キンコン西野・ピース又吉 イミフ過ぎるインタビュー「僕が居る場所が全て“えんとつ町”になるんです」
ニコニコ生放送とテレビ東京の合同特別企画として、『クリエイターズCAFE』という番組が放送された。司会は、千鳥のノブと、朝比奈彩。
2017年1月に放送される番組の収録模様を、ニコ生で一足先に生放送するという画期的なこの企画。「第一線で活躍するクリエイターがクリエイターの卵たちの悩みに生放送で答える番組」と生放送の番組説明文にもある通り、様々なアイディアやインスピレーションの飛び交う、意識の高いインタビュー番組のようだ。
第一回のゲストは、芸人の傍ら絵本作家としても活動している西野亮廣(キングコング)。そして、ベストセラー小説『火花』の著者としても有名な芥川賞作家・又吉直樹(ピース)の二人。既にクリエイターとしても十分すぎるほどの評価を受けているこの二人は、若きクリエイターたちに一体どんなアドバイスをするのだろうか?
西野:
僕、(今日)どこから来たと思います?
朝比奈:
家から?
西野:
あぁ、違います。“えんとつ町”です。
西野が突然切り出した。おそらくは、自身の作品である絵本『えんとつ町のプペル』に掛けた発言のようなのだが、正直、よく意味はわからない。文脈を無視した突然のメルヘンアピールに困惑する朝比奈を尻目に、西野はさらに「僕がいる場所が全てえんとつ町になるんです」などとイミフな発言を続ける。
と、隣の席でしばらく黙り込んでいた又吉が、ここで割って入る。
又吉:
ちょっと待ってください。
僕にも、どこから来たか聞いてもらってもいいですか?
朝比奈:
ど、どこから来たんですか?
又吉:
……。
朝比奈:
どこから来たんですか?
又吉:
……ごめんなさい、何も思いつきません。
このトーク番組は何かがおかしい。お笑い芸人である又吉が、インタビュー中にボケを挟むつもりが何も思いつかないなんてことはありえないし、西野にしても、こと“クリエイター論”については変にふざけたりメルヘンメルヘンしたりせず、真剣に語る人物だ。
それにも関わらず、この生放送での二人はその後も延々とあんまり笑いどころのないボケを、スタジオスタッフの失笑が漏れる中ひたすら続けている。クリエイターについての話など、もちろん欠片も出てこない。
そう思っていると、運営コメントによるテロップが画面上部に現れた。
又吉、西野は何者かに操られています
(朝比奈さんは知りません)
どうやら、この放送自体が何かのドッキリ企画の一部だったようだ。生放送は、時間いっぱいこのような意味のないトークが繰り広げられるだけで終了してしまい、企画の全貌は全く見えないが、真相は1月2日にオンエアされるテレビ東京の番組で明らかになるらしい。
一体どんな内容なのか? 二人に指示を送っていた人物とは誰なのか? 今から放送が楽しみだ。