アメリカのコメディ映画『ピンクの豹』を解説【ニコニコ大百科出張所】
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文/NFTPG83
ピンクの豹(ピンクノヒョウ)
ピンクの豹(原題The Pink Panther)とは、アメリカのコメディ映画。ピンク・パンサーシリーズの第1作にあたる。115分カラー。
概要
監督は「ティファニーで朝食を」「酒とバラの日々」のブレイク・エドワーズで、本シリーズの世界的なヒットでコメディ監督としても名を馳せることとなる。
音楽を担当したのはヘンリー・マンシーニで、この映画で後に色々な場面で使われることとなる「ピンク・パンサーのテーマ」が誕生している。
日本では1964年2月29日に封切り。
元々はデヴィッド・ニーヴンが演ずる怪盗ファントムが内部にピンクの豹が浮かび上がるという伝説のダイヤモンド「ピンク・パンサー」を狙う、といった内容で主人公はファントムの方だったのだが、ファントム逮捕に執念を燃やすピーター・セラーズ演ずる準主役のクルーゾー警部が全編にわたって繰り広げる抱腹絶倒の大ボケ劇の方が主役を食うほどにウケにウケて、シリーズのスピンオフ的な次回作「暗闇でドッキリ」を経て、さらにそこから11年を経て作られた本作の正式な続編の「ピンク・パンサー2」でクルーゾー警部がシリーズの主人公に完全に格上げされることとなる。
実際に、有名なピンク・パンサーのテーマ曲は本来怪盗ファントムの忍び足をテーマにしたもので、警部の影は実のところ形も無い。
また、シリーズ化の予定が無かったためなのか、本作のクルーゾー警部は後のシリーズに比べると比較的マトモで、それなりに推理しながら事件の真相に迫ってはいる。ドンドン変なノリになっておバカな推理を繰り広げて、よくわからないうちに結果として事件を解決するようになるのは次回作以降。
ストーリー
中東某国の王女が持つ「ピンク・パンサー」と呼ばれる巨大なダイヤ。
世界中の宝石泥棒がこれを狙う中で、ヨーロッパ中に名を轟かせる怪盗ファントムがこれをいただかんと動き出す。
一方、ファントム逮捕を命じられたクルーゾー警部は追跡を開始するのだが
行く先々で騒動を引き起こしてしまい・・・
関連項目
- 映画の一覧
- コメディ
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