古代中国の「ネコ」は現代のイエネコと別種だった! 美しいヒョウ柄を持つ「古代のネコの正体」について解説してみた
今回紹介したいのは、ニコニコ動画に投稿された『古代中国のネコが全くの別種だった!!【生物解説】』というジオチャンさんの動画です。

近年のDNA解析により、古代中国で人々のそばにいた「ネコ」は、我々の知る猫と違ったことがわかったそうです。様々な生物の解説動画を投稿しているジオチャンさんが、古代の「ネコ」の正体についてまとめました。

現在、世界中で人間のそばにいる家猫(イエネコ)は、すべてリビアヤマネコを祖先に持っています。

野生のリビアヤマネコは赤道以北のアフリカやアラビア半島からカスピ海にかけて生息。赤道以南のアフリカの集団は遺伝的に異なり、亜種または別種として扱われることがあるそう。

その食性は非常に多様とのことです。

そしてリビアヤマネコはネズミを狩るのが得意だったことから、人間は猫をそばに置くようになりました。

こうして長い年月をかけて人間の生活に適応し、現代のイエネコへと進化していったそうです。

一方、紀元前数世紀にさかのぼる中国の美術品や文学にも「猫」が登場。猫の姿を描いた絵も残されています。
ところが、これらの猫は我々がイメージする飼い猫、つまり「イエネコ」ではないと指摘する人もいたそうです。

そこで北京大学の研究チームが最新の遺伝子解析を行ったところ、西暦200年以前のサンプルはイエネコではなく、中国に生息していた別のネコ科動物「ベンガルヤマネコ」であることが判明しました。



ベンガルヤマネコは南アジアから東南アジア、東アジア、さらにロシア極東まで広く分布。複数の亜種があり、日本のツシマヤマネコやイリオモテヤマネコもその亜種の1つです。

ベンガルヤマネコは何千年ものあいだ、中国で半ば家畜のような生活を送っていた可能性があるとジオチャンさん。農耕集落の比較的安全な環境を利用ながら、自由に行き来する生活を続けていたのだろうと。

ただし、イエネコほど人に懐いていた可能性は低いと考えられているそうです。人間の家に住み込むのではなく、その生活圏近くで暮らしていたのだとか。その期間は紀元前5400年ごろから西暦200年ごろに及びます。


興味深いのは、ベンガルヤマネコとイエネコの間に交雑の痕跡が見られなかったこと。イエネコのDNAにはベンガルヤマネコの遺伝子が全く含まれないのだとか。両者には数世紀にわたる不思議な空白期間が存在していたそうです。