシロ」「メンバーが住むマンション内に犯人たちのアジトが」文春記者が語る
今回2月2日の放送では、1月30日に「週刊文春デジタル」で有料会員限定に公開された「NGT48今村前支配人の音声の完全版動画」を無料公開しました。また、週刊文春記者のスズキさんはネット上でアイドルハンター軍団と関係があったのではないかというネット上でのさまざまな憶測に「一切ありません」と完全否定しました。
※本記事は2019年2月2日に「週刊文春デジタル」によって放送された「直撃! 週刊文春ライブ #12」の内容の一部を再構成したものです。
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今村前支配人はアイドルハンター軍団の問題を軽視していた?
渡邉:
前回放送でかなり反響が大きかった「NGT48の暴行事件」なんですけれども、今日は1月30日に公開した完全版動画を今ライブをご覧になっている皆様に無料で全編お見せしようということなんですね。
戸島:
有料会員限定のやつも無料でいいんですね?
渡邉:
そうですね。これは前回の放送以降に「週刊文春デジタル」の方でもオリジナルのスクープとかも出してきたんですけども、非常にいろんな誤解とか解釈の違いというふうなこともあったりして、後でスズキ記者にも電話で出演してもらおうとは思っているんですけども、まずは、我々が取材して作った動画を有料のものなんですが、3日前に公開したばっかりなんですけども、無料で皆さんに見ていただこうということなんですよね。
弟子ハル二号:
一ついいですか? 前回出した前支配人の音声あったじゃないですか。
渡邉:
これから無料公開する?
弟子ハル二号:
はい。あれがネットとかで切り取ったものだというふうに言われている……。
渡邉:
出ていましたよね。
弟子ハル二号:
はい。もうそんなことまったくなく、ほぼ初公開のものなのでしっかりと見ていただきたいと。
渡邉:
弟子ハル二号熱いですね。弟子ハル二号が頑張っていろいろやってきたものだから。これは要するにネット上で流れたものを切り貼りしたものではなく、ちゃんと自分たちで撮ったほぼ初公開のものであるというふうなことなんですね。
あとですね、今日はそれを無料公開するんですけども、有料会員の方には有料パートで最新情報を先に言ってしまいますけど、山口さんがSHOWROOMで公開する前日に送られた運営からの4通目のLINEメッセージというのを動画の形で有料会員の皆さんだけに公開します。
戸島:
有料は有料で最新の情報があると?
渡邉:
はい。一応、有料会員の皆様には別のものをちゃんと準備しましたということでございます。それでは、まずこちらをご覧ください。
~VTR紹介開始~
NGT48山口真帆暴行事件を起こしたファンAとBは、アイドルとの交際を目的とした熱狂的な追っかけファン「アイドルハンター軍団」の一味だった。彼らは劇場公演や握手会、イベント会場などでチケットを大量購入し最前列を占領。他のファンを威嚇するなどして、ケンカが絶えなかった。ライブ中に奇声をあげ、暴れるなどのマナー違反を繰り返しファンの間でも問題視されていた。
取材班は2018年の夏、あるNGTのイベント会場で、一般のファンが今村前支配人に軍団のマナー違反を抗議した際の音声を入手した。
今村前支配人:
今度会ったら言うから。俺だって命がけだからね。あいつらに何されるか分からないから。今度一回俺と飲むようなことも言ってるからさ。会話をして、なんとなくここだけの話ね、手なづけてるの、俺は今。自分の味方にしようとは思わないけど、でもあいつらに懐に入ってほしいとか入りたいとかいうことじゃないんだけど、世間はそれを癒着と言っているじゃん、俺のことを。あれは癒着じゃないからね。俺が行くだけで「今村来たな」って逃げようとするの。でも逃げてもいたちごっこになるから。だからこないだTIF(ライブ)でバンっと言ったのが、「2度と(迷惑行為を)やったら出禁にするぞ」って。出禁にするぞって言っても誰もしないじゃないかと他のグループのファンは言ってるじゃない。でもそこは急には出来ない。でも厄介は減ってきている。あれをやってきたことによって。
あいつらがどんどん生きづらくなっていく環境づくりをしていくしかない。あいつらだって一応ファンなんだから。心を広く持っていかないと。あいつらだってファンなんだから除外するだけじゃだめだよ。あいつらにも気持ちを改めてもらう方法としてはNOだけじゃダメなんだよ、人間。「分かったよ。じゃあ、お前の話聞くから」って言って「あ、聞いてくれるんだな」っていうところが支配人の仕事だと俺は思う。そのことを年月かけて、ちょこちょことやっていくのが大事だと思う。まだまだ足りてないけどね。
音声からは今村前支配人はアイドルハンター軍団の問題を軽視し黙認しようとしていた実態が浮かび上がる。だが今回、その事なかれ主義的対応が仇となった。運営側の目を盗み、AやBたちは陰でメンバーへの“接触活動”を繰り返していた。彼らの接触活動が成功したのが、中井りかのケースだ。
2018年6月、「週刊文春デジタル」は中井と軍団リーダー格男性との半同棲熱愛を報じた。これについても一般のファンは今村氏に抗議をしている。
――中井の件は本当なのかどうか?
