暇過ぎ? 駅で50分停車して最大6本の列車に追い越される謎電車を救うのは「日本一入口が狭い」そば屋?【残念な時刻表#003】
長野県の塩尻駅と篠ノ井駅を結ぶJR篠ノ井線。 路線名やこの2つの駅の名前を聞いてもピンとこない方も多いと思われるこの路線ですが、特急「あずさ」号や、「しなの」号が走る松本駅を通る路線と聞くと、なんとなく位置関係がわかる方も増えるかと思います。
新宿方面、名古屋方面から中央本線の特急列車が乗り入れることから、篠ノ井線ではなく「中央線」として認識されている方も多い路線です。
特急と普通列車がひしめく区間
この路線で特に運転本数が多いのは、塩尻〜松本の区間。 名古屋からの特急「しなの」号が1時間に1往復、新宿方面からの特急「あずさ」号も1時間に1往復の(特急だけで)計4本。 そのほか、岡谷・諏訪方面や木曽福島方面から松本へ向かう普通列車、塩尻〜松本間の区間運転の普通列車など、普通列車のバリエーションも多彩です。
朝の通勤・通学の時間帯は、1時間に14本もの列車が運行されています。
なぜか長時間停まる普通列車たち
大糸線と合流する松本駅や、中央本線が合流する塩尻駅。 こうした駅では、各方面からやってくる列車から乗り換える人のことを考慮してか、松本駅や塩尻駅で「10分以上停車する」という普通列車も時刻表で確認することができます。
今回は、そんな篠ノ井線(周辺)を走る、途中駅で長時間停車をする「残念な列車」を何本か紹介します。

塩尻駅の「残念な列車」たち
1. 19分停車。後から来た普通列車に追いつかれる

こちらは16分走って塩尻駅に7:58に到着すると、ここで8:17の出発時間まで19分停車します。 その間、特急列車に追い越されることはありません。
ですが、松本駅を8分後(7:50)に出発する普通列車に追いつかれます。さらに、松本駅を13分後(7:55)に出発する岡谷方面へ向かう普通列車にも追いつかれてしまいます。
2. 32分停車。特急2本+普通・快速2本に抜かれる

こちらも16:34に塩尻駅到着後、32分停車します。 その間に、特急「あずさ46号」、特急「しなの20号」に追いつかれるほか、松本駅を18分後に出発する快速みすず号(快速ですが、松本〜塩尻の間はすべての駅に停車)と、25分後に出発する岡谷方面へ向かう普通列車に追いつかれます。