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ボカロP×歌い手ユニット「月が綺麗じゃなくたって。」新曲『月が消えた』――壮大なストリングスが響くスローバラード

 ボカコレ&歌コレでの発掘オーディションにより結成された、ボカロP×歌い手の新感覚ユニット「月が綺麗じゃなくたって。」。通称・ツキレイが今回、ユニットにとって3曲目の作品となる3rd Digital Single「月が消えた」が、2026年3月27日にリリースされた。

 ユニットを構成するのは、40mP雪乃イト加賀(ネギシャワーP)のボカロP3名。
 そして歌い手は吉沢ぽわあられの男女2名がメンバーとなっており、これまでにも男女の揺れ動く恋愛模様の機微を繊細に描いた楽曲を複数リリースしている。

文/曽我美なつめ


 前作「Melon Soda」から1年弱とやや間の空いたリリースとなった今回の1曲は、これまでの2曲とは打って変わってガラリとムードの変わったナンバーに。
 最も印象的なのはやはり従来のツキレイ作品にはない、壮大なストリングス&ピアノを用いたスローバラードな曲調だろう。

 今回の楽曲は作編曲を雪乃イト&加賀(ネギシャワーP)が、作詞を40mPが担当している。
 ユニットの若手ボカロPコンビ2人にはこれまで、ポップでキャッチーなEDM調の曲を得意とするイメージを持っていたリスナーもきっと多いはず。
 だが今回の楽曲はそんな印象をいい意味で裏切られる、ダイナミックで繊細なサウンドメイクが大きな特徴ともなっている。

 楽曲が紡ぐ物語の序盤へとゆっくり聴衆を引き込み、最大の山場となるサビの部分の盛り上がりも、曲調に応じてグッと引き込まれるハイライトのひとつだろう。
 豊かな情感を含んだ吉沢ぽわとあられ、それぞれの歌声がまるで表裏一体のように代わる代わるメインボーカルを担当する様も聴き心地が良い。

 そこから二番以降の歌詞では二人の関係性にやや影が落ち始めるが、巧みな表現力と描写力で、揺れ動く二人の状況を鮮明に描いている40mPの歌詞も見どころ。
 総じて楽曲全体を通して、切なくもどこか心がほっとする恋愛小説を読んだかのような気持ちになれる1曲となっている。

 そんな楽曲の世界観は、曲単体のみならず映像と併せて楽しむのもオススメだ。従来の作品と同様、今回の楽曲MVもイラストレーター・ますだみくがビジュアルを担当。こちらもこれまでの楽曲と同じく、ウェブトーン的な縦読みマンガを読むようなライトな感覚で見られる映像となる。
 ぜひ楽曲を聴きつつ、MVで展開される男女二人の物語もチェックしてみよう。

■information

「The VOCALOID Collection」 公式サイト

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