歯磨きプレイで交わる歪んだ思春期ラブコメ。『不完全で不衛生でふしだら』の“歯”で興奮する女の子に磨かれる毎日がうらやましい
人生いろいろ、性癖もいろいろ。人が何を見て性的興奮を覚えようと、その人の勝手というものですが……。
『不完全で不衛生でふしだら』に登場する湯上麻衣子のフェチ属性はまさかの“歯フェチ”。人の歯を見て興奮するという特殊性癖の持ち主だったのです!
そんな湯上さんに目をつけられてしまった主人公・氷住くんは、校内でハイレベルな辱めを受けることになり……第24回電撃コミック大賞にて金賞を受賞した狂気のボーイミーツガール模様をお楽しみください。
クラスメイトの女子が歯を磨いてくる!?
高校2年生の氷住龍司(ひずみ りゅうじ)は、湯上さんの狂気に巻き込まれた犠牲者とでも言うべき存在。
拘束されて情けなさを噛みしめる彼に対し、恍惚の表情を浮かべた湯上さんが「ずぶっ……」とあるものを突き立てます。
……それは歯ブラシ。彼の哀愁漂うモノローグから読み解くに、氷住くんは湯上さんに毎日歯磨きプレイを執行されているご様子です。
氷住くんは高校生にもなって、なぜクラスメイトの女子に毎日歯を磨かれることになってしまったのか。さっそくふたりの出会いのシーンから紹介していきましょう。
ある日の昼休み、ボッチ体質の氷上くんはオアシスを求めて校内をさまよっていました。
彼が腰を落ち着けたのは、地下階へと降りる階段のふもと。そこは知られざる魅惑のパンチラスポット……だったはずなのですが。
ふいに階段を降りてきた女子生徒に「先客がいる」と声をかけられ、思わず硬直してしまう氷住くん。
にやりとイタズラっぽい笑みを浮かべている彼女こそ、後に氷住くんを辱めることになる湯上麻衣子さんその人です。
いきなり氷住くんの名前を「あずみしんじくん!」と間違えてみせた湯上さん。
彼女はその容姿と性格からクラスの女子の中心にいるような人物で、氷住くんがもっとも苦手とするタイプの女子でした。
歯に衣着せぬ物言いの湯上さんから「マジで友達いないんだね!」と言われてしまい、氷住くんの彼女に対する印象は“苦手”から“嫌い”にランクアップ。
しかし、そんな湯上さんが、カバンから医系英語の参考書を取り出し勉強をし始めたのを見て、氷住くんはド肝を抜かれてしまいます。
派手めな見た目に似合わず、湯上さんが医学部を目指していることを知って「湯上ですら将来のこと考えてんだな」と神妙な顔をする氷住くん。
これといって目標のない彼は、将来への漠然とした不安を前に自暴自棄な妄想を深めていきます。
一方そのころ、湯上さんはというと……カレーパンを口に運ぶ氷住くんを見て、あるとんでもない感情を爆発させていたのでした。
湯上さんのハイレベルすぎる“歯フェチ”
湯上さんの思わぬ一面を目の当たりにして、テンションだだ下がりな氷住くん。
そんな彼の心情など知るよしもなく、ナニかに我慢できなくなった湯上さん。徐々にその魔の手が氷住くんの口元に迫ります……。
湯上さんは氷住くんににじり寄ると、彼の口の端をつまんで「歯、見せて」と衝撃発言。
まるで何かに取り憑かれたかのごとく、顔を上気させて迫る彼女からは不気味さすら感じられます。
あまりの事態に身動きも取れず、湯上さんに口の中をもてあそばれてしまう氷住くん。
後に彼は、湯上さんとの“初接触”を、こう振り返ります。「親指だけで口内を犯されたようだった」と。
彼の口内を散々に陵辱した末に、「綺麗……」とつぶやいた湯上さん。
氷住くんは「この女はやばい」と思いつつも……その言葉の響きのイビツさに心囚われてしまったのでした。
そんな常軌を逸したファーストコンタクトを経た結果、氷住くんは毎日のように湯上さんから歯を磨かれる仲に発展。
ちなみに彼が歯磨きプレイを拒否しないのは“カワイイ巨乳女子とお近付きになれるから”という、しょうもなくも至極納得のいく理由からです。
しかし、湯上さんの“歯フェチ”の狂気っぷりは、思春期男子がおいそれと首を突っ込むにはいささか手に余るシロモノだったとも言えましょう。
その日も辛抱たまらんと氷住くんの口に指を突っ込んだ湯上さんは、「やっぱそうだ」とつぶやいた後で、彼にそっと耳打ちします。
彼女が言い放ったのは、「あのね、ずみくんの歯を見てると濡れちゃうんだよね」という耳を疑うようなセリフ!
さらには氷住くんの歯列を評して、「顔面男性器みたいなもん」などというパワーワードまで飛び出すではありませんか。
挙句の果てには、流れるように「あとこれ恋愛感情だと思うんだけど」と爆弾発言をかます湯上さん。こんなハイレベルな揺さぶりのかけかた、思春期の男子にとってはもはや暴力です……。
健全さと不健全さが同居する湯上さんの魅力
もはや留まるところを知らない、湯上さんの異常性癖っぷり。
しかし、ハイレベルな変態であると同時に明け透けな性格でもある彼女。その自然体な魅力に触れていくうち、氷住くんはどんどん深みにハマっていってしまいます。
氷住くんの歯列の造形美にいたく感動した様子で、「世の中から矯正歯科を消したい……」と豪語する湯上さん。
彼女の性癖のルーツは実家が歯医者なことからきているようですが、あえて歯磨き後にスニッカーズをキメる背徳感を至福の喜びとしているあたり、すでに彼女の衛生観念はボロボロです。
氷住くんに「歯医者の跡取りとしてそれはどうなのか」とつっこまれようとも、湯上さんは「そんなのガッキーはトイレに行かないっていうようなもんだよ」とどこ吹く風。
下ネタ混じりの屁理屈ついでに「なんで手出してこないの?」と言って、歯磨きを拒否せず付き合ってくれる氷住くんを逆に困惑させるのでした。
そんな思わせぶりな態度を取りつつ、そのくせ教室ではなぜか他人行儀な湯上さん。
つかみどころのない彼女のことが気になってしかたない氷住くんは、放課後に美術部の手伝いをするという彼女のことをコッソリ覗きにいくのですが……。
やはり異常性癖を抜きにしてみれば、湯上さんのかわいさはバツグン。
ポーズモデルなのになぜかペンチを手に持っているところは気になるものの、初めて見る彼女の表情につい見とれてしまいます。
すると氷住くんの視線を察知した湯上さんが、口に指を当てて恥じらったように微笑むではありませんか!
こんなひと幕を見た後では、もう氷住くんが“湯上さん沼”にハマってしまったことを責められる者などいないハズです。
しかしながら、後々話を聞けば先ほどの衣装はローマ帝国時代の歯の守護聖人だったということで……。
フタを開けてみればやはり“歯”つながりという、とことんまでに性癖に忠実な湯上さん。それでも、この一見健全そうに思える湯上さんが見せる、超ド級の不健全っぷりこそが彼女の最大の魅力と言えるでしょう。
すでに引き返せないところまで来ていそうな氷住くんですが、果たして湯上さんとの関係は今後どう発展していくのか。興味を持った方は、ぜひ発売中のコミックス1巻、2巻を手にとってみてください!
(画像はニコニコ漫画『不完全で不衛生でふしだら』より)
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