今村前支配人:
あの記事を読んだ限り、一般の人が読んだ限り色んな捉え方がある。――僕たちは中井1人だけの問題ではないと思っている。全体のイメージがだいぶ悪くなっている。
今村前支配人:
それは本当にいい迷惑。――他のメンバーも心配ですね。
今村前支配人:
まあ、それは大丈夫。やっぱり一番心配だろうし、一番最初に対応しなければいけなかったのは本人よりも周りのメンバー。そっちに対する説明は、俺が言える範囲では、一応、2期生以外の1期生に関しては改めて全員集めて説明はしています。
――中井さんの件はもう処分なし?
今村前支配人:
将来あいつがどうなっていくかっていうあいつ自身の問題とNGT的に終わらそうとは俺は思っていない。それの本当のXデーは全部、ハイ、写真出ちゃいました。明らかな証拠があります。だったら即刻イエローじゃないレッド。でもこれをイエローとするかシロとするかは捉え方によって変わってくる。これをみんなが一番聞きたくない言い方をするとこれが芸能界。それはみんな分かっている。なんであんなに急に売れたのか。急にレギュラーになったりとか。でもそれをプロデュースして使う使わないっていうのが人間だから。対人間だから。あいつの才能が評価されたっていうことは事実。間違いなく今のうちのグループの中であいつよりもMCがうまいのは1人もいない。ダンスの覚えっていう意味ではあいつが誰よりも早い。細かいことでそれが需要があって、太田プロからするとっていう話でレギュラーにするよと。芸能界の流れ上は当たり前。
だから自分の心の中でなんでなんだ? なんで他のメンバーはそうならないのかっていのは、中井の場合も乱れがあるよ。真っ黒だよって思わせちゃうし、思うところもあるし、実際そういうところあるよ。性格上。でも俺からするとあいつはあいつで守りたい。あいつを切ることは俺の仕事ではない。あいつを俺らは活かさないといけない。あんなやつだからこそ、うまく活かす。
結局、中井はお咎めナシだった。処分がなかったことで、調子に乗った軍団員たちはさらに接触活動を拡大。山口に被害が及んでしまったのだ。
~VTR紹介終了~
戸島:
はい。ということで、ここでスズキさんと電話が繋がっているということで。
スズキ:
まず、動画なんですが、無料公開を決めたのはインフルで欠席をしてしまったというのもあるんですけど、ちゃんと皆さんに音声の全編を聞いてもらいたいと、編集部にお願いして無料公開をしてもらったんですね。
渡邉:
そうですね。スズキ記者が無料公開することで伝えたかったことがあると。今回の事件とは別の事でアイドルハンター軍団の存在が運営サイドで問題視されていたということが、この音声で分かるということですよね。
スズキ:
そうです。アイドルハンター軍団というのが、いかに酷い奴らだったかというのが。実際にいろんなことをやらかしているんですよ。