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『ダンジョン飯』初めての謎解きイベントにアニメ制作の宮島監督と志太Pが挑戦! コラボフード、グッズ販売など、期間限定イベントが横浜ASOBUILDで3/23まで開催中

 シリーズ累計発行部数1,400万部(デジタル版含む)を突破し、2024年に全国28局にて連続2クール配信でアニメが放送された『ダンジョン飯』。そんなダンジョン飯初となる謎解きイベント『ダンジョン飯〜謎解きの冒険者〜in 横浜ASOBUILD』が横浜・ASOBUILD(アソビル)にて開催されています。
 オープンに先駆けて、アニメ『ダンジョン飯』の制作に携わったTRIGGERの宮島善博監督と志太駿介プロデューサーが謎解きにチャレンジ! 
 その様子に密着、公演終了後にはインタビューもさせていただきました。

※本記事には謎解きに関するネタバレはないので安心してご覧いただけます。


■凄腕のアニメ制作者たちも謎の前では“新米冒険者”に……!?

~STORY~
新⽶冒険者のプレイヤー⼀⾏はパーティを組み、
【レッドドラゴンの秘宝】すなわち【⿓涎⾹】を⼿に⼊れるため、初めてダンジョン探索を開始︕
ところが冒険を開始してすぐスライムの襲撃に遭い、⾷料をすべて紛失してしまう……。
⾷べるものがなく、引き返そうとしているところ出会ったのは、なんとライオス⼀⾏。
魔物⾷を振舞ってもらったプレイヤー⼀⾏は、奇しくもレッドドラゴンを⽬指すライオスたちに
【恩返しをする】ため、そして【秘宝を⼿に⼊れる】ため同⾏を申し出る。
それぞれの⽬的を掲げ、今新たな冒険が幕を開く︕

 ……というのが、今回の謎解きイベント『ダンジョン飯〜謎解きの冒険者〜in 横浜ASOBUILD』のストーリー。プレイヤーはライオスたちとはまた違うひとりの冒険者として、謎を解くことでダンジョン探索を進めていきます。

 「ダンジョン探索? いやいや、踏破に体力とか必要ないの……?」と不安に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、その心配はありません。今回はあくまで謎解きイベントなので、特別なフィジカルや魔物の実食が要求されるようなことはありません。使うのも受付で手渡される“探索キット”とプレイヤーの頭脳だけなので、とくに準備をしないでふらっと遊びに行ってもガッツリ楽しめるのも魅力ですね。

 

 謎解きイベント未経験の方ももちろん大丈夫! 詳しくはここから紹介する、アニメ『ダンジョン飯』の宮島善博監督と、志太駿介プロデューサーの謎解きの様子をご覧ください。

(左から監督・宮島善博氏/アニメーションプロデューサー・志太駿介氏)

 宮島監督は謎解きイベントに参加した経験がなく、志太プロデューサーも過去1回のみ(失敗)という初心者コンビ。
 おふたりの楽しんでいる姿がきっと参考になるはず……。


 会場となるASOBUILD(アソビル)は横浜駅みなみ東口直通のエンタメビルで、立地の良さは折り紙つき。その2階にある体験イベントフロアが今回の謎解きイベントの舞台となっています。
 ロビーにはサイン入りパネルがズラリ。“人喰い植物のタルト”や“大サソリと歩き茸の水炊き”など、作品を代表するような魔物食のサンプルも展示されています。眺めているだけでもワクワクしますね!

 まずはパーティ一行で受付へ……! こちらのスペースにはキャラクターたちのアクリルパネルが。ほぼ等身大かつ撮影OKなので、ダンジョンに挑戦する前に記念写真を撮影しておくのもオススメです。

 いよいよ謎解きスタート。スクリーンには、RPG調のメッセージ欄とともに本イベントオリジナルのストーリーが展開されていきます。もちろん、キャラボイスは今回のイベント用に録り下ろされた新規のもの。ライオスたち一行のユニークなやり取りを見ているだけでも楽しいし、お腹も減ってきますね……。
 ちなみに、今回のイベント開催にあたって宮島監督のもとには謎解きイベントの監修依頼も来ていたそうですが、「純粋に自分の力で謎解きを楽しみたい」という想いから、核心を突くネタバレ情報については別のスタッフさんに任せてきた、とのこと。作品の大ファンである宮島監督らしい深い愛情を感じます。

