「右翼ってどっち? 天皇の方?」“ 脱・原発ソング ”のアイドルグループ『制服向上委員会』の内部事情とは
「脱原発」「反安倍政権」など政治色の強い曲を歌うアイドルとして、注目を浴びていたアイドルグループ『制服向上委員会』のメンバーが次々に卒業を発表。当初7人居たメンバーが4人になり、このまま解散してしまうのでは? とネット上で噂されている。
1月15日配信の『久田将義×吉田豪のタブーなワイドショー』にて、かつて元メンバーと共演した経験がある吉田豪氏が、「政治的なことなんて、全然勉強してなかったんですよ」「メンバーはいい子で、プロデューサーにやらされていただけ」と、グループの内部事情を語った。
政治を勉強してないことが判明したんですよ。
吉田:
正確には、今何人残っているのか、誰もわからない状態。
久田:
制服向上委員会の存在は全部吉田くんから聞いているんで。
吉田:
そうですね。反地デジ化の活動をはじめたぐらいの震災前ですね。震災でスイッチが入って、よりそっちへ暴走をはじめて、主に活動拠点がデモになっていくという。
久田:
そうか、地デジのときか。それで初めて知ったんですよ。「こんな人たちがいるのか」みたいな。
吉田:
日本で一番古いアイドルグループなんですよ。『モーニング娘。』より古いんで。辞めたメンバーのUstreamに出たときに「なぜ金髪なんですか?」 って質問をされて、「全然深い意味はないんです。ただ、金髪にしているせいで、『貴様、日本人なのになぜ金髪だ!』って右翼の人に怒られたりするんですよ。」って言ったら、制服向上委員会のメンバーに「右翼って、どっちですか?」って、聞かれたんですよ。「天皇の方?」「 そうじゃない方?」 みたいな。ただ、やらされていただけで政治的なこと全然勉強してないことが判明したんです。
3年ごとぐらいに契約更改があって、そのタイミングでみんな一気に辞めていくっていう。入る子は、制服向上委員会を政治的なグループだと思わないで入っている人たちが多いんです。アイドルにあこがれて、でも色んなところで落ちて、ここなら入れるんじゃないかって感覚で加入する人たちばっかりで。
その結果、政治的な意図ゼロの人たちが入ってきて、辞めていく。現状政治的なことができそうな人が、ほとんど残ってない感じ。それが大変そうだなって思う。
久田:
そうですか。一応歴史あるグループだったんですね。
やらされてるって意味では『制服向上委員会』は正しくアイドル
吉田:
話してみると、のん気で面白いんですよ。“ 反地デジ化活動“をしているときも、メンバーに聞いてみたら、みんな自宅では地デジ化済みだったり。「やっているじゃないですか~地デジ」みたいな(笑)。
フジロック騒動で叩かれたときも、話を聞いてみると、「ああやって、ネットで話題になって嬉しいです」みたいな(笑)。メンバーは自覚がなくて、のん気なんですよ。
久田:
いい子じゃん。
吉田:
いい子ですよ。悪い子たち全然いない。だから、僕はよく言うアイドルの定義として、アイドルっていうのは、プロデューサーにやらされる物って意味では、制服向上委員会は正しくアイドルなんですよ。政治的なプロデューサーに乗って、やらされているだけだから。
久田:
アイドルを演じているってことかね。やっぱり消滅してしまうのでは?
吉田:
いや、プロデューサーの熱意さえあれば続くものなんです。
久田:
プロデューサーは、たぶんこういう、反原発とか、そういうことでしょ?
吉田:
元々、ゴリゴリのそれこそ、日本のロックの黎明期から関わっている人で、反体制の。
久田:
じゃあ完璧に反体制だね。
吉田:
震災直後に僕がUstreamの番組に呼ばれた時、プロデューサーに、「今こそ制服向上委員会で反原発行くべきですよ」って僕が言ったら、「すでに曲作っていますよ」って、そういうような人なんですよ。