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“バズる動画コンテンツ”の秘訣を配信者が伝授「宝くじも買わなかったら当たらない。考えるよりやっちゃったほうが早いですよ」

 配信で食べていくために必要な“企画力”。今回の「ニコニコワークショップ」では、配信者の石川典行さんが講師として登場し、生徒役で配信者の高田健志さん、自転車で旅をする様子を配信しているアイドルの柊木りおさんに、石川さんが多数の同時視聴者を獲得したこれまでの配信企画や、企画を行ううえでの自身のキャラクターの分析の重要性を講義しました。

 「配信者側が面白いと思ってやっていることが、見ている側はつまらなかったりすることばかり」という石川さんが、それでも「考えるよりも、やっちゃったほうが早い」と高田さんと柊木さんにアドバイスする真意とは……?

左から石川典行さん、高田健志さん、柊木りおさん。

※本記事は2017年10月22日に配信された「狂気の沙汰ほど面白い!?配信者のための企画の作り方講座【ニコニコワークショップ】 」の内容の一部を再構成したものです。

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配信告知表を有効活用しよう

石川:
 2017年9月の石川典行の企画月表・マル秘裏話というテーマでやっていきたいと思います。

高田:
 石川さんがどんな放送をしてきたかということ?

石川:
 そうそう。僕が「こんなことをしているよ」というのを、参考にしてもらえればなと思います。

高田:
 これは何ですか。

石川:
 配信告知表です。だいたい毎月、「こんなことをやるよ」というのをざっくり月初にTwitterに公表します。そうするとユーザーさんが、見たいものをピンポイントで押さえていけるのでいいんじゃないかなと思います。

高田:
 これ、当日が近づくにつれてモチベーションが下がって、やりたくなくなってしまいませんか。

石川:
 僕はないですね。やりたくてやっているから。もしできないときは、しれっと斜線を入れます(笑)。あとは、本当にやるかどうか不明なときは「(仮)」とか付けたりします。見ている人の中で大人の方は仕事をしていたり、日々の生活がありますので、なかなか放送を見る時間を作れない人にはいいのかなと思います。でもこの表にもデメリットがあるんですよ、わかりますか。

高田:
 さっきも言いましたけれど、「やっぱりやりたくなくなったけれど、やらなきゃな……」というのは、自分ならデメリットになります。

石川:
 視聴者の方にもデメリットがあるんですよ。ワクワク感がちょっと薄れるんです。やることが決まっているから、放送を見にいったときに「何をするのかな?」という楽しみがここで欠けてしまうんですよね。たとえば、「きょうの10時に放送をやるよ」ということだけ言って、詳細を隠してしまえば、何をやるのかわからないから、とりあえず見にいこうという気持ちが出てくるけれど、書いてあると見るのをやめてしまう人も出てきます。

「Switchを届ける」「バス釣り」「ラップバトル」……石川典行の過去の企画を紹介

石川:
 「Nintendo Switchを届けにいくぞ!」という企画がありまして。

高田:
 石川さんは埼玉在住ですよね? 近くないですか?

石川:
 これは、視聴者の方にハガキを投稿してもらって、たくさんあるハガキの中からたまたま1枚を選びました。

高田:
 ちなみに、家からどれくらいの距離だったんですか?

石川:
 20キロくらいです。

高田:
 ……中途半端(笑)。

石川:
 普通に届けに行ったらすぐ終わっちゃうので、歩いて行ったんですね(笑)。それでNintendo Switchを届けに行ったら、いいご家族の方で、家族総出で来てくれたんですよ。「Nintendo Switchも嬉しいし、直接貰えて本当に嬉しい」って言ってくださって、Nintendo Switch以上にたくさんのお土産を貰って帰ってきました(笑)。

柊木:
 何を貰ったんですか。

石川:
 ご飯とか、お菓子とかいろいろなものが入っていましたね。

 あと、ブラックバスを釣りに琵琶湖まで行く、という企画もやりました。どうしてブラックバスを釣り上げに行ったかと言いますと、世界で最もサイズが大きいブラックバスを釣ると、3億円が貰えるんです。なので、ぼくも金に目がくらんで、プロの人が横に居たら大きいのが釣れるんじゃないかなと思ったら……。

高田:
 どうだったの?

石川:
 全く釣れませんでした。

高田:
 ゼロ?

石川:
 7時間やって全く。リスナーを釣っただけだったよね(笑)。

 次いきましょう。台風18号の風を肌で感じたくて、九州の最南端まで行きました。

高田:
 どうなったんですか?

石川:
 台風を感じましたよ。上陸するところにいて、もろに波風を受けましたよ。

高田:
 コメントでは「神配信だった」と言われてますが……。

石川:
 台風だとみんな家にいるじゃないですか。外の映像とかわからないし、行こうと思わないから「何をやっているんだろう」って、意外と見るんですよ。朝4時とか5時に放送していましたが、4000人とか5000人くらいの方が同時視聴していました。面白い面白くないとかではなくて、興味で来ますよね。

高田:
 これ、危なくないんですか?

石川:
 危ないですよ。僕は台風で死ねたら本望です(笑)。

 次の企画もなかなかでしたよ。 新宿サイファーヒップホップフリースタイルに突撃するぞ! ということで、最近AbemaTVとかで人気なフリースタイルというヒップホップに基づいて言葉を交わすバトルが流行っているのですが、それがゲリラ的に東京や関東圏では週末に行われているんですよ。

 結構有名なラッパーの方がゲリラ的にやるからと告知をしていたんです。僕自身、若い頃からヒップホップが好きだったので、行ってみようじゃないかということで、僕と同じようにヒップホップが好きな配信者と一緒に突撃しました。

高田:
 どうなったんですか?

石川:
 すごく有名なラッパーがいたので、恐る恐る「イエーイ」みたいな感じでやっていたら気づかれて「こっち来いよ」みたいな感じになって、直接対決することになったんです。対決は企画とかではなく、たまたま行ったら、たまたまそうなったんです。ラッパーが僕の放送を見ていて「放送やってるよね?」「何か一言、言いたいことがあるらしいじゃん」って言われたんです。

 実はこの前の放送枠で「最近のヒップホップなんかチャラチャラしてるよな」「ヒップホップってアンダーグラウンドだろ? 俺たちと一緒だろ? テレビとかAbemaTVとか……ふざけんじゃねえ!」とか言ってたのを見られていて、「やれよ」って言われたんです。向こうは、こっちの放送をしっかりチェックしてたから、バリバリにディスられて……それで僕は「うるせえ! 俺は放送でチンコ出した」って言ったら、ドン引きされて終わりました(笑)。

一同:
 (笑)

石川:
 結末としては、向こうが「あ、こいつは頭おかしいやつだな」と認識して終わったというね(笑)。

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