 今回の謎解きイベントは、【作品内に登場する5つの階層を制限時間ごとに移動しながら謎を解いていく】というちょっぴり変わった形式。各フロアの制限時間は20分で、仮に解ききることができなくても次のフロアに移動しなくてはなりません。逆にいえば、謎が解けなくても最後まで進めるという形式です。

 さっそく「わからん……これはマジでわからん……」と考え込む志太プロデューサー。周りのわかった参加者が出したヒントで答えに辿り着けたようで「やば、わかった! これは気持ちいい!」と満面の笑顔を浮かべていました。

 今回のイベントは1パーティあたり最大4人まで参加できるので、家族や友人を誘って助け合っていくのもオススメです。全体的に謎の難易度はそこまで高く設定されているわけではなく、頭がやわらかいプレイヤーはサクサク解いていた印象。ひらめきが重要なので、大人だけでなく子どもも楽しめるかと!
 ちなみにほかのプレイヤーさんも同じ空間にいるので、答えがわかったからといって大声で口に出してしまうと周りに筒抜けになってしまうので、そこだけはご注意ください。

(フロア内に散りばめられたヒントを頼りに謎解きに没頭するお二人)

 ダンジョン飯の主役ともいえる“魔物”たちももちろん登場します。
 突如として現れるバジリスクに驚く宮島監督と志太プロデューサーですが、反転してライオスばりの威嚇をきめてくれました(笑)。謎を解いて気持ちよくなっているからか、テンションも少し高くなっていますね。

 この階層では謎がわからなくて沈黙する一行。宮島監督は初挑戦ながら、謎解きに慣れてきたようで、志太プロデューサーにヒントを出し始めていました。ちなみに、各階層で解く謎がなくなった場合は、ベンチで休むこともできます(※次の階層には制限時間が終わるまで進むことはできません)。

 こちらは水辺に棲むケルピー。フロアに座り込んで考え込む宮島監督の姿が「(原作のライオスたちのように)魔法で水面に浮いているみたい」と評判に。

 クライマックスとなる第5階層では、インパクトのあるオブジェクトが……。気になるその正体はぜひ実際にダンジョンを潜ってたしかめていただければと!

 すべての階層を踏破すると、いよいよレッドドラゴンとの対決。プレイヤーも“重要な役割”を担ってライオスたち一行と肩を並べてレッドドラゴンに立ち向かえるのがダンジョン飯ファンとしてはうれしいところですね。


 こちらは、採点コーナー。どこまで謎を解けたのか、スタッフさんが採点してくれます。また、スマートフォンでQRコードを読み取れば認定証もゲットできます。

 今回の結果は、志太プロデューサーが“初級冒険者”、宮島監督が“中級冒険者”に認定。ふたりとも「あとちょっとだったのに!」と悔しそう……。ちなみに今回の取材ではほかに3人のプレイヤーが同行していて、すべての謎を解いた“上級冒険者”はひとりだけでした。謎の難易度はそこまで高く設定されているわけではないと先ほど説明しましたが、上級冒険者になるにはそれなりのひらめきや経験が必要かもしれません。

 採点終了後、そのままブースを出るとそこはレッドドラゴンのフォトスポット。ライオスたちと戦った証にぜひ撮影をオススメします。ちなみに、宮島監督は撮影中もやっぱり悔しそうでした(笑)。

 そして、外に出るとそこはグッズ販売スペース。九井諒⼦先⽣・TRIGGER描き下ろしイラストを使⽤した18商品・全96種類のラインナップが並んでいます。志太プロデューサーがかぶっている“なりきり歩き茸(4,500円/税込)”もそのひとつ。

 また、ロビーにはガチャやネームステッカーも販売。「トリガー」という名前でステッカーを制作した志太プロデューサーは「会社に貼っておこう!」と満面の笑顔を浮かべていました。

■宮島監督と志太プロデューサーに謎解きを終えた感想をインタビュー!

――イベント体験お疲れ様でした。今回の謎解きはいかがでしたか?

