『MOTHER2』全32種の記念写真を撮影し、最速でエンディングを目指すRTA　乱数調整や壁抜けなど派手なテクニックを多用するガチプレイを紹介

　1994年にスーパーファミコン向けのRPGとして発売された『MOTHER2 ギーグの逆襲（以下、MOTHER2）』。

　名作RPG『MOTHER』のシリーズ二作目として発売された同作は、その独特なテイストでプレイヤーを魅了し、発売から30年近くが経過した現在でも圧倒的な人気を誇る。

　メディア等で度々実施される人気ゲーム投票では、高順位常連となる『MOTHER2』。実況プレイ界隈でもその人気は高く、これまで多くの動画投稿や配信が行われてきた。

　今回は紹介するの不朽の名作として名を残す『MOTHER2』で行われたひとつのRTA。オクトパスカルさん投稿の『[SFC]MOTHER2 全写真 RTA 1:53:57 (解説音声付) 1/5』。

　この動画は同作の特定の場所で発生する記念撮影を全て行い、エンディングに到達するまでのタイムを計測するというもの。

　今回は12月26日より開催予定の「RTA in Japan Winter 2022」でも披露が予定されている『MOTHER2』の全写真RTAを紹介する。

全32種の記念写真を集めエンディングを目指すRTA

　今回紹介するのは前述の通り、『MOTHER2』の記念写真を全て回収し、エンディングを目指すという収集を目的としたRTA。

　記念撮影は同作に登場するある種の収集要素で、ゲーム中の特定の場所を通ると写真家が現れ記念写真を撮影してくれるというもの。

　この撮影はゲーム中のさまざまな場所で行われ、記念写真はエンディングを中に背景として表示される。

　全32種の記念写真を全て撮影し、エンディングに到達するまでのタイムを計測する本RTAは、変わったカテゴリながら海外記録サイトではオクトパスカルさんを含め9人が挑戦するなど、それなりに知られたRTAのようだ。

　オクトパスカルさんによる本RTAでは1時間53分の記録しており、この挑戦は投稿時点で世界一位。海外バージョンを含めても事実上の世界一位となる記録だったという。

　なお、投稿から3年以上が経過した現在では、さらにタイムを縮め日本語版では1時間37分。海外バージョンでも同カテゴリに挑戦し、1時間52分というタイムを記録。両バージョンでの世界一位を保持している。

乱数調整に壁抜け、派手なテクニックも満載のプレイ

　投稿時点で世界一位を記録した本RTAでは、記念写真を集めるという絶妙な緩さを感じさせる目的ながら非常に派手なプレイが多く披露されていた。

　動画ではPart1からいきなり乱数調整によるエンカウント回避に挑戦。

　このカテゴリでは必ずしも乱数調整を行う必要はないとのことだが、序盤から本気を感じさせるプレイを披露し、視聴者を驚かせていた。

　Part1ではこの他にも驚きのテクニックを披露しており、特に2018年に発見されたというオネットスキップと呼ばれるテクニックでは多くの反応が寄せられている。

　このテクニックは乱数調整を行うことで敵を大量に発生させることでバリケードを消すことが出来るものだという。

　本来4枚並んでいるはずのバリケードが消失しており、ツーソン方面へと進行可能に。その後も続けて乱数調整によるエンカウント回避も行われており、序盤から乱数調整を多用するプレイで視聴者を沸かせていた。

　本シリーズではそのほかにも驚きのテクニックが多数登場。Part1では先のテクニック同様に2018年に発見されたという壁抜けテクニックウィンターズスキップを披露。

　さらに、続くPart2では冒頭から階段で特定の動作が行われることで、全ての壁を抜けることが出来るようになるという階段バグを披露。

　『MOTHER2』は一枚の絵にすべてのマップが埋め込まれているとのことで、マップ上を自由に歩き回れるこのバグによって一気にサマーズのレストランに移動。順路を完全に無視し、記念写真を撮影してみせていた。

　乱数調整や壁抜けを多用し、『MOTHER2』で全ての記念写真を撮影する本RTA。冒頭でも軽く触れたように、投稿者のオクトパスカルさんは年末開催の「RTA in Japan Winter 2022」でも全写真RTAを披露予定だ。
　本動画で全写真RTAが気になった方はそちらもぜひチェックしてみてほしい。

　なお記事公開の2日前、オクトパスカルさんは本カテゴリの更新版の動画「[SFC]MOTHER2 全写真RTA 1:37:14(解説音声付) 1/5」をニコニコ動画に投稿している。
　ルートの改善や操作の最適化などで今回紹介した動画から15分以上も短縮されており、2022年に新たに見つかったバグ技が採用されているとのこと。加えてこちらの動画もぜひチェックしてみてほしい。

文／富士脇 水面

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