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メタバースを全編CGで描いた毒舌ラップ。 現実世界との行き来するストーリーに惹かれる『超越惑星ポチョヘンザ feat. ずんだもん』

 今回紹介するのは、OUTLOUDによる「超越惑星ポチョヘンザ feat. ずんだもん」だ。

取材・文/村上麗奈


 まず目を引くのは、全編CGアニメーションで構成されているMVである。1人の少女を主人公に、メタバースと現実世界を行き来するという歌詞とリンクしたアニメーションが繰り広げられる。後述する楽曲の魅力はもちろんのこと、作りこまれたストーリーとフルアニメーションのMVは非常に見ごたえがあり、そのクオリティの高さに圧倒せざるを得ない。

 楽曲自体の魅力にも注目したい。
楽曲を構成するのは、クラブミュージックやポップラップからの影響を強く感じるサウンド。サビやイントロのキャッチーなメロディが癖になる明るさで、ボカコレルーキー参加曲とは思えない洗練された印象だ。

 ボーカル面で特に注目したいのは随所に挟まれるラップパート。動画の概要欄にある登場人物紹介には、主人公のポチ・ヨヘンザについて「ストレスが限界に達すると脳内で毒舌ラップを展開する癖がある」と記されているが、2コーラス目にて彼女が〈どいつもこいつもいつだって いい子ぶって他人に合わせてんだ あっちもこっちも同じ顔 お前ら金太郎飴か?ってんだ〉と軽やかにラップを繰り広げる様子は痛快である。更に楽曲後半にはラップバトルが繰り広げられるシーンがあるが、〈曖昧な解 対話無い戦い「他意はない」叩いた甲斐はあったかい?〉と細かく韻を踏むスタイリッシュなリリックが見事。その後もバトル相手へのリスペクトの伺える内容のリリックが展開するなど、ヒップホップへの造形の深さと尊敬の念が伺える歌詞が続いている。

 楽曲、歌詞、映像、それぞれ楽しみごたえのある「超越惑星ポチョヘンザ feat. ずんだもん」。細部まで作りこまれたストーリーのため、何度も楽曲を聴きMVを視聴することで気付くこともあるはずだ。是非このストーリーを何度も味わってほしい。


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