ヨッピー&中川淳一郎、ネットにクソメディアが氾濫する理由を語る「ちゃんと取材して記事を書いたら大赤字なんですよ」
ウェブの世界でメシを食っていくにはどうすればいい!?
ヨッピー:
よく言われるんですけど、どうなんですかね? 中川さんの方が稼いでいるじゃないですか!? ウェブ界隈で中川さんより稼いでいるフリーランスの人っています?
中川:
う~ん、社長とかを除けばいないような。
ヨッピー:
コメントで「1千万くらい?」なんて流れてきてますけど、中川さんの年収はそんなもんじゃないですよ~! というか、なんでお金持っているのに、いつもこんなヨレヨレのシャツばっかり着ているんですか?(笑)
中川:
ふふふ(笑)。襟の部分で鼻を拭く癖があって、それでヨレヨレになるんだよ~!
中川:
でも、いずれはヨッピーさんみたいな人たちが、俺たちのような老害を追い出していかないといけないんだよ! 俺たちは紙媒体からウェブに参入してきて、どちらかというと20代からはシンパシーを得ずらい立場にある。
でもヨッピーさんは、商社マンからウェブライターに転身し、メディアに染まっていないイメージがあるから、20代からの支持も厚い。ヨッピーさんって36歳で、実は俺(43歳)とそんなに世代が離れているわけじゃないんだけど、若い人からの支持という点ではとても差がある。そういう人たちの支持があるんだから、もっと道を作れるはずだと思うけどなぁ。
ヨッピー:
僕、そんなに信用されていないと思うんだけどな(苦笑)。
中川:
大丈夫だよ。あとは、「ネットの世代間格差についてはどう思いますか?」って質問が来てるね。
ヨッピー:
あるでしょうね。若い女の子が見ているサイトと、僕らが担当しているようなサイトはまったく違いますからね。『MERY』とかまったく知らなかったくらいです。やっぱり女子大生がよく見るようなサイトに関しては、同じ世代の子たちじゃないと敏感にはなれないと思いますよ。
中川:
ネットでモノを書きたいという人も多いと思うんだけど、普遍的に言えるのは、ウェブの場合は好きなものをずっと追い続けていたりするといいってこと。
というのも、今ってテレビの人が手を抜いているのか、ネットの流行やネットニュースを見ている傾向が強い。ネット発の面白いものをテレビで引用するケースが目立っているから、ネットで好きなことを追い続けていると、なぜかテレビや他のメディアにピックアップされる機会につながる。
ヨッピー:
それはありますね。好きなことをしていたほうが、目立ちやすい部分がある。
中川:
テレビはもっとしっかりせんかい! ネットニュースの記事はパクるし、そのくせ芸能人には無駄に高いギャラを支払っているし……そのお金、俺にください!
ヨッピー:
(笑)。僕らがウェブでやった企画とかも、バラエティの企画でパクられたりすることもありましたからね。さすがにそれはどうなんだよって思いますわ。
中川:
最後は、「ネットメディアの発展について」に触れて、放送を終えましょうか?
ヨッピー:
う~ん、基本、やっぱりネットメディアってカスだと思うんですけど、カスだからこそやりがいがあると思いたい。ネットをよく利用する人なんかは耐性や免疫があるんだから、そういう人はぜひネットメディアの門を叩いてほしいと思いますね。
中川:
ウェブメディアは、ずっと紙と電波からバカにされ続けてきた歴史があります。ウェブメディアをバカにすることに拘泥している人たちは、そろそろネットの影響力を認めたほうがいい。
ネットが自分たちの既得権益を害すると思っているのは間違いで、インターネットというのはもはやインフラ。だからこそ、ネットの影響力を認めて、電波もネットも両方を使うべきだと思うんですよね。使えるものを使って、最大限の収益を上げる努力をしてほしいと思います。それが約90分にわたって放送してきた、最高のネットユーザー&視聴者であろうニコ生の視聴者様に向けて伝えたいことであります!
ヨッピー:
そういうことです! これからのインターネットを担うのは、あなたたちです!