霊の存在を精一杯シカトする女子高生の恐怖の日常……。『見える子ちゃん』の怯え顔がたまらなく好き
もしいきなり霊的な存在が目の前に現れたら、皆さんならどうしますか?
驚いて逃げたり、その場で叫んだり、何かしらアクションを起こす方がほとんどではないでしょうか。
しかし、『見える子ちゃん』に登場する女の子は霊が見えても完全シカト。見えてないフリをして乗り切ろうとするのですが……。
霊感体質JKの心中やいかに!?
スカートまでびっしょりと濡らすほどの大雨の中、とあるバス停で雨宿りするクール系女子高生。
こちらが、“見える子ちゃん”ことみこ、本作の主人公です。
彼女は、幽霊や呪縛霊といった“ヤバいやつら”が、ことごとく見えてしまう特異体質の持ち主。
日常生活の中で霊を見ることなんて日常茶飯事で、今日もほら……。
とにかくかまって欲しそうにするグロテスクな大男に対し、決して目線を合わせず、仕舞いにはスマホをいじり始めるみこ。
これも日ごろの霊感体験の多さがなせるワザなのか。むしろ、本当にソレが見えているのか……?
……と、思いきや。じつは内心バックバクだったみこ。
彼女が高いスルースキルを持つ理由は、単に見えても打つ手がないからというだけのことだったのです。
スカートの裾を握りしめて震える姿はなんとも不憫でカワイイのですが、みこの静かなる戦いはまだまだ続きます。
やりたい放題な“ヤバいやつ”に怯えるみこ
家に帰っても、みこの心が休まるときはありません。
バス停でのひと幕を思い返しつつ歯磨きする彼女の背後には、またもや怪しい影が。
みこの後ろに立っていたのは、何重にも首がねじれた謎のスーツ男。
とっさに目にゴミが入ったふりをして動揺をごまかす彼女でしたが、状況は好転せず。
“気付いてもつぎに見たときには消えている”というホラーもののお約束を裏切ってくるあたり、本作は油断なりません。
特大サイズの盛り塩を用意したとて彼女の周囲には効果ナシ。
ベッドの中でも、バブみを感じてオギャりたそうにしている“ヤバいやつ”を見つけてしまい……。
もはや諦めの境地に達したみこは、文字通り泣き寝入りで朝を待つのでした。
恐らく悪霊も、こんな美少女と添い寝ができたとなればすぐに成仏できたことでしょう。めでたしめでたし(?)。
“ヤバいやつ”に負けじと強烈なエピソードが盛りだくさん
不憫な体質を持つみこですが、彼女の周囲を取り巻くのは何も“ヤバいやつ”だけではありません。
クラスメイトで親友のハナをはじめ、個性的で味のあるサブキャラクターが多数登場するのも本作の大事な魅力。
子猫の里親を募集していて出会ったコワモテおじさん・豪塚さんにまつわるお話は、動物好き感涙の珠玉のエピソードですし……。
またあるとき、商店街で立ち寄った店で出会う“下町のゴッドマザー”とのエピソードは、なんとも言えない顛末を迎えることになります。
どの回も、迫真のタッチで描かれる異形の輩どもと相まって、読後に強烈なインパクトを残してくれることは間違いナシ。
もっとも怖いもの見たさというよりは、みこのカワイイ怯え顔見たさで読み進めることができるのが、嬉しいところでもあります。
果たして、みこは“ヤバいやつ”らから平穏な日常を守り抜くことができるのか。続きが気になる方は、ぜひ2019年4月22日発売のコミックス第1巻をご購入ください。
Amazon購入ページはコチラ
(画像はニコニコ漫画『見える子ちゃん』より)
ニコニコ漫画で『見える子ちゃん』を読めるのはこちら
ニコニコ漫画公式サイトはこちら
―ニコニコ漫画おすすめ漫画記事―