エルフ料理がマズすぎて命の危機!? 『マズ飯エルフと遊牧暮らし』で「おいしい」食生活の大事さを実感した件
『モンハン』の骨付き肉や新鮮な魚料理など、異世界の料理ってなんだかおいしそうなイメージありますよね。
ただもしそれが幻想だったら……異世界の料理が激マズだったら……。
まさにそんな状況に陥ってしまった主人公がおいしい料理を食べるために奔走していくのが、今回紹介する『マズ飯エルフと遊牧暮らし』(作者:大間九郎氏、ワタナベタカシ氏)です。
扉を開けたらそこは異世界だった
主人公のサブローは、かつては将来を期待される野球選手だったのですが、肩を壊してしまい、いまはマネージャーとして選手のためにおいしい料理を振る舞う料理スキル高め系男子。
そんなサブローが、キャベツを取りに厨房から外に出たところ。
大草原が広がる異世界へ。異世界作品の作者すべてが見習うべき自然かつ完璧な導入ですね。
チート能力を授かるでもなく、どこかの女神が同行するわけでもないサブローは、当然のごとくこの異世界の地で迷ってしまいます。
そしてそのまま3日草原を彷徨い、遂に倒れてしまうサブロー。
そんなサブローを見つけ、介抱してくれたのは遊牧民の草原エルフのカラカラ族の娘、ポポとペペでした。異世界といえば十中八九出番があるエルフの登場です!
異世界の飯がマズすぎた件について
空腹のサブローに食事を用意してくれるポポ。初体験のエルフ飯に胸を躍らせるサブローですが……。
動物の糞を手掴みした後手を洗わずに調理を進めるわ、大量の灰汁はそのまま、野菜の切りかたは雑と、不安しか生まれない料理光景の前に頭を抱えるサブロー。
そしてできあがった飯は、言葉で表すにはあまりに難しい“何か”でした。
でもでも異世界だし、エルフだし、案外おいしいのかも……。そうか、エルフは魔法を使えるというし、この飯ももしかしたら……! と、意を決して口を付けてみると。
まっず……。この顔である。
自分の予想を軽々と超えていくエルフのマズ飯。しかもエルフの食事はこれひとつのメニューを1日2回食べるのみという事実を知ります。
飯がマズいなら自分で作る!
異世界の飯がマズいなら自分で作るしかない。飯のマズさに命の危機でも感じたのか、「次の食事は自分に作らせてくれ」と強くお願いします。
しかし、「アクは捨てる」「野菜や肉を細かく切る」というこれまでの自分たちの調理法とあまりに違うサブローの調理法に今度はポポが不安げな表情を見せます。
そしてついに、異世界飯第一弾の“異世界の材料で作った水餃子”が完成しました。とっても美味しそう。
しかし、できあがった料理を見てペペは泣き出してしまいます。
なんでも、この土地では“族長が食事の際森の恵みを無駄にしたと判断した場合、作った人に裁きを下す”風習があるんだそう。
つまり、首が飛ぶ……。果たして“ちゃんと調理”したサブローの運命は……。
エルフの族長の判断とは
というわけで、できあがった食事を族長に食べてもらう場を設けられたサブロー。
族長の「…何じゃコレは…!」という反応に体がこわばりますが……!
族長の反応は大好評で、用意された皿の中身全部を平らげてしまいました。サブローの料理がカラカラ族の族長に認められました!
ポポもサブローの作る「おいしい」にこの表情。かくして、カラカラ族の中でサブローの評判は知れ渡り、ひと目置かれるようになるのです。
異世界で「おいしい」を届けるサブロー
その後もサブローは異世界の食材を使っていろいろな料理を作り上げます。
草原風焼うどんや水飴を使った甘~いチーズトースト改あまあまなど異世界には存在しない料理に、エルフをはじめとする異世界の人たちは魅了され続けます。
本作は、2017年9月にニコニコ漫画へ投稿された第1話が話題を呼び、連載が決定。さらに4月17日より単行本1巻が発売される予定です。
ニコニコ漫画読者を魅了した『マズ飯エルフと遊牧暮らし』、異世界で「おいしい」をもたらし続けるサブローの料理の数々をぜひお楽しみください!
(画像はニコニコ漫画『マズ飯エルフと遊牧暮らし』より)
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