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『くまのプーさんのホームランダービー!』サービス終了直前にRTA更新! Flashサポート終了ギリギリまで記録に挑んだ姿がちょっと泣けてくる件

 12月も半ばを過ぎ、2020年と共に終わりが目前に迫っているFlash。Adobe Systemsが提供するFlashは年内でサポートを取りやめ、Flashのサポート終了に合わせてさまざまなサイトが続々とクローズしていっている。

 インターネットに長く触れてきている人々にとって印象的なのは一時代を築いたFlashゲームという文化も幕を閉じようとしているということ。

 Flashゲームといえば非常に多くの作品がリリースされていたが、中でもサービスの終了が注目されていたのが『くまのプーさんのホームランダービー!』だ。

 2012年正月にインターネット「2ちゃんねる」の一部で流行してから、毎年RTAイベントが開催されるなど一部からカルト的人気を集め、“プニキ”の愛称で親しまれていた『くまのプーさんのホームランダービー!』。

 Twitter世界トレンドにも一時“プニキ”というワードがランクインするほど惜しむ声が寄せられていた人気作がついに12月16日にサービスを終了した。

 今回ご紹介するのは、そんな『くまのプーさんのホームランダービー!』に関する一本のRTA動画。神コップさん投稿の『【くまのプーさんのホームランダービー!】世界一23分58秒【RTA】』だ。

 この動画は自身の持つ世界記録を更新した11月の記録を解説したもので、執筆時点で海外記録サイトから確認できる最も早い記録だ。

 今回はついに24分を切った『くまのプーさんのホームランダービー!』RTA、世界最速となる記録をご紹介する。

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世界最速! 自身の記録を塗り替え23分台に到達した大記録

 今回更新された記録タイムは23分58秒。海外のRTA記録サイトSpeedrun.comで確認できる限りでは最も早い記録。

 神コップさんはラスボスであるティガーまでプレイするカテゴリ、および裏ボスであるクリストファー・ロビンまでプレイするカテゴリの両方で世界最速の記録を保持している文句なしの最速プレイヤーだ。

 子供向けゲームの皮を被った高難易度ゲームとして知られる『くまのプーさんのホームランダービー!』は、その難しさ故プレイしたことがあってもクリアできなかったという人も多い。

 早いということはわかるが、いったいどれほど早いのかが気になる方もいるだろう。参考までに筆者が過去にプレイした際には神コップさんの動画を参考にしても45分ほどでクリアするのが限界であった。

 実際のところRTAとしても30分以内にクリアできていれば十分に早い記録であることを考えると本動画のヤバさが理解してもらえるだろうか。

いつか使えるかもしれない24分の壁を超えるためのテクニック

 サービス終了に伴いプレイすること自体が難しくなってしまった『くまのプーさんのホームランダービー!』だが、本記事ではもしかしたらいつか使えるかもしれないプニキ攻略のテクニックをご紹介する。

 まず、1戦目と2戦目のイーヨー、ランピーはそれぞれ遅いストレートと少し早いストレートしか投げてこないため、ここでのミスは厳禁。シンプルな球筋であり多くの人が突破できるため特に気にする点はない。

 ピグレットはタイム短縮を狙うためには意識する項目があるが、攻略という面ではこちらもそれなりに多くのプレイヤーが突破できるため割愛する。

 いきなり難易度が跳ね上がるのがカンガ&ルー戦。これまでの投手と同様に直線的な球筋ではあるものの、驚くべきことに上下に揺れる球を投げてくるのだ。

 慣れれば突破できる投手だが、慣れる前に辞めてしまう人も多いカンガ&ルー戦。上下に判定はない見せかけのストレートであり、突破のコツはタイミングは見た目より少し前にあるイメージで打つこと。

 その後のラビット戦は途中から加速する厄介なストレートを投げてくるが、こちら基本的にはタイミングが多少掴みにくいストレートであるため、割愛。

 さあ、いよいよやってきた悪夢の投手陣、先鋒のオウル。多くのバッターが破れ、筆者自身も苦戦を強いられた強敵だ。オウルは左右に振れるボールを投げてくるが、カンガ&ルーと違ってこちらは実際に当たり判定が左右に移動している。

 神コップさんですら「本当にオウルわかんないです」と唸らせた過去があるオウル、その突破口は打つ位置にあるかも……。

 神コップさんは、左右に振れるボールでは根本などに当たりファールになってしまう可能性があるため、バッターボックス左に寄って打つことでミートしやすくするという対策をとっていた。今後挑戦するタイミングがあったら試してみてほしい。

 悪夢の投手陣、中堅のティガー、一応本作のラスボスである。最もわかりやすい異次元野球の技、消える魔球を扱う投手だ。

 球の姿は消えるものの、オウルと異なりティガーの基本は早いストレートである。つまりタイミングを覚えればオウルよりも簡単といえる。

 ただ、目標ホームラン数が多く40球中28球であるため、これまでのプレイと合わせてかなりの集中力が必要になることは間違いない。

 ラスボスティガーを倒すことで現れるクリストファー・ロビンは投球数のうち10球しかミスが許されず、ここまでに登場したすべての魔球を操る悪夢の投手だ。

 さて、気になるクリアのコツだが……。はっきり言ってしまえば、普通のプレイであってもここでのコツなんてものは恐らくなく、特異な球が多く苦手な球が少なくなることを祈るしかない。

 動画を見てみるとわかる通り、世界最速の神コップさんですら苦戦している。繰り返しプニキに挑んでいる走者ですらそうなのだから、素人は諦めて祈るほかない。


 ついにサービスを終了した『くまのプーさんのホームランダービー!』で圧倒的な走りを見せた神コップさんのRTA動画。見納めとなるかもしれないプニキの姿をぜひご覧いただきたい。

文/富士脇 水面

『【くまのプーさんのホームランダービー!】世界一23分58秒【RTA】』

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