鏡に映った自分が左右反対に見えるのはなぜ? 紀元前から未だに解明されない謎現象の解説に「なるほど、さっぱりわからん」
今回紹介する、ゆっくりのラジオ系解説さんが投稿した『<ゆっくり解説>鏡はなぜ左右が逆になるのか?』では、音声読み上げソフトを使用して、「鏡はなぜ左右が逆になるのか?」という疑問の諸説を紹介していきます。
2000年経った今でも答えは出ず……
霊夢:
問題。鏡の中では上下は逆さにならないのに対して左右だけが反対になるのはなぜ? 正解は2000年たった今でもわからない。鏡の中では左右が反対に見えることを「鏡映反転」といいます。
この鏡映反転の理由については、プラトン以来2000数百年にわたって議論が続いてきたのですが、いまだに定説はありません。誰もが「鏡映反転はひとつの現象だ」という思い込みを持っていましたが、実は鏡映反転はひとつの現象ではなく、3つの別々の現象の集まりなのです。
まず、鏡に映った自分自身の左右が反対に見える理由と、鏡に映った文字の左右が反対に見える理由とは全然違っています。左手に腕時計をして鏡に向かい自分自身の視点からみれば、鏡の中の自分がしている腕時計も「左」にあります。
魔理沙:
実物の腕時計も「左」にあるのだから、 左右は反対にならないのか。
霊夢:
その通り。しかし鏡像(鏡に映った自分)の視点から 見るとどうでしょう。
魔理沙:
鏡の中で腕時計をしているのは右手だ!
霊夢:
実物の腕時計は左手にしているのですから、確かに左右が反対になっています。
つまり自分自身の場合は、鏡映反転を認識するためには鏡像の視点をとることが必要なのです。 しかし文字の場合はそうではありません。例えば「C」という文字を紙に書いて鏡に映してみましょう。Cが向いている方向は「左」に向いてます。私たちが覚えている「C」の場合は「右」に向いています。確かに、左右が反対になっています。
しかしこの時、私たちは鏡に映った「C」の視点から左右を考えたりはしていません。あくまでも自分自身の視点から左右を判断しているのです。鏡像の視点をとるかどうかは、自由にコントロールができます。研究では、3割から4割くらいの人が自分自身の鏡映反転を認識しないことがわかりました。
魔理沙:
3割から4割ぐらいの人は鏡映反転を認識しないということは、文字の鏡映反転は起きないのでは?
霊夢:
しかし、そういう人たちも文字の鏡映反転は必ず認識するのです。鏡に映った文字を知覚したり覚えている文字を想起したりするプロセスは、コントロールのきかない、自動的に起こってしまうプロセスだそうです。
魔理沙:
知らない文字の場合は「左右が反対になっている」現象は起きないってことか。
霊夢:
実験ではロシア語のキリル文字を鏡に映した。ロシア語を学んだことのある人は「左右が反対になっている」と感じる。
魔理沙:
が、ロシア語をまったく知らない人は「左右が反対になっているとは感じないと。
霊夢:
そういうことだよ。
まだまだ謎に包まれている鏡の反転現象。今後、この謎が解き明かされる日は来るのでしょうか。ノーカットの解説は、ぜひ動画を視聴してみてください。
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