「ニコ生は気持ち悪くて滑舌の悪いオッサンでも人気者になれる」ふわっち、ツイキャスetc…生配信サイト戦国時代にニコニコで配信する魅力を生主が語る
ニコ生では気持ち悪いオッサンでも人気者になれる
こまてぃん：
みなさんにニコ生、そしてニコニコのいいところについてお話していただきたいと思います。また他の配信サイトにはこんないいところがあるので試してほしいなとか、ニコニコはもっとこうなればいいのになというご意見や要望的なね。まず先生の野田さん、何かあります？
野田：
僕はニコ生の一番いいと思うところが、気持ち悪いオッサンでも人気者になれる。
横山：
それは言えてるね。
野田：
だから他の配信サイトって若い子や女の子とか、イケメンとかが人気になるじゃん。YouTuberとか。ただ、ニコ生だけは気持ち悪くてかつ、しゃべりが滑舌悪くて何を言っているのかわからない、そういうやつでも人気者になれる。それは他のサイトにはないんだよね。
こまてぃん：
確かにそうですね。
野田：
他のサイトはトークスキルがあって、めっちゃ面白いしゃべりができる人とか、もしくはイケメンか美女。
こまてぃん：
ツイキャスはどうですか。ちょっとニコ生に寄っている感じはありませんか。
野田：
ツイキャスで人気あるオッサンもいるんだよ。ただそれはみんなニコ生出身。
こまてぃん：
元々ニコ生の人が（笑）。
野田：
だからツイキャスだけで人気出ているのは、だいたいそういう若い人だと思いますよ。
こまてぃん：
確かにそんな感じはありますね。
野田：
だからそこが僕が一番好きなところ。ニコ生でランキングを見るじゃん。ランキングを見て開くじゃん？ 女のサムネを開くじゃん？ オッサンがしゃべってるんだよ、普通に（笑）。
こまてぃん：
それはニコ生の文化なんですかね。他ではないんですかね。サムネ詐欺みたいな。
野田：
なかなかない。そこがいい。
こまてぃん：
オッサンが輝ける場所。
野田：
そういうこと。
こまてぃん：
緑さんはありますか。
横山：
俺はストレートにコメントが一番面白いから使っているというのが多いかな。ダメなところはダメって言ったり、悪口もあるんだけど、その悪口でなんとか笑いに持っていこうというところがすごくいいと思うし、ストレートにリスナーと、匿名性もあるけれどダメなところはダメと言うし、いいところはいいって言う。
ちゃんと二分化して、いい悪いがちゃんと言えているところが俺は好きだな。
こまてぃん：
匿名があるからっていうのが強みでもありますね。
横山：
そう。面白いコメントがあると、こちらもそれを拾って、コメントだけで盛り上がることもあるから。だから俺はこういう匿名性があるニコ生が好き。
こまてぃん：
他のサイトでは言われない馴れ合いではない感じの。
野田：
他のサイトだと向こうがこっちに気を遣っている感じがする。「あなたは何歳なんですか」というコメントに、ネタで「17歳です」って書いても、「見えませんね」って。そういうネタが通じないところが。こっちだと最初から「死ね」とか打ってくるわけじゃない。「死ね」とか家で放送しているのに「帰れ」とかいうコメントも来るわけだよ。
そういう気を遣わなくていいところはいいよね。向こうが気を遣わなくて「死ね」って言ってくるんだったら、こっちも気を遣わないぞ、みたいな。
こまてぃん：
お互いにやりたい放題できるのがニコ生。
野田：
そう。
投げ銭とチャンネルは「お金稼ぎ」という点では一緒？
こまてぃん：
ニコニコはこうなればいいのになというのはありますか。他のサイトはこれあるんだけど、何かないかな。
野田：
下手に真似しちゃうとダサいよね。ニコ生は昔からあるのに、他のサイトが投げ銭やっているからうちもやろうぜみたいな感じはちょっとダサい感じはする。
こまてぃん：
元々クリエイター奨励プログラムというのがあったんですけれどね。
野田：
あれは投げ銭というかYouTube。
こまてぃん：
そうですね。再生至上主義みたいな。
野田：
他のサイトは投げ銭があるのが当たり前になってる。
こまてぃん：
それこそふわっちでやっていらっしゃるっていう、ほなちゃんさんと野田さんもそうか。
野田：
ニコ生で3、4時間やるじゃん。クリエイター奨励プログラムが5000円とかくらいなんだよね。それに対してふわっちで1枠4時間やるじゃん。7万円なんだよね。だからみんなふわっちに行っちゃうよね。
横山：
お金にメインを置きすぎて配信を楽しむというよりも、完全にリスナーイコールお金という考えに結びついちゃうと、やっぱりニコ生から見ているリスナーさんからすると、「こいつお金に走ったな」ってちょっと悲しくなる。だから俺はふわっちはいろいろな人から誘われているけれど、断固としてやらないという決意を持っています。