宮島:
 作品のテーマに沿って謎を作ってくださっているというのもありがたいですし、探索キットでも“ダンジョン飯らしさ”を拾ってくれていて、作品の世界観とイベントがマッチしていたなと。あとはもう単純に楽しかったです! とにかく楽しかった!(笑)

志太: 
 本当に楽しかったです! ふだん使わない脳の部分 をたくさん使ったなぁという感じがして (笑)。各階層に時間制限もあって急いで解かなければいけなかったりもしたんですけど、僕の場合、ひとつ解けなかったらそのままズルズルとペースを乱されちゃって……難しかったですね。

宮島:
 ただ、今回いっしょに謎解きに参加したなかにベテランの謎解きプレイヤーがいて、その子がものすごい勢いで謎を解いたあと、いい感じにヒントを出してくれたりしたんです。答えじゃなくてヒントというのがまたありがたかったんですけど、みんなでいっしょに参加するとこういう楽しみもあるんだなと! もちろん、自分が早く解けたらそれはそれで優越感がありましたし(笑)。「まだ悩んでいるみたいだから、もう少ししたらいいヒントを出してやろう!」みたいな(笑)。

志太:
 パーティ内格差が生まれちゃっているけど(笑)。

――答えの共有ではなく、ヒントというのもミソですね。

宮島:
 自力で解けた瞬間の感動は自分で味わってほしいですから。先に解いてギリギリのヒントを出すのがクセになりそうでした(笑)。

――ちょうど、今回のインタビューには、謎ディレクターの曽根智宏さん(株式会社ハレガケ)も同席されています。曽根さんから見ておふたりの悩みっぷりはいかがでしたか?

曽根:
 詳しくは言えませんが、たいへんよかったです! クライマックスのリアクションを見るのが僕らも好きなので。

宮島:
 いやー、曽根さん、“いい性格”しているなぁ(笑)。僕らにとっても、ちょうどいい時間配分を設定してくれたなと思いました。

志太:
 本当に絶妙でしたね。

宮島:
 全部で2時間かかるって聞いて、最初は長いなって思ったんですけど、全然そんなことはなくて。最終的には足りなかったわけですから。もうね……最後にレッドドラゴンのフォトスポットで写真を撮っているとき、めちゃめちゃ悔しかったんですよ!(笑) あー、もう! 上級冒険者になれた人は気持ちいいんだろうなぁ!(笑)

志太:
 いやー、学びもいっぱいありました。ひとつのことに集中しすぎるのはよくないというのが反省点です。

宮島:
 自分たちが何をすべきかということをしっかり考えなきゃダメですね。そして、ルールもよく読まなきゃダメです! 当たり前ですけど(笑)。

――世界観を再現した美術も今回の謎解きイベントの大きな魅力となっていました。

宮島:
 そもそも等身大パネルがそんなに展示されることがなく、モンスターの等身大パネルが登場するのも素晴らしいですよね。普通なら1体しかパネルをつくらないところ、動く鎧だったら複数体用意してあったりして、「こういう風に世界観を大事にしているところがやっぱり『ダンジョン飯』の謎解きなんだな……」って意識させられました。ケルピーも大きかった!

志太:
 アニメの大きさそのままでしたね。

宮島:
 とにかく全体の雰囲気が素晴らしかったと思います。ダンジョンの各階層が全体的に暗かったのもよかったですね。

志太:
 そう! 暗い状態で閉塞感もあったのでダンジョン感が出ていたなと。光量とか空間面積とかもプレイヤー集中できる作りになっているように感じました。

――徒歩で5つの階層を進んでいくというのも、謎解きイベントとしては珍しいフォーマットです。

宮島:
 おもしろいですよね。階層ごとに時間が区切られているので、余裕があったらパネルなんかを眺めて楽しんだりもできますし。あと、タイムリミットが小分けになっていたのもよかったです。我々、アニメ業界の人間も締切がないと動けないので(笑)。

志太:
 アニメづくりって謎解きといっしょなの!?(笑)

宮島:
 いや、でも締切があると「守らなきゃ!」って感じになるし。

――謎が解けずにクライマックスで焦っていた感じは、アニメ業界の修羅場と近しい部分もあると。

志太:
 僕はアニメでは、そういうときに監督たちを追い立てる側ですからね。監督の気持ちが少しわかりました(笑)。

宮島:
 まぁ、ふだんはリミットが来ても粘ったりするんですけど。今日も「次の階層に行ってくださいって言われたってことは、あと3倍ぐらい粘っていいのかな?」みたいなことを思いましたし(笑)。次のパーティがこの階層に入ってくるまでは大丈夫なんじゃないかなって。

