『ディストピア飯』の未来は来るのか? 昆虫食・ゼリー食・ブロックミール…etc “食事の幸せ”の正体を分子調理学者が語る
米5kg5000円。
スーパーに買い物に行くとその値段に驚きます。
この状況を見て筆者はふと思いました。
「このままいくと、米って普通に食べられなくなってしまうのでは?」
いや、そもそも値上がりし続けているのはお米だけではありません。ありとあらゆるものが値上がりしています。
こんなになにもかもが値上がりすると、一体何を食べればいいんだろう……という気持ちになります。
私事ですが、米の高騰以降は主食の変遷がありました。まずは玄米に、続いてオートミールに、という感じに。
安価なものに、安価なものへと主食を移していきました。
そこでふと、思いました。
もしもこのまま食の高騰が止まらなかったら未来の食事はどうなっているのだろう……?
読者の皆さんは未来の食事と言われてどんなイメージを持つでしょうか?
私の脳裏に真っ先に浮かんできたのは『ディストピア飯』でした。
SF映画やアニメで定期的に出てくる、ドロドロしてカラフルな液体だったり…パサパサとしたブロック状の食事です。

2025年現在のように気軽に米すら食べられない状態が続くのならば、いつか合理性や安さを求めてディストピア飯を食べる。
このような未来も訪れてしまうのではないか。
そうならないためにはわれわれはどうするべきなのか。
そもそもディストピア飯が主食になるようなことは起こりえるのか。
このモヤモヤを解消するために食事に関する専門家にお話を聞きに行きました。
今回お話を伺いに行って来たのは、宮城大学食産業学群教授の石川伸一先生です!

石川先生は食の未来の研究を日夜進めており、今後人が食べる食事や、代替食、環境が食べる人の心理に与える影響などさまざまな角度から食の研究をされています。
インタビューの中では、フィクションの中で出てくるディストピア飯に関するお話だけでなく、数年前に世間を騒がせた昆虫食や、現在開催されている大阪万博でも展示されている培養肉に関するお話、どのようなことがあった時に人の食事は変わるのかなど多岐にわたるお話を伺うことができました。
『ディストピア飯』とはなんなのか。その真相に迫ることができる本インタビューをぜひ最後までお楽しみください!
取材・文/メカ泉