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空力の“ミニ四駆”を進化させてJCJC2.10秒を実現! PCファンのようなマシンの凄まじいスピードと安定感に驚きと称賛の反響

 今回紹介したいのは、アズパカさんが投稿した『謎の空力マシン「モノリス」とその進化形 JCJC2.10秒』という動画です。

投稿者メッセージ(動画説明文より)

/
ヽ[| |] <ハーイ!


“空力のミニ四駆を進化させてJCJC2.10秒を実現!

 ミニ四駆のマシンを開発をする上で重要な要素「ロマン」。
 投稿者のアズパカさんにとって、ブラックセイバーの可変ウイングはワクワクするような存在のことだとか。ただしこのウイング、可動ではあるものの走行中には動かせず、サイズ的に効果も殆どありません。

“空力のミニ四駆を進化させてJCJC2.10秒を実現!

 そこで、大きなウイングを空力で作動させることを考えるアズパカさん。車体が浮いた時には風量が増すことで板の角度が大きくなり、ダウンフォースが強くなるという算段です。
 この板状の可変ウイングを「ハーイ」と名付けることにしました。ヘーベルハウスのキャラクター、屋根を持ち上げて挨拶するへーベル君のイメージですね。

“空力のミニ四駆を進化させてJCJC2.10秒を実現!
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 まずは設計。中央にダウンフォース兼ウイング可変用のプロペラを配置し、前後ツインモーターの四駆とすることに。そこへ今回の主役の「ハーイ」を乗せたのですが、マシンがほとんど見えなくなりました。

“空力のミニ四駆を進化させてJCJC2.10秒を実現!

 そこでハーイにぴったりのシンプルな形状をデザイン。高さを調整して全体を下げた分、突き抜けた箇所は適当にふさいだとのこと。

“空力のミニ四駆を進化させてJCJC2.10秒を実現!
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 3Dプリンターで印刷して組み立て。ミニ四駆ではなくPCファンに見えます。

“空力のミニ四駆を進化させてJCJC2.10秒を実現!

 ハーイを取り付けて、可変ウイングミニ四駆「モノリス」の完成! マシン重量は60.66gです。

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 プロペラのみにスイッチを入れると、マシンが浮いているときにはハーイが垂直に近い角度になりました。

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 さっそく走らせてみると……

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 はやい! その形状からは想像できないほどのスピードを出しています!

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 しかしすぐにコースアウトしてしまいました。

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 スローで確認すると、狙い通りマシンが浮いた後にちゃんとハーイは開いています。

“空力のミニ四駆を進化させてJCJC2.10秒を実現!
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 しかし大きく開いたことで高さが出て、左右に振られている時にバランスを崩す事態に。1回目は何とかクリアできたものの2回目で吹っ飛んでしまいました。

 ただ、加速が良いので1周目でも2.41秒とそこそこ良いタイムを出しています。

“空力のミニ四駆を進化させてJCJC2.10秒を実現!
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 比較のために修復してハーイなしで走らせてみたところ、LC後半で前傾姿勢になりコースアウト。さらに派手に破損する事態に。

 ハーイは狙い道りに作動したものの、開いたまま左右に振られるとバランスを崩すという弱点が見えました。

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 そこで進化版の「モノリス改」を作り上げたアズパカさん。改良前より軽い45.99gのマシンです。
 特に透明で小さくなったハーイは6.56gから1.84gと1/3以下になりました。また、ハーイは支点を少し後ろにしたことでマシンに力が掛かりやすくなるはずです。

“空力のミニ四駆を進化させてJCJC2.10秒を実現!

 他の改善点としてはリアをフリー回転のローラーに変更し、前輪駆動の二駆に。さらにバッテリーをフロントに変更することで前傾姿勢の緩和を狙いました。

“空力のミニ四駆を進化させてJCJC2.10秒を実現!
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 まずは充電していないバッテリーで様子を見ます。タイヤ変更と二駆にした影響で加速はのんびりです。

“空力のミニ四駆を進化させてJCJC2.10秒を実現!

 しかし先ほどと違い走行は安定。2.28秒というタイムを叩き出しました。中々のスピードです。

“空力のミニ四駆を進化させてJCJC2.10秒を実現!
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 ただしプロペラがキャッチャーに当たりイヤな音が。軸が空転してプロペラの穴が溶けてしまいました。

“空力のミニ四駆を進化させてJCJC2.10秒を実現!

 改めてマシンを良く見ると、吸い上げたホコリがかなりハーイに付いています。これではルンバです。

“空力のミニ四駆を進化させてJCJC2.10秒を実現!
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 予備のプロペラに交換してバッテリーを満タンに。今度は2.16秒と自己ベストの2.11秒に迫るタイムが出ました。

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 スローで確認したところ、ハーイがきちんと抑え込み、かつ安定した走行を実現していることがわかりました。これには視聴者から称賛の声が集まります。

“空力のミニ四駆を進化させてJCJC2.10秒を実現!
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 ハーイなしとも比較。やはりハーイありの方が飛距離が短く、スピードも速いです。ただ、速い理由はアズパカさんにもわからないとのこと。

“空力のミニ四駆を進化させてJCJC2.10秒を実現!
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 ここでアズパカさんはタイヤに溶けた痕跡があることに気付きました。タイヤを直してタイム更新を狙います。

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 そして空中姿勢が安定した走行で来たー! 2.10秒! タイム更新です!

“空力のミニ四駆を進化させてJCJC2.10秒を実現!

 2回目以降も危なげなく通過しているモノリス改。ダウンフォースの最適解かもしれません。

 これは魔王の記録(2.09秒)も射程圏内かとこのあと何回かアタックしたのですが、ベストは2.10秒で終わりました。ただ、安定して自己ベスト付近のタイムは出たそうです。

“空力のミニ四駆を進化させてJCJC2.10秒を実現!

 ロマンあふれる可変ウイングに挑戦したアズパカさん。改良をすることで四駆ではなくなったものの、その形状からは想像できないほどのスピードと安定性を実現するに至りました。

 JCJCにおける新たな方向性を感じさせるマシンの開発とその走行に興味を持たれた方は、ぜひ動画をご視聴ください。

視聴者のコメント

・完全にPCファン
・こんなふざけた見た目で早いだと???
・これかっこいいよねぇ、続けてほしい
・これはイケてる開拓
・速ぇし安定してる!
・サムネを見た時はネタマシンだと思ったのにガチで早くて草
・これもう完全にミニ四駆の新しいカタチだろ…

▼動画はこちらから視聴できます▼

謎の空力マシン「モノリス」とその進化形 JCJC2.10秒

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