『クロノ・トリガー』を22分でクリア!? 世界でたった2人しか成功していない1秒以下の精密操作がヤバすぎる件
『ファイナルファンタジー』シリーズを手がける坂口博信さんと、『ドラゴンクエスト』シリーズを手がける堀井雄二さん。そこに、『Dr.スランプ』や『ドラゴンボール』で知られる漫画家鳥山明さんが加わり生まれた平成の名作『クロノ・トリガー』。
1995年にスーパーファミコンで発売され、現在までにPlayStation版やニンテンドーDS版、Steam版などさまざまなプラットフォームに移植され、遊び続けられている傑作RPGです。
今回ご紹介するのはバンさん投稿の『【RTA】クロノトリガーをオープニングから22分でクリア【サブフレームリセット】』という動画。
来年25周年を迎える『クロノ・トリガー』をたった22分でクリアした、とんでもないRTA動画をご紹介します。
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完走者は世界で2人!? あまりにもハードなRTA
先述の通り『クロノ・トリガー』本編をたった22分でクリアしたこの動画。
通常プレイであれば20時間程度のプレイ時間を要する『クロノ・トリガー』ですが、いったいどんな方法でクリアしたのでしょうか?
高速クリアのカギはセーブ中にゲームをリセットすることで、セーブ前後のデータが混在したセーブデータを作り上げる「サブフレームリセット」というテクニックにあります。
サブフレームリセットは1秒以下、ミリ秒での操作を必要とするため多くの場合「TAS【※】」で使用され、人力での成功は非常に難しいものとされています。
※TAS…エミュレータに搭載されている機能などを利用し、理屈上可能であるが人間のプレイでは再現出来ないようなプレイを行うスピードラン。
そんな超絶テクニックを使用した人力TASなRTA。その難易度は非常に高く動画が投稿された段階ではバンさんを含め2名しか完走者がいなかったようです。
キャラ変更でイベントスキップ、バグ利用でゲームを高速進行
動画冒頭ではゲームを高速で進めるため、キャラクターやアイテムを呼び出す下準備が行われています。
準備完了後は25人目のバグキャラを選択し「ゾツユゾチヨゾう」から「ぼくとう」でマールを呼び出し。
見事パーティーの先頭キャラがマールになったことで、出会いイベントなどいくつかのイベントをスキップすることができました。
少し後の工場跡エリアではキャラクターの呼び出しを応用し、キャラクター並び変えることでスライド移動するバグを発動。
本来であればロボがいないと通ることのできない扉のすり抜けや、イベントスキップが行われていました
その後もゲーム攻略を加速させるため25人目のバグキャラは何度も利用され、多くのイベントをスキップ。『クロノ・トリガー』の物語をガンガン進めていきます。
開始14分でラスボス到達。ラスボスをエリクサーで一発撃破
物語のイベントをどんどんスキップし進めていくバンさん。プレイ開始から13分程度でラスボスに挑むことができるバケツの元へたどり着きます。
通常バケツゲートからラスボスに挑む場合、第一形態、第二形態、最終形態と段階を踏みますが……。
当然このRTAではスキップ。第一形態を飛ばして第二形態から挑むこととなります。
ゲーム的にはラストバトルのラヴォスもRTAにとってはほぼ消化試合。通常のRTAでも使用されるエリクサーのバグを利用してラスボス、ラヴォスを一撃で倒してしまいます。
第二形態同様、最終形態もエリクサーで一発撃破。理解の追いつかないRTAもタイマーストップとなりました。
『クロノ・トリガー』本編をたった22分でクリアしてしまったRTA動画。一般プレイヤーの理解を超えた超人プレイをぜひご覧ください。
文/富士脇 水面
【RTA】クロノトリガーをオープニングから22分でクリア【サブフレームリセット】
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