外出自粛でアイドル業界が絶体絶命! AKB、坂道G、地下アイドル…握手会ビジネスに頼り過ぎた業界の未来を吉田豪・久田将義が憂う
アイドルグループAKB48などを運営するAKSの窪田康志元社長が、東京国税局の税務調査を受け、約22億円の申告漏れを指摘されたことが関係者の話でわかった。
久田将義氏と吉田豪氏は自身がパーソナリティをつとめるニコニコ生放送「久田将義と吉田豪の噂のワイドショー」において、この話題に言及。
現在新型コロナウイルスによる被害拡大により、アイドルの生命線とされる“握手会ビジネス”の自粛に加え、この報道がどのように影響を及ぼすのかについて、吉田氏は「AKBが落ちたらジャンル自体が落ちる。ボクはAKBに全然興味ないけど、頑張ってもらわないとジャンルとしては結構キツい」と懸念した。
※本記事はニコニコ生放送での出演者の発言を書き起こしたものであり、公開にあたり最低限の編集をしています。この番組は2020年3月26日に放送されたものです。
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握手会ビジネスに頼りすぎた結果、どうにもならなくなっちゃってる
吉田:
ボクは「今一番大変なのは48グループだろう」って言っているんです。NGT48の騒動もあって 、総選挙ができなくなった。それだけでCDの売り上げとかも、ものすごい落ち方をしているところで、コロナで握手会だの大規模なコンサートとかが全部中止になって、致命的なダメージを食らってるはずなんですよ。
そこでAKSの申告漏れ報道があって、秋元さんも株で大変なことになっているみたいな報道もあったりで、プロジェクトが始まって以来最大の危機を迎えてるんじゃないかと思ってます。
久田:
確かに、握手会ができないのは結構きついよね。
吉田:
確実に数億円レベルのダメージだと思いますね。
久田:
峯岸みなみさんの卒業コンサートも延期だもんね。しょうがないけど。
吉田:
握手会に特化したビジネスをAKBが作って、それによって地下アイドルも含めて繁栄してきたけど、これが流れが変わるきっかけになるのかどうかですよね。そこに頼りすぎた結果どうにもならなくなっちゃってるので。
久田:
ということは、アイドル業界はみんなそうだってこと?
吉田:
大手だけが自粛する中、地下アイドルは感染症対策することで活動できていたのが、3月26日の都知事の外出自粛要請から地下アイドルの自粛がはじまった。ライブハウスにも自粛要請が来ているから、どうにもできないんですよ。
久田:
大阪の地下アイドルがやっていたのはテレビで見ましたけれどね。先週くらいかな。
吉田:
「こんな状況でもライブを続ける地下アイドル」的な感じで、テレビや雑誌がよく取り上げてたんですよね。「メディアに出られるチャンス」的な感じで取材に応じるグループもいたんですけど、結果的に「地下アイドル運営は常識がない」的な受け取られ方になっちゃってた気がします。そして、そんなグループでさえ活動できない状況になった。
久田:
AKBや坂道がダメだもんね。どうなるのかな。
吉田:
正直、こうなると「AKBなんか潰れたらいい」「ざまあ」とか、「そうすれば我々が推している二番手のグループがトップになれる」みたいな発想のアイドルヲタの人がいるんですけれど、全然そうじゃなくて、AKBが落ちたらジャンル自体がドーンと落ちる。
新日本プロレスが落ちてきたときに「ざまあ」「我々が推している二番手の団体がトップになれる」みたいな発想のプロレスヲタがいたけれど、結果的にジャンル全体が落ちたのと同じなんですよ。ボクはAKBに全然興味ないけど、あそこに頑張ってもらわないとジャンルとして結構キツいことになるはずなんです。
久田:
48とか坂道が落ちちゃうと、上がってくる人が来ない。二番手でも三番手でも、できていればいいじゃないですかと思うんですけれどね。頑張ってもらいたいですよね。
コロナの影響でイベントが軒並み中止に
吉田:
(コメントを読む)「寄席はしれっとやっていた」。でも寄席も中止になったとか聞いたな。
久田:
コロナ次第なんだよね。エンタメが全部そうじゃないですか。NGKも全部ダメだし。
吉田:
ちなみにロフトプラスワン系列の店に関して言うと、ロフトグループのイベントが「キャンセル続きで赤字が7000万で困っている」とか先月ぐらいの時点で言われていたのは、ある時期から、いわゆるサブカル的な人たちよりも、吉本芸人や声優のイベント、アニメイベントとかを一気に増やした結果だと思うんですよね。
その結果、吉本なり他の芸能事務所なり、比較的ちゃんとした会社がやっているイベントは早い段階で自粛になっちゃったので、キャンセルが相次いだ。あれが昔みたいに岡田斗司夫とか唐沢俊一が中心のままだったら出演者は誰もキャンセルしなかったはずなんですよ(笑)。方向転換によってダメージを食らいやすくなったということですね。
新宿ロフトプラスワン創始者の平野悠さんがちょっと嘆くような感じだね。
吉田:
平野さんって躁鬱な人じゃないですか。今、結構鬱モードだから、かなり早い段階から「こんな時にイベントやっちゃだめだよ」とか言い出すようになってたんですよね。
久田:
平野さんはコロナが怖くて家に閉じこもってるからね。
吉田:
お年寄りですからね。
久田:
70歳だからね。
吉田:
そしたらLOFT HEAVENの出演者がコロナで陽性になったと報道されたりで、金銭的にも精神的にもかなりのダメージを受けてるみたいで……。そういう中で、我々はなんとか配信を続けたいところですよね。
久田:
配信は気をつけてやりますよ。
スタッフ:
来月とか外に出られなくなったらできないので。
吉田:
自宅からそれぞれ配信を……。
スタッフ:
それも面白いかなと思って。それぞれウェブカメラを付けて。
吉田:
ボクらふたりだから、ひどいことになりますよ(笑)。
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