志太:
 粘り癖がついているのは、よくないですよ! 参加者のみなさんはどうかルールやアナウンスを守ってください。そして、監督も守ってください!(笑)

――最後に、おふたりが感じる『ダンジョン飯』というコンテンツの魅力をお聞かせください。

宮島:
 連載が終わってしまってもこういったコンテンツの展開ができるというのは本当にすごいこと。作品の内容がおもしろいのはもちろん、九井先生の作り込んだスキのない世界観があるおかげで、ほかのクリエイターがいじっても楽しいコンテンツが生み出せると思います。それこそ、今回も謎解きキットを読んでいるだけで楽しかったですし……。アニメの第1期が終わった段階でここまで楽しめるんだから、第2期が始まったらもっともっとおもしろいことができるように感じます。

志太:
 キャラクターだったり、料理だったり、モンスターだったり、楽しめる要素がとにかく随所にちりばめられているのが『ダンジョン飯』の魅力だということを 再確認できました。どの切り口から入っても楽しめるものがたくさんあるのは、作品としても魅力的だし、もっと多角的にいろいろな企画をやっていけたらいいなと……! アニメ第2期の制作もがんばります。

(ライター:原 常樹/スチール:伊藤 真広)


■コラボフードやデジタルフォトも! 謎解き以外にも楽しみは盛りだくさん

 今回の謎解きイベントに合わせて、施設1Fに位置する飲食店ブース<アソビル横丁>は、期間限定の『ダン飯横丁』として大展開。一部の店舗には、作品内に登場する魔物食にちなんだユニークなコラボフードを販売しています(8店舗・全12食)。こちらもダンジョン飯ファンなら見逃せません。

※コラボフードの内容や店舗情報、アレルギー情報は特設サイトよりご確認ください。

 さらにダン飯横丁では、キャラクターボイス付きフォトフレームによるAR記念撮影が楽しめるデジタルフォトサービス「Fab Star」が登場。場内に設置されたQRコードから記念撮影が楽しめます!

※謎解きイベントに参加していなくても利用可能。また、Fab Starの利用は無料。

 そして、ダン飯横丁では謎解きイベントに参加した方を対象にスタンプラリー企画も実施。対象の店舗でコラボメニューを注文することで専用の台紙に九井諒子先生の描きおろしイラストを使用したスタンプが押印されます。

 全6種のスタンプを集めると、オリジナルノベルティとしてTRIGGER描き下ろしイラストを使用したアクリルコースター(サイズ:90mm×90mm)を手に入れることが可能に!

 一気にすべてのお店を回るのがたいへんという方は、複数日に分けることも可能なので、何度も足を運んで堪能してみてはいかがでしょうか。

【イベント概要】

◆イベント名:「ダンジョン飯〜謎解きの冒険者〜in 横浜ASOBUILD」
◆開催⽇程:2025年2⽉21⽇(⾦)〜3⽉23⽇(⽇)
◆場所 :ASOBUILD(アソビル)1F アソビル横丁/ 2F YOKOHAMA COAST
(〒220-0011 神奈川県横浜市⻄区⾼島2-14-9 アソビル)
※アクセス(https://asobuild.com/access/

◆開催時間:
▼1階:ダン飯横丁(コラボフード)エリア ※⼊場無料
営業時間:11:00〜24:00 ※営業時間/ラストオーダーは店舗により異なります。

▼2階:謎解きイベント&グッズエリア ※謎解きイベントは別途料⾦
開催⽇程:全17⽇間 ※2階エリアの営業は金曜/土曜/日曜/祝日のみ
受付時間:9:30〜18:00 ※詳細は特設サイトをご確認ください。

◆⼊場チケット(謎解きイベントのみ):
① 通常 3,300円(税込)
② 特典付き 4,400円(税込)
★特典内容:卓上カレンダー(九井諒⼦先生描き下ろしイラストとTRIGGER描き下ろしイラストを使⽤した2025年4⽉はじまりのカレンダー)

 

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