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足立レイの生みの親・みさいる氏が新たな音声キャラ「九十九シオン」を発表! 60種の正弦波を元に母音を制作

 今回紹介するのは、ニコニコ動画に投稿された『正弦波から中の人いない音声作った【九十九シオン】』というみさいるさんの動画です。

投稿者メッセージ(動画説明文より)

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 等身大美少女ロボット「足立レイ」の生みの親であるみさいるさんが、新たに“中の人のいない音源”を制作しました。その名は「九十九シオン(つくも しおん)」。詳細な解説動画が投稿されています。

 九十九シオンは、足立レイの音源開発時から存在していた「人工子音の試作データの塊」をベースに、専用の人工母音を加えてひとつの音源として独立させたものです。名前は、大量の「子音」から作られていることと、「付喪(つくも)」や「紫苑(シオン)」に由来しています。今後はロボット開発も予定しているそうです。

 身長は足立レイより低い154センチ。目にはカメラを入れる予定のため、カメラ目がデザインされています。服は正弦波や子音の波形をモチーフにデザインされており、足回りには足立レイと同様に制御信号やRLC回路が描かれています。

 動画の後半は、音声合成制作の技術解説。九十九シオンの声は60個もの正弦波を合成して作ったブザー音に、母音の特性を持ったフィルターをかける「減算合成」という手法で生み出されています。

 これは、従来の足立レイの制作手法(少数の正弦波を加工する方法)で発生しがちだったノイズや歪みを根本から排除するためのアプローチ。今回は全倍音を正弦波で用意し、あとからフィルターをかけて一発で作っています。声帯から出る合成音を作り、そのうえで人間の声に近い音を作るというイメージです。

 さらに子音とつなぎ合わせていろんな声を作ります。足立レイと共通の子音もありますが、新規に合成したものもあります。「あ”」といった呪音も作られているので、何かに使えるかもしれません。

 動画のラストでは、九十九シオンが『エーデルワイス』を歌います。電子的でありながら少女らしいかわいらしさがあり、歌詞もきちんと聞き取れる。そんな不思議な歌声となっています。気になった方は、ぜひ動画を視聴してみてください。

視聴者コメント

紛うことなき作ってみたシリーズ
すっげえなぁ
好きー
初期の初音ミクレベルで綺麗
クラファンはどこだ…手向けなければ…

文/高橋ホイコ


▼動画はこちらから視聴できます▼

『正弦波から中の人いない音声作った【九十九シオン】』
https://www.nicovideo.jp/watch/sm45325801

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