ソーラーマシンでミニ四駆のサーキットを走ってみた! 最速を目指してミニマム化したマシンが出した奇跡のタイムへ「すごい」「素晴らしい」の歓声
今回紹介したいのは、ニコニコ動画に投稿された『JCJC最速ソーラーカー』というアズパカさんの動画です。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
ソーラー!パワー!ヤー!

ソーラーパネル搭載のミニ四駆を作った投稿者のアズパカさん(動画は『新型ミニ四駆にソーラーパネルを搭載する』)。良い感じにオフロードを走ることができた一方で、ソーラーマシンで「ジャパンカップジュニアサーキット(通称:JCJC)」を走ったらどうなるのかが気になるとのこと。さっそく試してみることにしました。

古き良きミニ四駆や過去作品のマシン等を走らせた結果が上の画像です。今回は、3年前に作ったソーラー四駆のタイム「6.48秒」を目標にします。

まずは3Dモデルを制作。ソーラーパネルを構造体にする方式にするとのこと。

モーターはパネルサイドに設置し、回転数や方向を調整するカウンターギヤを駆動。さらにギヤへ直接ホイールを貼り付けることで、パネルサイドの限られたスペースで駆動系を完結させました。


次にローラーを配置。前後のローラーの中心に駆動輪があることで、コーナーの接線とタイヤの向きが一致してロスの少ないコーナーリングが可能になるのだとか。

1輪駆動なので、左右タイヤの回転差によるロスも無くなっているそうです。

1輪ではマシンを支えられないので補助輪を配置しました。四駆から遠く離れた姿へ、「なんやて駆動」をはじめ、「せやかて駆動」「ホンマか駆動」と『名探偵コナン』の服部化したコメントが集まります。


シャーシを設計し、右サイドのローラーステーを作ったら3Dモデルのできあがり。



3Dプリンターで印刷し、パネルに穴を開けてパーツを取り付けていき……

ソーラー1輪駆動タイムアタック専用マシン「ミッドデイ」の完成! 真昼間にしか性能を発揮できないマシンとのことです。

パネルの位置がかなり低いですね。

マシンの特徴は各サイドに取り付けられたローラーにあります。左サイドは全て魔王ローラーにすることで走行抵抗を極限まで減らす作戦だそう。
ちなみに魔王とは様々なマシンを開発している投稿者のユウタさんのこと。ミニ四駆以外にも様々なジャンルの作品を創造しているニコニコ技術部の精鋭です。


そして右サイド上段にはアズパカさんがNSKと共同開発したというローラーを装備。市販のゴムリングをダブルで装着可能だそうです。

マシン重量は83.01g。ソーラーパネルだけで約46gなので仕方ありませんね。

天候は晴れているけれど太陽が雲で隠れたり出たりしている状態です。


ゴー! の声で走り始めたソーラーマシン。加速は穏やかですがトップスピードは速いです。


レーンチェンジもスムーズでした。

タイムは5.58秒。目標をクリアしました!



レーンチェンジをスローで確認。低いパネルで吸い付くように走っています。全く浮いていません。


これを見て「もっと攻めたい」と考えたアズパカさんは、ローラーのゴムリングを外してタイムの更新を狙います。



ゴムリング無しでもレーンチェンジをクリア。タイムを計測します。

1回目のタイムは5秒ジャスト。しっかり速度が上がっています。


そして2回目3回目の計測も5秒ジャストとなりました。この結果には視聴者から「すごい」「すげぇ」の声が集まります。「バッテリーと違って電圧が下がらないので速度が安定しているのかも」とアズパカさん。

すっきりと揃ったタイムを出したソーラーマシン。その走行に興味を持たれた方はどうぞ動画をご視聴ください。動画内ではさらなるスピードへの挑戦や他のマシンの走りも収められています。
視聴者のコメント
・なんやて駆動!
・当然のようにnot四駆
・極めていくとそうなるな
・素晴らしい
・アルミローラーコースを切りつけながら真っ昼間走り抜ける
・これは気持ちいい
▼動画はこちらから視聴できます▼
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