葛飾北斎『富嶽三十六景』を切り貼りして立体の雷神を作ってみた! 浮世絵が威風堂々たる像に変化する制作のアイデアがすごい
今回紹介するのは、pocariroboさんが投稿した『富嶽三十六景を切り貼りして雷神を作ってみた』という動画です。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
葛飾北斎の富嶽三十六景<神奈川沖浪裏>を切り貼りして雷神を作ってみました。切り線、折り線は極力図中の描線を使うようにしています。
今回は材料不足で太鼓が作れなかったので、試作版として紹介します。
富嶽三十六景を切り抜き雷神像を作りました。堂々たる立ち姿です。1枚の絵を余すところなく使っています。
使っているのは、葛飾北斎の富嶽三十六景『神奈川沖浪裏』。ヨーロッパにも影響を与えた作品で、フランスの作曲家・ドビュッシーの交響詩『海』のスコアの表紙に使用されたなどの逸話があります。この浮世絵を、同じく北斎の雷神図を参考に立体化していきます。
1枚の絵からいくつもの部品を切り出します。背景のうすだいだい色を生かし顔や足に、白い波しぶきは髪の毛に、青い波は腰布になります。さらに船の乗客は首飾りの模様に。あらゆる描写を作品に上手にいかします。
今回は、紙が足らずに太鼓が作れなかったため、試作品という位置づけでの公開となりました。動画では、富嶽三十六景のどの部分が、どう変化し雷神になるのかを見ることができます。
文/高橋ホイコ