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ビッグバンドの艶音が光る1曲『路地裏探訪』ボカロP・Rulmry.の名盤「Kaleido Sparkle」復刻配信

 2021年8月にリリースされた、ボカロP・Rulmry.(るりまる)によるアルバム「Kaleido Sparkle」。
 自信の楽曲を13名の歌い手とコラボした豪華な本作が、2025年4月より再配信開始となっている。

 収録曲が非常にバラエティに富んだラインナップとなっている点も、今回復刻配信となった本アルバムの魅力のひとつ。
 その中から今回は、歌い手・飛辻悠の歌唱バージョンが収録されている楽曲「路地裏探訪」をピックアップしてご紹介。

文/曽我美なつめ


 そもそもを辿れば、2020年6月にニコニコ動画へと投稿された本曲。
 現在もシンガー・アーティストとして活動する元KAT-TUN・田口淳之介とボカロPによるコラボプロジェクト「Heart JUNction」でリリースされた、第一弾アルバム「ジュウゴノシンゾウ」にも収録された1曲となっている。

 楽曲最大の魅力は、やはり多くの人々を飽きさせない華やかで洒脱な雰囲気のビッグバンドサウンドだろう。
 地に足の付いたドラムのビートに、メロディとのユニゾンも迫力あるブラスの音色。
 曲の展開はもちろんのこと、さまざまな楽器が入り混じる非常にメリハリのついたオケに、ついつい耳を傾けてしまった、というリスナーもきっといるはず。

 また楽曲後半にある音圧の効いたエレクトロ・ドロップも必聴のポイントだ。
 サウンドの全体感を占めるジャズテイストな雰囲気との大きなギャップに、楽曲を聞いていて少し驚いた人もおそらくいただろう。

 さらにクラブミュージックを彷彿とさせる電子音の中には、よく聞くと和の空気をまとった琴の音色も混じっている。
 実に幅広い曲調・オケが用いられた楽曲だが、全体感としては散らかった印象もなくオシャレにまとめられており、聞き応えのある仕上がりともなっている。

 先ほども登場した琴のようにアクセントとして使われる和楽器は、歌詞に漂うオリエンタルなムードとも相性抜群。
 妖怪・八咫烏を印象的なモチーフとした映像も総じて和の趣漂う雰囲気となっており、曲の持つ魅力を十二分に引き出す動画となっているように感じられた。

 原曲として位置づけられる初音ミク歌唱版以外にも、先述の田口淳之介による歌唱版や、今回再配信となったアルバム収録の飛辻悠歌唱版も、それぞれニコニコ動画に投稿が存在。
 各種配信サービスでも全曲視聴できるため、ぜひこの機会に聞き比べを楽しんでみるのもいいかもしれない。

■楽曲配信情報

アルバム「Kaleido Sparkle」収録曲 路地裏探訪 DL先こちら

■information

「The VOCALOID Collection」 公式サイト

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