水樹奈々、声優デビュー20周年に“シングル2枚”同時リリースした胸の内を語る「作詞は常に自分との戦い」
声優、アーティストとして活躍する水樹奈々さんが、7月19日にニューシングル『Destiny’s Prelude』、『TESTAMENT』の2枚同時リリース記念公開生放送に出演しました。
『Destiny’s Prelude』は映画『魔法少女リリカルなのはReflection』に、『TESTAMENT』はテレビアニメ『戦姫絶唱シンフォギアAXZ』の主題歌に起用されており、MCを務める鷲崎健さんに、それぞれの制作秘話を語りました。
水樹奈々、デビュー20周年シングル第1弾は2枚同時リリース
鷲崎:
なんで今回は2枚同時のリリースなんですか。
水樹:
たまたま(笑)。いろいろな偶然が重なったんですよ。『魔法少女リリカルなのはReflection』の劇場公開が7月22日が先に決まっていたのと、『戦姫絶唱シンフォギアAXZ』が7月にオンエアというのも決まって。
鷲崎:
なるほど。
水樹:
同時シングルがいいよね、ってことになったんですよ。
鷲崎:
本当にずっと忙しいんですね。
水樹:
だって、今年は私、声優デビュー20周年イヤーなんですよ!
水樹:
わぁ~! 「おめでとう」っていう観客の方の声が嬉しい! 最近、ずっとミュージカルの稽古場に籠もっているから、優しい言葉が染みるわ~。
鷲崎:
稽古場じゃ優しくされてないってこと(笑)?
水樹:
そうじゃなくて(笑)。やっぱり、初めてのことで必死だし、初めましての方ばっかりだし、いつも緊張してるから。新人の頃のアフレコを思い出しますよ(笑)。
なのはのイメージにあわせてゼロから組み立て直した『Destiny’s Prelude』
鷲崎:
『Destiny’s Prelude』についてお話を伺っていきたいと思いますが、劇場版なのはの主題歌ですよね。作詞が水樹さん、作曲が加藤裕介さん。楽曲制作秘話などありますか。
水樹:
この曲は、実は去年からずっとデモテープを各制作会社さんにオファーしていて、たくさんの曲が集まったんです。なのはの曲は、私の中では母性が感じられる曲だと思っていて。なのはたちは無償の愛を捧げ続ける健気な子たちなんです。
水樹:
なので、ただ強いだけじゃなくて、いろいろなことを経て知った強さ、優しさ、愛じゃないといけないと思って。いい曲もたくさんあったんですけれど、「これだ!」っていう曲に出会えなくて。加藤さんの曲が一番イメージが近い曲だったので、もう一度、イメージの詳細をお伝えして、失礼を承知の上で、ゼロから組み立て直してもらえるようにお願いしたんです。
鷲崎:
そうしたらイメージ通りの曲を作ってもらえて。
水樹:
そう! きたー! って感じで(笑)。
鷲崎:
作詞に関してもすごく早かった?
水樹:
それが大変だったんですよ。
鷲崎:
せっかくイメージ通りのやつがきたのに(笑)?
水樹:
曲が来たのが2月末だったんですよ。そこからフルコーラスを仕上げていただいている間に、歌詞を書こうと思ったんですけれど、ちょうど私、ジパングツアーを爆走中で。なのはのアフレコをしたあとに、集中して書いた方がより気持ちが入ると思ったんです。
ちょうどさいたまスーパーアリーナの2DAYSが終わったあとに収録だったので、そこからだと思ったら、次は出雲大社公演があって。
鷲崎:
去年から予定はわかっていたでしょう(笑)。
水樹:
わかってたんですけど、「セットリストを全部変えてやろう」みたいな感じで張り切っちゃったんです。その結果、準備の期間がちょっとしかなくて。出雲大社に行って、曲を奉納したら褒美をもらえるんじゃないかと神頼みをして、2週間「うーん……」とうなってできた曲です(笑)。