伝説の“あの楽器”を17年経ったいま、作ってみただとっ……!? 安価に入手した大型液晶で当時はなしえなかった再現度を実現
今回紹介するのは、ニコニコ動画に投稿された『【17周年】『あの楽器』作ってみた 前編【テトの実験工房#01】』という末田くさりさんの動画です。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
(技術部タグは)初投稿です
今日は「あの楽器」制作依頼から17年です
ニコニコ動画での人気カテゴリのひとつ「ニコニコ技術部」。そのなかでも伝説的な存在となっているのが“あの楽器”です。
ショルダーキーボードのような見た目ですが鍵盤はありません。鍵盤にあたる部分はディスプレイになっていて、タッチすると直線、三角形、四角形などの幾何学模様が現れます。そんな不思議な楽器を実際に作ってみたという動画が投稿されています。

“あの楽器”とは、2008年に投稿された動画『【初音ミク】Innocence【3DPV】』で初音ミクが演奏する架空の楽器です。2008年12月24日に『【初音ミク】 ニコニコ技術部へのお願い・これ作って! 【謎の楽器】』が投稿されたことをきっかけに、有志たちが制作に挑戦。数々の再現動画が投稿されました。
今回投稿されたのは、先駆者たちの研究をベースにしつつ、最大の課題とされてきた「ベゼル問題」を解決したものです。最もメジャーな手法はタッチ機能付き液晶ディスプレイ2枚を横並びに配置する方法でした。しかし、これではディスプレイの間の枠(ベゼル)がどうしても目立ってしまいます。

この問題を解決するには、ディスプレイ2枚を並べたような大きなタッチ機能付き液晶を使えばいいと考えました。そんな都合のいい製品はないかと思いきや、秋葉原で業務用デジタルサイネージ「LG in-TOUCH Stretchディスプレイ29インチ」を安価に入手することができました。

このデジタルサイネージはAndroidを搭載しており、MIDIキーボードアプリを入れることで楽器としての機能を持たせることができます。アプリは先駆者であるMIAさんが公開していたものを元に作成しました。

演奏にはいくつかのモードがあります。鍵盤を表示するモードでは、画面をタッチすることで押した鍵盤の音が鳴ります。液晶画面なので鍵盤数の変更も可能です。1オクターブだけにしたり、7オクターブ表示したりと自由に変えられます。

また、初心者にやさしい「当て振りモード」も搭載。事前に用意したMIDIファイルを読み込むと、画面のタッチに合わせて音が順番に鳴ります。動画では「Innocence」を演奏するところが披露されています。

今回の動画は中間報告だそうです。システム面はほぼ完成しており、残すは外装ですが、資金不足のためしばらく時間がかかるとのこと。投稿者は「必ず完成させる」と力強く断言しているので、今後の続報が楽しみです。
元動画が投稿されてから17年。まだまだ進化は止まりません。実際に動作している様子を見たい方は、ぜひ動画を視聴してみてください。
視聴者コメント
とんでもないものを!!!
スゲエエエエエエエエエ!
なにこれ?!
あれをさいげんしたのか
カッコイイな
文/高橋ホイコ
▼動画はこちらから視聴できます▼
『【17周年】『あの楽器』作ってみた 前編【テトの実験工房#01】』
https://www.nicovideo.jp/watch/sm45762429
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