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樫本学ヴ「俺は下品なギャグだけじゃない!」ーー『コロッケ!』は品がないと小学館漫画賞を落ち続けた『学級王ヤマザキ!』のリベンジだった

ダークヒーロー化した大人コロッケ。イメージはあのキャラから

那須:
 そんな『コロッケ!』が復活して、『コロッケ!BLACK LABEL』となって、コロコロアニキで連載中でございます。

樫本:
 ありがとうございます。

中西:
 これはもう「うわぁ~!」と思ったよね。

那須:
 最新話では第2話が掲載されております。

石井:
 1話目から大人気でした。こういう感じで。

那須:
 成長したコロッケだからめっちゃかっこいい。

かえ:
 やっぱり変わりましたね。

那須:
 つながりはどうなっているんですか。

樫本:
 続編という形ではあるんですが、まだ謎が謎を呼んでおりまして、そこら辺はお楽しみにということで。コロッケが大人になっておりますよね。めちゃイケメンじゃないですか? 「イケメン!?」ってみんなに言われるんですけども、お父さんのバーグを見てくださいよ! お父さんはめっちゃイケメンじゃないですか。

中西:
 そらそうや。

那須:
 DNAが入ってますから。

樫本:
 でも僕、正直言うとですね、ぶっちゃけますけども『コロッケ!』続編は、僕の中では去年の夏前までは一切なかったんです。石井さんによく言われていたんですが、断り続けていたんです。

中西:
 ずっと石井さんがオファーされていたんですか。

石井:
 そうですね。

かえ:
 むしろなぜそこの気持ちが変わったんですか。

樫本:
 本当にあれだけ綺麗に最後が完結した作品なので、もういじりようがないなと。やってもあの間のサイドストーリーくらいかなみたいに思っていたんです。実は『コロッケ!』とか『ヤマザキ』をやっていた担当さんが、久しぶりに人事異動でコロコロに帰ってきました。

 そうしたらいきなり「樫本先生『コロッケ!』やるよ。続編やるよ」って言われまして。担当さんとまた仕事をやりたかったので、本当にやりたいなという気持ちが出てきまして。

 「ダークヒーローものでやりたい」というのは、担当さん発信。ちょっとドキドキしてたんです。「やります」とは言ったもの、僕もイメージが全然湧かなかった。そうしたら担当さんが「旧作の『コロッケ!』の1巻の第2話でライバルのリゾットが出た回があるのですが、リゾットの初登場のときの、あのイメージで、コロッケをやればいけますよ」って。「そうか!」と。そうなんですよ、確かに。

中西:
 リゾットから!

樫本:
 本当は心の奥底には、まだ優しいコロッケがいるんですけども、それを表に出さない。何かがあったんだろうという鋭い目をしている。そこで一気にイメージが湧きまして、これはやりたいと思いました。

 読者のみなさん、ファンのみなさんは、コロッケのファンがめちゃめちゃ多いので、これはえらいことになるぞと。そこはちょっと腹をくくってやらないなと思っていたんですが、やりたい気持ちのほうが勝ってしまって。

那須:
 これは石井さんからしても嬉しいですよね。

石井:
 こんなに面白くなってきて、予想も裏切られるとは思っていなかったですし、コロコロコミックでできなかった展開も描けるので、大人が読んでも面白い部分もあると思うので、コロコロアニキならではの素晴らしい名作が生まれたなと思って嬉しいですね。

那須:
 今後の展開とかも描いているんですか。

樫本:
 僕は先を考えないのですが、さすがにこれはある程度は……。

那須:
 あるんですね。

樫本:
 はい。

中西:
 次号で全部「おっぱいよー」になっている可能性とかも。

樫本:
 その可能性も(笑)。もう本当に『コロッケ!』は、読者の期待をいい意味で裏切ってきたので、今回もガンガン裏切っていきたいなと。

那須:
 楽しみですよね。

樫本:
 そして読者から総スカンくらってしまいそうな気もするんですが、何とかついていっていただいて、頑張りたいなと思っています。

那須:
 これは楽しみですよ。

大人コロッケを樫本先生が生イラスト描き下ろし

かえ:
 是非とも、この色紙に生で描いてもらいたいんですけども、いいですか。

樫本:
 生で描きます!

一同:
 ありがとうございます。

那須:
 ちなみにどのキャラクターを?

樫本:
 では大人コロッケを描きます。まだ全然慣れていないので……。

中西:
 先生、色紙を斜めにして描きはじめましたね。

樫本:
 描きやすい角度があるんですよ。

かえ:
 下書きもなしに……。

那須:
 プロの技を近くで見られるのってね。

かえ:
 前髪かな?

那須:
 帽子だ。

樫本:
 そうですね。ここのラインが重要で、いつもここから。

中西:
 『コロッケ!』のエピソードをちょっとしてもいいですか。いま、『コロッケ! BSVer.』が出ているじゃないですか、僕の奥さんに買い物に行くついでに、「コロコロの新しいコロッケが出てるから買ってきて」って言ったんです。「わかった~」って言って、「買ってきたで」って。ベタな間違いなんですけれど、コロッケを買ってきたんです。

かえ:
 お惣菜の?

中西:
 そう。それで結構丸かったので、「コロコロアニキ」は「コロコロ丸いやつ」と思ったんでしょうね。これはまだわかるじゃないですか。このあとが衝撃だったんですけど、食べたらメンチカツやったんですよ。もはや、俺は何を頼んだのかわからなくなった(笑)。

かえ:
 ちなみにそのメンチカツは食べたんですか。

中西:
 食べました。

那須:
 メンチというキャラも出てきますから。

かえ:
 すごい! 奥さん、裏を読んでた(笑)。

那須:
 かっこいい!

かえ:
 めちゃめちゃ早い!

那須:
 キャラクターによって難しいキャラクターもいるんですか。

樫本:
 イケメンのキャラクターは難しいですね。バランスが取りづらくて。全然イケメンじゃなくなっちゃう。ちょっとズレただけでも、違う顔になってしまいます。

中西:
 キャラクターのデザインが決定するまでには時間はかかるんですか。

樫本:
 かかりますね。すぐにできちゃうのもありますけれど。

那須:
 描き方に迷いがないのがすごい。

かえ:
 筆圧もすごいですよね。「手が綺麗って」いうコメントが。

樫本:
 めちゃめちゃ照れますね(笑)。

那須:
 この番組をご覧の方は、手を見るクセがあるんですよ。前は僕の手を褒めていただいて(笑)。

樫本:
 できました。

那須:
 見せていただいてもよろしいでしょうか。お願いします。

那須:
 素晴らしい!

(一同拍手)

中西:
 めちゃめちゃかっこいい!

かえ:
 今描いたとは思えない。

那須:
 先生、今回はいかがでしたか。

樫本:
 めちゃめちゃ面白かったです。僕は準レギュラー決定でしょう(笑)。

那須:
 決定ですね。残念ながら、しんぼ先生の準レギュラーはなくなりました(笑)。

樫本:
 いただ禁貨~!

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