【コロコロコミック】息子の受験費用を肩代わり?「のむらしんぼ」と「ひかわ博一」の師弟愛がすごい
コロコロ卒業生に贈る大人のコロコロ『コロコロアニキ』の公式生放送に『つるピカハゲ丸』の作者であるのむらしんぼさん、マンガ版『ポケットモンスター』の作者の穴久保幸作さんが公式生放送にゲスト登場しました。
番組MCのお笑いコンビ・なすなかにしの那須晃行さん、中西茂樹さん、アシスタントのかえひろみさん、コロコロアニキ編集部記者の石井さんに、のむらさんが『星のカービィ― デデデでプププなものがたり』の作者であるひかわ博一さんに息子の大学受験費用を肩代わりしてもらった感動秘話を明かしました。
一方で、穴久保さんにボロボロの歯ブラシを使用していることを暴露される一幕もありました。
-人気記事-
漫画版『ポケットモンスター』作者の穴久保幸作が語る“ギエピー”誕生秘話「5匹しかポケモンの資料がない中で連載がスタートしたんです」
電波ソングブームの先駆け『さくらんぼキッス』は黒歴史? 作詞者・KOTOKO「あれは今後、お葬式で流すだけにして(笑)」
息子の受験費用を肩代わりしてくれた弟子。「先生だけは特別」
那須:
今回の最新号に載っている 『星のカービィ デデデでプププなものがたり』の作者である、ひかわ博一先生とは深い仲だとお聞きしました。
のむら:
そうなんです。彼は19歳のときに書いた小説が藤子不二雄賞をとってデビューしたんです。
当時の『つるピカハゲ丸』の担当者が突然連れてきて、「何人雇おうが税金で取られるんだから面倒を見てよ」っていわれて、それで2年間うちにいたんです。
石井:
先生のアシスタントをされていたんですね。
のむら:
そうそう。ひかわ君が『星のカービィ デデデでプププなものがたり』を描いていたときに、彼は俺の弟子みたいなもんだから、ちょっと上から目線でタメ口でしゃべっていたんです。
そうしたら別の新人に「あなた、何者ですか? ひかわ大先生に失礼な!」って怒られたんです。俺、すぐに謝りました(笑)。
実はその新人は俺が『つるピカハゲ丸』を描いていたのを知らない世代だったんです。
中西:
先生は指導したりするんですか。
のむら:
しません。俺はアシスタントから描き方を学ぶことが多いんですよ(笑)。
ひかわ君とは飲みに行ったり、テニスに行ったりする遊び仲間で、うちの長男の誕生日とかにも来てくれました。あと俺がピンチのときは金を貸してくれたりとか(笑)。
一同:
(笑)
かえ:
今、さらっといいましたけど(笑)。
のむら:
『コロコロ創刊伝説』でも暴露しているのですが、どんどん売れなくなって金がなくなるじゃないですか。そのときに、ちょうどうちの長男が大学受験で7校受けるっていうんです。1校につき5万円の受験料がかかるんです。
それで35万必要だったので銀行に借りに行ったんです。そうしたら審査に1カ月かかるらしくて、それじゃ間に合わない。
困っちゃって頼れる人もいないし、願書の締め切りも迫っているし、そこでひかわ君の携帯に電話して「話があるんだけど、金を貸してくれない?」って(笑)。
そのあとに喫茶店に行って、ひかわ君が封筒にお金を入れて「35万円です」って。そこからまたもう一つ封筒を出して、「先生のプライドを傷つけるかもしれないけれど、入用だからもう一袋、受け取ってもらえますか」っていってくれた。
かえ:
かっこいい!
中西:
でも今の話を聞いていたら、先生にプライドなんかないですよね(笑)。
のむら:
ないない(笑)。そのとき、彼が「先生だけは特別だ」っていってくれたんです。彼がお手洗いに行っている間に、俺のおしぼりが涙でぐちゃぐちゃになっちゃった(笑)。
読者へのおねがい「たまには売っている水が飲みたいからコミックを買って!」
石井:
実は12月28日まで、のむらしんぼ先生の『コロコロ創刊伝説』を含めて無料で楽しめるキャンペーンをやっています。今回は先生にキャンペーンとして出ていただいたのですが、このページにしんぼ先生もバッチリ写っています。
那須:
素敵ですね、このキャッチコピー(笑)。
石井:
「たまには俺も売っている水を飲みたい、だから買ってくれ」って書いてありますね(笑)。
のむら:
今までカビが生えて体に悪いだろうくらいの10年くらい使った浄水器を使っていたのですが、石井さんのおかげで仕事がちょっと増えて、やっとこの間、3400円くらいのものを買えましたという話です(笑)。
ボロボロの歯ブラシは5本ローテーションで使えばOK!?
穴久保:
しんぼさん、以前の雑誌にボロボロの歯ブラシが載っていましたよね。あれってニセモノの歯ブラシですよね。
のむら:
いやいや、本当ですよ(笑)。
かえ:
えっ、何ですか?
穴久保:
すごいボロボロの歯ブラシを使っているんですよ。
のむら:
本当はちゃんと買い替えて、きれいな生活をしていますよってやりたかったんですが、ディレクターが「掃除しないでくれ」って。
確かにボロボロの歯ブラシは使っているけれど、1本だけじゃなくて5本くらいのボロボロの歯ブラシをローテーションで使っているからOK!
一同:
(笑)
那須:
先生、これ、のむら伝説のコーナーじゃないんですけれど(笑)。
石井:
その後、読者の方が新しい歯ブラシを送ってくれたので、しんぼ先生の歯ブラシは今はボロボロではないんです。
のむら:
しかもすごいんですよ。プロの歯科助手の女性が5本用意してくれたんです。でもそれはまた別に取ってあります。
中西:
あれ……? ということは、まだボロボロの歯ブラシを使っているということですよね。
のむら:
……使っています(笑)。
一同:
(笑)
のむら:
ボロボロになっても、歯ブラシの当たる角度とかが自然とわかってくるんです。この辺だと前歯のカスが取れるなとか。歯医者の先生に「全然きれいですね」って褒められたんですよ。
でもこんなことをいうと、売れなくなっちゃったりして歯ブラシ会社から「勘弁してよ」っていわれちゃうかもね(笑)。
穴久保:
うん(笑)。
のむら:
じゃ、やっぱり新しい歯ブラシ使います(笑)。
-人気記事-
漫画版『ポケットモンスター』作者の穴久保幸作が語る“ギエピー”誕生秘話「5匹しかポケモンの資料がない中で連載がスタートしたんです」
電波ソングブームの先駆け『さくらんぼキッス』は黒歴史? 作詞者・KOTOKO「あれは今後、お葬式で流すだけにして(笑)」