アニメ『ピアノの森』を見たハライチ岩井「ちょっとクセがあるけど面白かった」。ほか注目作『ひそねとまそたん』『グラゼニ』についても語る　

2位 『ひそねとまそたん』

──これは予想通りですね。

岩井：
　これは面白かったですね。キャラクターもよかったし、航空自衛隊に勤める女の子の話なんですけれど、ドラゴンをかくまっていて、ずっとドラゴンとともに共存してきた歴史があるという世界観。

　航空自衛隊にドラゴンがいるんだけど、そのドラゴンを誰が操れるかみたいな話になったときに、ドラゴンを戦闘機みたいに使う。主人公は航空自衛隊に入った新人の女の子なんですけれど、ドラゴンを操る部に配属されちゃうわけ。

　ドラゴンに飲み込まれたり、ドラゴンのゲロと一緒にリバースされたりして、嫌だみたいな感じになっちゃうんですけれど、またドラゴンに飲み込まれて、そのまま飛んでいっちゃうんですね。嫌だと思っていたら覚醒してドラゴンを操れるようになるっていう、ざっくりと言うとそんな話です。

　ちょっとファンタジーな世界観で、ちょっとドラゴンと仲良くなってというストーリー。意外とずっと見られますよ。

──これはアニメと漫画が同時スタートで、制作がボンズ。樋口真嗣さんと、岡田麿里さんですね。

岩井：
　声優陣も落ち着いたキャスティングですよ。中田譲治さんと諏訪部順一さんと梶裕貴くん。梶くんの演技がすごくよかったんですよ。あまりキャラクターがアニメアニメしていないから、特徴をめちゃくちゃつけているキャラがいない。梶くんの普通のいい人の演技がすごいよかったですね。

1位 『ピアノの森』

岩井：
　『ピアノの森』は面白いですから。原作のまま絵柄をアニメ化しているからちょっとクセがありますけれど。1話も面白かったですね。主人公が神の子みたいな、ピアノがすごく上手くなれる素質を持った子なんです。 ピアノシーンの指がちゃんとしていた。僕、ずっとピアノをやっていたのでピアノアニメとか指のシーンを結構見ちゃうんですけれど。

　コメントで「ピアノを不法投棄しているのが気になった」って。森の中に捨てられているんですよね。その近くに主人公が住んでいるんですけれど、主人公はひどい家に育って、母親も身売りをして働いているような人なんですね。 それも後々解決されていくでしょうし、『四月は君の嘘』とはちょっと違うアニメですよね。

──主人公の一ノ瀬海の相手役の雨宮修平の声は花江夏樹くんなんですね。ピアノといえば花江くんみたいな（笑）。

岩井：
　花江くん、今期のアニメめちゃくちゃ出てるらしいよ。

──倒れないですかね。

岩井：
　忙しいとかじゃなくて、録ったのが今期に集中したんだって。だから稼働はめちゃくちゃあるわけじゃないけれど、今期にやるアニメが多い。 今回のアニメ化は結構いいので1位にしました。

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