日本刀の原料「玉鋼」作ってみた! 大量の炭と砂鉄、合計100kg以上を燃やした炎の中で作られる伝統の鋼をご覧あれ
今回紹介するのは、ニコニコ動画に投稿された『【ずんパラ投稿祭z】日本刀の原料「玉鋼」をつくる【自由研究】』という刀剣オタコさんの動画です。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
ご無沙汰しております、刀剣オタコです。
「ずんパラ投稿祭z」今年も参加させていだだきました!
自由研究をテーマに本編部門にと思ったのですが
企画内容の確認不足で尺オーバー….
3分だと思い込んでおり…すまねぇですわ。
投稿者の刀剣オタコさんは、日本刀に関する知識や歴史を解説する動画を投稿しています。
今回の動画では自由研究と題して「たたら製鉄」を体験、日本刀の材料にも使われる「玉鋼」を制作するようです。
たたら製鉄は古代から近世にかけて発展した製鉄法で、専用の道具や設備を使って炉に空気を送り込んで温度を上げるのが特徴です。
1日目は移動、2日目に材料となる砂鉄集めを行います。
川の砂に混ざった砂鉄を磁石を使って拾い集めていきます。
3日目は炉と炭の準備です。
製鉄中は、炭をどんどん追加して燃やし続けるため事前に細かく切って大量に用意します。
並行して炉の組み立ても進めます。
炉と材料の準備が整い、最終日となる4日目はついに製鉄です。
上からは材料である砂鉄と炭を入れ、下からは送風機で風を送り込みます。
炉の下の穴からはノロと呼ばれる不純物が溶け出しています。
こうして不純物を取り除くと、炉の中に鋼の塊が出来ていきます。
出来上がった玉鋼は炉を解体して取り出します。
最終的に取り出された玉鋼は7.9kg。これは刀にして2振りほどの量と言います。
この量の玉鋼を作るために使った材料は砂鉄が22.5kg、炭が85kg。鉄を溶かすためにどれほど大量の炭が必要なのが分かります。
冷やした玉鋼をハンマーで割った断面がこちら。鋼があらわになった部分が、鈍く光っています。
今回の動画では玉鋼を作りました。未定としていますが、今後この鋼から日本刀を制作するかもしれないとのこと。
燃え盛る炉を倒すシーンなど、迫力のある映像が楽しめますので下記リンクから動画もご覧ください。
視聴者のコメント
とんでもねえ自由研究と聞いて
たたら製鉄ってもののけ姫に出てくるあの?
比重は炭の方が軽いのに4倍…
昔の人はどうやってこれに行き着いたのか…
▼動画はこちらから視聴できます▼
『【ずんパラ投稿祭z】日本刀の原料「玉鋼」をつくる【自由研究】』
https://www.nicovideo.jp/watch/sm44157610
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