こまてぃん：
緑さんはニコ生以外は？
横山：
僕はオープンレックはやっているよ。オープンレックは投げ銭がないから。それでリスナーからチャンネルで1080円というクソ高い金を取って、さらにそこで金を取っちゃうとさすがに負担がでかいから。
野田：
でもオープンレックは金のためにやっているんですよね。
横山：
まぁ、そうだね。
一同：
（笑）
横山：
そこは言わせて。生活環境が昔と変わって、俺は子供がいるんですけれど、その分の養育費を払ったり、環境が変わってしまった手前、どうしてもお金を稼がないといけないというふうになってしまった。
こまてぃん：
お金は稼がないといけないけれど、ふわっちには行かないという線引きは？
横山：
何でかって言うと、俺が配信者として決めたルールを無理矢理ねじ曲げちゃうと、今まで信用していたリスナーの信頼感が落ちてしまうんですよ。
ほなちゃん：
もうないんじゃ……。
横山：
最後の砦じゃん。俺が「乞食をしない」と言っている以上、俺が「乞食します」って言っちゃうと、変わっちゃうじゃん。
野田：
「配信でお金をもらうのは乞食」とか言うのは、ここだけなんだよね。だからりんりんちゃんとかは、そういうのは気にしないと思うよ。
こまてぃん：
投げ銭はどう思いますか。
大神愛璃(りんりん＊)：
投げ銭は応援として投げてくれているから、全然いいと思います。
野田：
若い人たちはいちいち乞食とか気にしないんですよ。
こまてぃん：
若いとかじゃないんじゃないですか。スタートがニコニコだから僕らがそう思うだけで。
沙綾(さあや)：
私、他のサイトでやってくださいと言われてやりはじめたんですけれど、そうやって投げ銭とかがあって申し訳ないし、ニコ生では人が来ているのに、このサイトでは全然人気ないじゃんみたいな感じでリスナーさんが頑張ってくれたりしたんですけれど、でもそれって違うなと思って辞めたというのがあって。
私はお金稼ぎというよりは、自分が楽しめる、リスナーさんが楽しめるようにって思っています。
横山：
今、上の有名な配信者はみんなふわっちをやっていないから。なんでやらないかという理由を考えたら、結論は出ているから。だから俺はやらない。
野田：
それは単純にやらなくても稼げるからですよ。
横山：
そうですね。だからニコ生で活躍できなかったB級がふわっちに行くというイメージが俺は強い。
こまてぃん：
ニコ生でやっていると金稼ぎでやっていない人たちがいるから、ふわっちに行くと金稼ぎをするというイメージに変わりますからね。怖いですね。
横山：
投げ銭で何百万円も稼いだら、何か、うわぁ……と思わない？
沙綾(さあや)：
感覚がおかしくなっちゃいそう。
野田：
それはわかりますけど、今は投げ銭があるのが当たり前になっている状況でニコ生だけないとなると、人がいなくなっちゃう。
こまてぃん：
どうなっちゃうんですかね。僕はチャンネルを持っていない身なのですが、緑さんはチャンネルがあるじゃないですか。毎月1080円。ふわっちがあるのと、僕としたらあまり変わらないんじゃないのかなって。
横山：
大きく変わるわ。
こまてぃん：
一緒まではいかなくても、結局お金を払って配信を見るってなっちゃっているんだから。
横山：
投げ銭って青天井じゃん。チャンネルというのはクレジットカード一つにつき一個しかないから、一人一個。
野田：
いやいや、アカウントはたくさん作れますよ。
横山：
作れる人はいますけれど、そんなの面倒でやらない。
こまてぃん：
緑さんは一カ月1080円となると、その配信を見ている人は一律で同じ額じゃないですか。確かにふわっちになると0円の人もいれば何万とかになると、リスナー間でランクができちゃうじゃないですか。
そうなるとチャンネルのほうが気楽にいけますけれど、でも結局ニコ生でチャンネルを持っている人なると、お金稼ぎの人というように見えますよ、僕にはね。
野田：
チャンネルを持っているにもかかわらず、人のお金稼ぎについてどうこう言うっていうのは、はっきり言って、言っていることとやっていることが違う。
横山：
全然違う。だって俺、投げ銭もらってないもん。投げ銭もらっていたら言えるけど、俺は投げ銭というシステムだけはやらないと決めているから。
ほなちゃん：
チャンネル持ってる二人の言い訳が苦しい（笑）。
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