小池都知事と高野豊島区長が語る「池袋とコスプレ」――池袋ハロウィンコスプレフェス2016開会式書き起こし&イベントレポート
池袋東口全体をコスプレイヤーがジャックするコスプレの祭典『池袋コスプレハロウィンフェス』も今年で3回目。「街ごと、コスプレ劇場」というキャッチフレーズどおり、国内外から多くのコスプレイヤー・アニメファンが集結し、2日間にわたって大きな盛り上がりをみせた本イベントのオープニングセレモニーには、昨年に引き続き、小池百合子都知事が登場しました。
本記事では、小池都知事、高野豊島区長、ドワンゴ取締役COO 横澤大輔氏、アニメイトホールディングス 阪下實代表取締役がコスプレ姿で登壇し、「池袋とコスプレ文化」について語ったオープニングセレモニーの様子を、完全レポートします。
小池:
皆さん、おはようございます。私は今回2回目の出場でございます。昨年「『リボンの騎士』を纏うんだ」とお約束したとおり、今日はサファイアで参りました。どうぞよろしくお願い致します。
(会場歓声)
司会:
ありがとうございます。では高野区長、今回のイベント開催の意図を教えていただけますか。
高野:
池袋は大きく大きく、変わってきております。特に若い女性を中心にしながら、人気のある街・池袋になってまいりました。いま豊島区は、国際アート・カルチャー都市を目指してさらに発展し、元気のある素晴らしい皆さんをお迎えできる街になることを、目標としております。住みたい街としての人気も、ますます上昇しているところです。
皆さん方の素晴らしいコスプレ、そしてハロウィンを中心としたイベントができるということは、私たちにとっても、池袋にとっても、そして豊島区にとっても大変嬉しいことであります。また、前代未聞だと思うのですが、今回は小池百合子東京都知事にもご出演いただけまして、ますます豊島区、元気が出てまいりました。ありがとうございます。
司会:
次に横澤さん、豊島区との関わりや、このイベント開催の経緯を教えてください。
横澤:
高野区長からのお話でもありましたとおり、「池袋・豊島区を劇場にしていく」というコンセプトに大変感銘を受けました。池袋という街の全てを舞台として、このハロウィンの2日間で存分に表現活動を行っていただきたいなと思っています。また、今回は小池都知事にもいらしていただき、ますます応援いただけることと思っております。この2日間は僕も大いに楽しみますので、みなさんもぜひ楽しんでいただきたいと思います。
司会:
では阪下さん、豊島区との関わりやこのイベントに期待することを教えていただけますか。
阪下:
アニメイトは本店を豊島区に構えて30年です。毎月「acosta!(アコスタ)」というコスプレイベントも開催しています。みんながカラオケを歌うようにコスプレを楽しんで、安全安心な街・池袋で楽しく1日を過ごせたらと、そして微力ではありますが、その応援をしたいと考えております。
司会:
そして去年の池ハロにご登壇された際の宣言通り、ご多忙のなか今年もお越しくださいました、東京都知事の小池百合子さんです。アニメやコスプレなど、クールジャパンとして多くの文化・情報を発信し続けている東京ですが、その中心地である池袋の街で、大勢のコスプレイヤーが楽しめるこのようなイベントは、いかがでしょうか。
小池:
『池袋コスプレフェス』は今回で3回目とのことでございますが、私、昨年は『魔法使いサリー』(魔法使い“ユリー”)で参加させていただき、ネットでも大変評判になりました。そして今年は昨年のお約束通り『リボンの騎士』のサファイアを纏ってみました。この2作品の繋がりは、全てが池袋、豊島区、そして区内にあるトキワ荘から出発しているということでございます。『リボンの騎士』の作者は、みなさま御存知の通り、手塚治虫先生。まさしくトキワ荘の主といっていい方です。そして『リボンの騎士』は、私が小さな頃から「なかよし」という雑誌でずっと読んでいた作品でもあります。
何のコスプレをするかでその人の世代が分かるということかもしれませんが、いまやアニメ・マンガというのはクールジャパンの代表格になっているわけでございまして、東京オリンピック2020年大会においても、スポーツのみならず、サブカルを含め日本の文化として、発信の源にしていきたいと考えております。
世界中の文化を取り入れ、日本風にアレンジしてしまうというこの凄さ、これについては、東京、そして日本から、どんどん発信し続けていきたいと思っております。
司会:
小池都知事、ありがとうございます。
そして、今日はご覧のとおり、みなさんとてもステキなコスプレをしておりますので、ぜひ1人ずつ、ポイントを教えていただきたいと思います。まずは、小池都知事からお願いできますでしょうか。
小池:
いつもびっくりするのですが、この衣装は全部、普段はホームページを作っているドワンゴ社員の方が作ってくださっております。オリジナルを大切にしながらもディテールにこだわっていて、すごいなと思っています。ありがとうございます。
司会:
続いて高野区長、お願いします。
高野:
私1回目のときは、トキワ荘の住人でありマンガ界の大御所である石ノ森章太郎さんの作品『サイボーグ009』から「島村ジョー」をやらせていただいたのですが、あれをやったときは感激しましたね。昨年は『怪物くん』をやりました。ちょっと照れたんですけど、怪物くんになりきりました。
そして、今回はスーパーマリオです。皆さんも分かりますよね? オリンピックの閉会式でも安倍首相がスーパーマリオに扮していましたが、あれはあっという間だったので、今日はしっかりずっと着て、スーパーマリオの良さを皆さんに見ていただきつつ、この豊島区・池袋がおおいに発展するよう、最大限努力したいと思います。応援してください。
司会:
ありがとうございます。続いて横澤さん、お願いします。
横澤:
僕は去年『刀剣乱舞』というアニメのコスプレをやったんですけども、今年同じく『刀剣乱舞』から「鳴狐」というキャラクターをやらせていただきました。大好きなキャラクターで一度やってみたいと思っていたので、今日は夢が叶ったなと思っています。
司会:
続いて、阪下さんお願いします。
阪下:
私は『エヴァンゲリオン』のファンでして、20年間いろいろと映画も見てきました。ですので、今回はスタッフに「シンジ君をやりたい」と言ったのですが「無理ですね」と言われ、それならばということで、次に好きな綾波レイをやりたいと言ったら大ひんしゅくを買いまして(笑)。 結果、この碇ゲンドウのコスプレをすることになりました。ゲンドウのように強いリーダーになって、豊島区・アニメイトをさらに発展したいと思っております。
司会:
ありがとうございました。それでは最後に、『池袋ハロウィンコスプレフェス』の開会宣言をお願いいたします。はじめの前段部分を小池都知事に、宣言の部分を高野区長にお願いいたします。
小池:
「池袋ハロウィンコスプレフェス2016」、
高野:
ただいまより開会いたします!
『池袋ハロウィンコスプレフェス2016』イベント概要
池袋東口全体をフィールドに、国内外から多数のコスプレイヤー、アニメファンが集まる『池袋ハロウィンコスプレフェス2016』。メイン会場のひとつとなる東池袋中央公園に設置された特設ステージでは、一般参加者がステージで自慢のコスプレを披露する『niconico cospllection』や生放送の配信が行われたり、中池袋公園では人気造形師による衣装修理ブース「コスプレドック」や、人気絵師に似顔絵を描いてもらえる「似顔絵コーナー」をはじめとする数々の企画が開催されたりと、楽しい企画が目白押し! 街中がコスプレで溢れた、まさに「コスプレの祭典」な2日間となりました!
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