「はじめしゃちょーみたいになって、地位も名誉も何もかも手に入れたい」親の貯金2000万円をFXで溶かした男が次なる野望を語る
2010年に親の資産である2,000万円をFX(外為取引)で溶かしてしまい、ニコニコ生放送で話題となった生主の関慎吾さん。
1日で2,000万円を無くしてからの両親の反応や、目の整形手術、そして7年が経った現在、関さんが新たに目指す目標についてMCのやまだひさしさんとアシスタントの加藤純一さんに語りました。
「おまえがいなくなるのが一番の親孝行だ」
やまだ:
なんでFXやろうと思ったの?
関:
普通に働くより、働かないでドカンとお金を稼いで一生遊んで暮らしたいっていう気持ちがあったんです。B・N・Fさんっていう、日本で凄く有名な個人投資家がいるんですが、160万くらいを元手に、ものの数年で200億にして、こうなってやろうと思った。最初は株をやろうと思ったんですけれど、資金が必要だったので、FXに手を出したんです。
やまだ:
レバレッジ【※】があるからね。元はいくらから始めたの?
※レバレッジ
取引会社に自身のお金を証拠金として預け入れることで、証拠金の数倍~数百倍の金額で取引できる。
関:
元は自分のお金の10万円です。当時、レバレッジが200倍くらいで、結構なハイレバレッジだった。
やまだ:
結局、勝ったの?
関:
はい、最高1日で5、600万円くらい稼いだ。凄い円高になって日銀が介入してきた時を狙ってドルを買いまくったんです。サラリーマンの年収を1日で稼いだんですよ。「俺って天才だ、俺の時代が来た!」と思っちゃうじゃないですか。心の中で、「次は億を狙うぞ」って思って、結局、それが0になった。本当にリアルでカイジの世界ですよ。
やまだ:
親にお金を借り始めたのはいつ?
関:
最初、100万円を借りた時が親のお金です。その次に、とある証券会社が1,000万を入金してちょっと取り引きすると、25万円をキャッシュバックというのがあって「おいしい」と思った。さらに、自己アフィリエイトっていうのがあって、これもちょっと取り引きするだけで2万円入ってくるというものだった。
これだけで27万円が手に入るのはおいしいと思って、1,000万円を借りたんです。最初は取り引きをするつもりはなくて、キャッシュバックだけ貰おうと思っていたんです。でも、実際口座の中にお金が入っていると……。
加藤:
最低!
やまだ:
それで、お金がみるみる減って行っちゃって、なくなった時に親に何て言われたの?
関:
めちゃめちゃ怒られたんですよ。「死んで親孝行しろ」とか。「おまえがいなくなるのが一番の親孝行だ」って究極な事を言われました。
やまだ:
でも、親は2,000万持ってたんだよね。
関:
小金持ちですね。普通の一般家庭より持ってるかな、くらいです。
加藤:
でも、親の許可なく溶かしたんですもんね。
関:
最初は、キャッシュバックの27万円を貰うのを口実にしてたんです。でも、ちょっとやりたくなっちゃって。一応、親に「ちょっとだけ取り引きしていいか」って相談してやったんですけど、それがちょっとどころじゃなくなったんですよね。
やまだ:
負けたのはいつ頃?
関:
ドルが77円とかだった頃なので、たぶん7年前くらいですね。
やまだ:
今はやめられたの? トランプ政権になった時に稼いだ人もいっぱいいたし。「もう一回、チャンスあるぞ」と思うでしょう。
関:
何回も思いました。でも、「もう無理だ」って、気づいちゃったんです(笑)。全部のギャンブルに当てはまるんですけど、(FXは)ゼロサムゲーム【※】って言われるけど、冷静に考えたら証券会社に手数料取られるし、儲かったら税金取られるし、ゼロサムじゃないですから。期待値を考えたらトータルはマイナスじゃないですか。
※ゼロサムゲーム
損得の総和がゼロになる事。