引越し前に要チェック?「もしかしたら事故物件かも」なケース9選を事故物件住みます芸人がご紹介
殺人、自殺…様々な理由により、いわくつきとなってしまった事故物件を徹底的に語り尽くすniconico生放送番組「事故物件ラボ」には、MCとして事故物件公示サイト「大島てる」管理人の大島てる氏(@Oshimaland)と、事故物件住みます芸人の松原タニシ氏(@tanishisuki)のふたりが出演。今回は無類のホラー好きであるお笑い芸人の長州小力氏がゲストとして登場しました。
本記事では「事故物件の見分け方」の第2弾として、松原氏が「構造上の意味がわからない物件」「一部分だけ塗装された跡がある」「管理人がやたら明るく声をかけてくる」など、事故物件を見分ける特徴を実際の事故物件の写真や以前当番組でも紹介した物件の写真を交えつつ解説しました。
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ケース1:建物の一部分が謎の空間になっている
松原タニシ:
僕の場合はてるさんみたいにサイトを運営して見つけているというよりは、実際に住んでみたりとか内見に行ったり。次の自分の事故物件を見つけるにあたって、ここはおかしいなとか。あとは「大島てる」を参考にして事故物件を見に行ったりとかもあります。まず撮った写真をちょっと見ていただこうと思います。
受験も終わって新生活をする方とか引越しするとき、こういうところに物好きの人は住んでもいいと思うんですけれども、怖いのが苦手な方にはあまりおすすめしないな。これは僕の1軒目の事故物件です。これは1階のフロアなんですよね。1階のフロアが駐輪場で、片面が鏡張りで片面がスタンドなんですけれども誰も自転車をとめない。
もともと駐輪場の入口に張り紙が貼ってありまして、そこにフロアの間取りが書いてありました。それが10年前の見取り図になっているんです。けれど、10年前には1階のフロアはちゃんと101、102、103というのが書かれてあるんです。でも現在はぶち抜いて駐輪場になっている。何かあったとしか思われへんなと。
長州小力:
不思議だよね。なんで鏡張りなの? それもよくわからないですよね。
松原タニシ:
鏡張りにする必要がないですよね。
大島てる:
広く見せるとか?
長州小力:
広く見せた結果、誰もとめないっていう。こういうのがうちの近所にもあったんだよ。
松原タニシ:
1階が駐輪場みたいな?
長州小力:
なんか不思議な空間というか、ここはどこなんだろう? って考えちゃう。
松原タニシ:
(コメントを読む)「パラパラの練習できるね」って書かれてる。
長州小力:
若手芸人じゃないんだから! 近くの公園で昔はやりましたよ。それでホームレスのおじさんに「お前、ここで騒ぐんじゃねえって書いてあるだろ!」「この張り紙を見ろ!」ってそのおじさんが指さしたら、“寝泊まり禁止”って書いてあったの。
一同:
(笑)
松原タニシ:
いい話やな(笑)。
長州小力:
でもここは俺も怖いよ。
松原タニシ:
1階が火事があったから駐車場になったという話もありました。ここもまさにその話に当てはまる。
大島てる:
たとえばレンタル倉庫とか、貸しスペースにしていることもあります。あとはスタジオにしたりとか。セミナールームとかいろいろな用途を兼用していたり。
松原タニシ:
貸しスタジオは多いですね。貸しスタジオって事故物件だからそうしているっていうのは多いですよね。
長州小力:
なにか異様な感じのところがうちも近所にある。ここは行ったらゾクッとするような感じとかないの?
松原タニシ:
ここはゾクッとします。空気がおかしい。僕は霊感ないんですけれど、誰も入らないから淀んでいるっていうのもあるかもしれないですけれど。
この駐輪場はですね、髪の毛が散乱しているっていう。やっぱりおかしいよな。
長州小力:
なんで髪の毛が?
松原タニシ:
可能性として、ホームレスが侵入して散髪したんじゃないか? という可能性もあります。可能性もあるけれど……でもわからないんですよね。
長州小力:
見られたくないからだよね。外でしないんだもんね。
松原タニシ:
ちょうど鏡がある。
長州小力:
鏡があるからか! それでひとりでやったんだ。
松原タニシ:
そういう可能性も否めないですけれども、オートロックですからね。住民がわざわざここで散髪します?
長州小力:
髪の毛っていうのが怖いね。髪って、魂が……とかさ。後輩の怪しいアパートが掃除しても謎の毛が出てくるというのがあった。引越しを手伝ったら、トイレとお風呂が外から鍵があったり。アパートの4部屋中3部屋が後輩芸人が住んでた。でも1部屋だけずっと大家が貸さない部屋があって、中を見たら人型みたいなのがあって。もうなくなっちゃったんだけれど。
すぐそばに暗渠【※】があったり、俺の地元なんだけれどもやっぱり昔から何とも不思議な場所なんですよ。
※暗渠
あんきょ。地下に埋設したり、ふたをかけたりした水路のこと。
ケース2:存在しない階からエレベーターが降りてくる
松原タニシ:
エレベーターの中にシミがあるんですね。別にそうとは言い切れないんですけれども、なんか気持ち悪いですね。ちなみにこのエレベーターは7階までしかないんですけれど、このマンションは10階建なんです。8階から上は違法建築で封鎖されているんですけれど、エレベーターはいつも8階から降りてくる。なのに8階のボタンはないんですよ。でもランプは8階があって、 8階のランプがついて降りてくる。もう訳がわからない。
長州小力:
これって現場に行ってみたくなっちゃう。やっぱりちょっとおかしい感じだもんな。
ケース3:非常階段の先が封鎖されている
松原タニシ:
これは各フロアにあるんですけれども、一番端の扉というのが“避難器具設置室”という謎の扉があって。この扉を開けると……。
『グーニーズ』【※】のように、はしごが各階の上と下の天井をぶち抜いて、はしごで移動できる非常階段になっているというか、何の意味があるのか?
※グーニーズ
1985年製作の映画。伝説の海賊が隠した財宝を探す少年たちの冒険を描く。洞窟を探検するキャストたちが、隠し扉や仕掛けられた罠を突破する様子が話題を呼んだ。
長州小力:
開けたら部屋をぶち抜いている感じ? それにこのアルミのはしごは何であるの? 建築途中のままになっているとか?
松原タニシ:
これが各フロアにあるんです。
長州小力:
非常階段になっている、ということなの? この階段で下まで逃げられる?
松原タニシ:
ただ一番下は駐輪場の裏側になるので、封鎖されているんです。だから何の意味もない。意味がわからない物件というのは怪しい。
長州小力:
何にでも理由はあると思うんですよ。出発点はまともだったけれど、着地がおかしいみたいなことなのかな。どう考えても人を笑かそうとしているようにも思える。俺ら芸人から見たら、すげえな。