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お堀に映った“逆さ天守”が美しい「岸和田城」へ行ってきた! 江戸や明治の建築がならぶ紀州街道も雰囲気たっぷり

 今回紹介したいのは、ニコニコ動画に投稿された『琴葉姉妹のお城さんぽ 鏡面反射の逆さ天守 岸和田城!【VOICEROID旅行】』という湯飲みの茶渋さんの動画です。

投稿者メッセージ(動画説明文より)

琴葉姉妹が大阪の南側にある岸和田城を巡るやーつです 水堀に映る金の装飾付きの白亜の天守が美しい… 近畿ですけど勝竜寺城回とは別日です( ˘ω˘)


 お城めぐりやお城の解説動画を投稿している湯飲みの茶渋さんが、大阪の岸和田市を訪れました。

 お目当ては岸和田城。隣の蛸地蔵駅が最寄り駅なのですが、急行の停車する岸和田駅から少し歩いて向かいます。

 道路から一段降りると、お堀の水面に白亜の天守が映し出されているのがよく見えました。立派な天守と高石垣がセットで鏡面反射しているこの光景が、湯飲みの茶渋さんのお気に入りだそうです。

 岸和田城の特徴は石垣の下部にある「犬走り」。塀の外側に設けられた犬が通れるほどの狭い道のことです。「和泉砂岩」と呼ばれる強度の弱い石が多く使われているので、補強を目的に設けられたとのこと。

 敵に足場を与えてしまうので石垣の根っこにある例は少ないそうですが、幅の広い水堀をはじめ、多数の敵を阻む造りを備えているので攻め入るのは困難なお城です。

 大手櫓門前に着きました。「猪伏山千亀利城(いぶせやまちきりじょう)」とあります。猪伏山と呼ばれた小高い丘に築かれたこと、本丸と二ノ丸を重ねた形が機織り機の「ちきり」と呼ばれる道具に似ていることからついた別名だそうです。

 色付いた木々の間を通り、櫓門をくぐります。

 前が見えそうで絶妙に見えない道を進み、天守閣へ向かう湯飲みの茶渋さん。

 岸和田城の本丸に到着。枯山水の奥に見える天守の姿に、視聴者から「いいね」「かっこいい」「ふつくしい…」などの声が寄せられました。

 岸和田城のはじまりはわからないことが多く、おそらく16世紀前期から中期に築かれたと言われているそうです(ただし岸和田古城はのぞく)。城には羽柴秀吉の命で中村一氏が入り、対紀州の雑賀衆や根来衆の拠点となったとのこと。タコに乗った法師とタコが助けに来てくれたという「蛸地蔵伝説」もあるのだとか。

 その後江戸時代には岡部宣勝が初代藩主となり、やはり紀州を見張る城として使用されたそうです。

 天守からは、街の向こうに海が見えました。

 そして先ほど通ってきた枯山水もよく見えます。

 これは「八陣の庭」と言い、諸葛孔明の「八陣法」をテーマとした庭園です。中央の最上段を「大将」とし、その周囲に「虎」「風」「天」「地」「雲」「竜」「鳥」「蛇」の各陣を石組で表現しています。国の名勝にも指定されているのだとか。

 お城の西側に大通りに出ると、「岸和田だんじり会館」があります。だんじり祭りの博物館で、岸和田城ときしわだ自然資料館へ入場できる共通券もあるのだそうです。

 大通りから1つ路地に入ると雰囲気が変わりました。ここは城下町時代の風情が残る「紀州街道」です。

 江戸や明治の建築が並ぶ道を行くと、古いタイプのポストと石標が並んでいました。

 ポスト横の参道の奥にあるのは、先ほどお城の話の中に出てきた蛸地蔵にまつわる「天性寺」です。1570年に建立されたと伝わる歴史あるお寺とのこと。

 岸和田城攻防戦で紀州勢を追い払った法師を探すも見つからずにいたところ、城主中村一氏の夢に現れ地蔵菩薩の化身であることが告げられ、数日後に城の堀からお地蔵様が見つかったのだとか。そのお地蔵様は城内で大事にされ、16世紀末にこちらの地蔵堂に祀られたそうです。

 美しいお城と、それにまつわる不思議な逸話。湯飲みの茶渋さんによる解説の詳細に興味を持たれた方はどうぞ動画をご覧ください。お城好き、歴史好きが伝わってくるトークが楽しいです。

視聴者のコメント

・街並みのお隣さんが城ってえぇよなぁ
・水面に映るお城がかっこいい
・枯山水もいいなあ
・おー、内側から見ても綺麗
・こんなところに三国志が
・おぉ!歩いてみたい
・おつ 面白かった!

▼動画はこちらから視聴できます▼

琴葉姉妹のお城さんぽ 鏡面反射の逆さ天守 岸和田城!【VOICEROID旅行】

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