「当時のキャラは損だと思った」 Tehu氏、炎上の実体験&“調子こき時代”から目が覚めた理由を語る
ウォッチャーたちがチェックしているため、先走れば謝罪する
ヨッピー:
今、仕事ってどんなことをしているんですか?
Tehu:
業種でいうとITとコンサルを掛け合わせたような会社です。
中川:
クリエイティブではないんですか?
Tehu:
僕の役目はクリエイティブなんですけど、会社自体はどっちかというと、どうやって人材を育成していくか? というところの研究であったり。
ヨッピー:
仕事関連の質問らしき内容で、「存在しない株式会社TTTTの取締役」ってコメントがありますが、これは?
Tehu:
出た!
中川:
これってNetgeekに出てたやつですよね。ロゴをパクったとかいろいろ言われた……たしかNext New Nissanかなんかとロゴが似てるとか、いろいろまとめられていたような。
Tehu:
現代ビジネスのかもしれないです。
中川:
現代ビジネスの(ロゴが)4本線があって下にこうあると。
Tehu:
そうです、そうです。
ヨッピー:
TTTTって何なんですか?
Tehu:
TTTTっていうのは、一時期僕が作ろうとしてた会社の名前です。会社を作る前でも、「.co.jp」のドメインって取得できて、半年以内に登記簿を送れば取れるんですよ。
ヨッピー:
そうなんだ。
Tehu:
最初は、お金の管理の都合などで、「一個会社を作ったほうがいいよ」みたいなことを言われて、それでTTTTを作ろうとなったんですよ。ところが、作るのはいいけど登記を出すのが面倒だから、とりあえずドメインをとって(会社が)あることにして、登記などは後でやっておこうと。
ヨッピー:
めんどくさいことは、後回しにしたわけですね。
Tehu:
その後、結局、「会社を作んないほうが得だよね」って話しになり、僕はその話から引いた。ですが、会社を作ることをやめてなかったことにしていたため、ウォッチングしている皆さんからすると……。
ヨッピー:
TTTTはどうなったんだ、と。
Tehu:
すみませんでした!
ヨッピー:
(笑)
Tehu:
ホント、先走ったという意味ですみませんでした!
中川:
Tehuさんって、ネット無双で“炎上上等”の暴れん坊だと思ってたんですよ。「魂斗羅」とか「戦場の狼2」なんかに出てきそうな暴れん坊だと思っていたけど、すごい殊勝な方じゃないですか。
ヨッピー:
ファミコンゲームの! なつかしい!
中川:
なんて謙虚な若者なんでしょうか! って、俺は感動していますよ。
Tehu:
ありがとうございます……。
“調子こき時代”から目が覚めた理由とは?
ヨッピー:
つまり転換期があったわけですよね? “調子こき時代”があって、今の謙虚な時代に至る……Tehu維新期があったわけでしょ。何か心境の変化などがあったんですか?
Tehu:
一番大きかったのは、大学進学で東京に来たときかなぁ。そこから徐々に変わっていったのかもしれません。
ヨッピー:
なるほどね。
Tehu:
自分の会社ができて、そこで真面目に働くようになったことで心境の変化はありました。しかも、今は講談社で仕事をさせてもらっているので。
中川:
現代ビジネスのデザインとかそのあたり?
Tehu:
もともと現代ビジネスの美術で入りまして、今は講談社のウェブメディア全般をやらせてもらってます。
中川:
Tehuさんが経営されている会社で作業を?
Tehu:
僕個人です。講談社には編集者的な感じで籍を置いています。
中川:
なるほど。
Tehu:
最近だとマンガのプロジェクトをやらせてもらったり、それはそれで面白いんですけど。
ヨッピー:
やっているうちに、「海って広いんだ~」となっていったわけですか?
Tehu:
海の広さは分かっていたんですけど、その中で自分がどう立ち振る舞うかっていう部分に思うところがありました。「これは損だな」って思ったんですよね、シンプルに。
中川:
炎上し続けるのが損ってこと?
Tehu:
炎上し続けるというか、当時のキャラ、といいますか。
中川:
意識高くて、リア充でイケイケな感じ?
Tehu:
僕自身が、実際はそういうキャラではないと思っているので(苦笑)。そういうキャラをネット上で見せると、当然叩かれるのと同時に、それを支持していた方もいらっしゃったみたいなんですけど……よくよく考えるとすごい自分に負担かかるなぁと思って。
今は“調子こき期”が可視化されてしまう時代
中川:
俺が気になっているのが、例えば、はるかぜちゃんが初期のTwitterで「するどすぎる小学生」みたいな扱いをされたのち、うめけん(梅崎健理)さんが14歳にして孫正義さんにフォローされるってことがありました。当時2010年あたりって、結構若い人たちがSNSをうまく使っていて、Tehuさんもその流れの一つだと思うんです。あの頃のネットの中において、Tehuさんが妙に目立っちゃったって感じがするんですよ。
Tehu:
そうですね、振り返ると目立ってしまったなと思います。別に僕は、目立ちたがりってわけでもないんですよ。それにもかかわらず当時は、おそらく自分が目立つことが楽しかったんでしょうね。でも、大人になっていって、冷静に考えると別に目立つの好きじゃないな~みたいな。
中川:
すごく目立つようになって、何年くらい経って分かった話なんですか?
Tehu:
東京に来て、仕事を始めてからですね。
ヨッピー:
でも、みんな“調子こき期”ってありませんでした?
中川:
俺? 一回もないよォ!
ヨッピー:
ウソでしょー!?
中川:
あ! 35歳くらいのときにあった!
ヨッピー:
結構、遅咲きですね~!
中川:
突然、モテ始めたのよ! 何故だか分からないけど、俺にも一瞬だけモテ期が来て、そのときは調子こいてました!
ヨッピー:
僕の“調子こき期”は中高生のときだったなぁ。まさにコンビニのアイスケースに入る系ですよ(笑)。友達が笑ってくれるからいいわ~みたいなノリでやってしまうタイプでした。今だとそういう行為がインターネットを介して可視化されちゃうんでしょうね。
中川:
そうなんですよ。多分、ヨッピーさんのイケイケの頃って、そういう言動をいちいち炎上させる装置がなかったんですよね。
ヨッピー:
ですね。今は何だかキレイな世の中ですからね。バカとかハゲとか言ったらすぐ怒られるじゃないですか。
中川:
豊田真由子議員の件は別にしても、言葉狩りみたいな雰囲気すらあるもんなぁ。