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国内外クリエイターが“初音ミク”で交わる――BEYOND BORDERs最新曲・slayr×XAMIYA×picco『Light』

 今回は、slayrさん、XAMIYAさん、piccoさんによるコライティング楽曲「Light」を紹介する。
 
 同曲は、ドワンゴが推進する、国内外のトップクリエイターによるボカロ楽曲共同制作プロジェクト「BEYOND BORDERs」のコラボレーションEP『EMERGE M♡DE MIKU』から、8月28日に先行リリースされた最新シングルだ。初となる本EPは9月にリリース予定。それに先駆け、8月14日には第1弾シングルとしてGrimesさんとさたぱんPさんによる「Miku-Maxxing」が先行リリースされた。

文/小町 碧音(こまち みお)


 前提として、「BEYOND BORDERs」は、国内ボカロPと米国の音楽シーンで活躍するプロデューサー/ソングライターが共にEP制作に取り組み、国内クリエイターの海外進出を支援する楽曲共同制作プロジェクト。ドワンゴが「クリエイター支援基金」の助成のもと推進する「ニコニコ動画主催企画を介した若手クリエイター発掘および海外進出プロジェクト」の一環として実施されている。

 「Light」に参加するslayrさんは、米・ペンシルベニア州フィラデルフィア出身のラッパー。
 
 XAMIYAは、東京出身のアーティスト・KAMIYAさんと、ロサンゼルスを拠点に活動するプロデューサー/アーティスト・Xanseiさんによるユニット。今回、Xanseiさんはプロデューサーとして参加した。
 
 そしてpiccoさんは、「Hyper Kawaii Music」をコンセプトに、フューチャーベースやエレクトロダンスミュージックを軸にしたサウンドを展開するボカロPである。

 まず浮かんできたのは、雲の上をいくつもの異なる光が縦横無尽に駆け巡る、視界の開けた風景だった。ボーカルエフェクトが施されたslayrさんのボーカルを起点に共存する、エレクトロニックなテクスチャーとドラムンベース的な高速のブレイクビーツ。そのサウンドは、非常にダイナミックに映る。

 本楽曲に刻まれているのは、彼らそれぞれの音楽に通底するアンダーグラウンドな美学だろう。高速のブレイクビーツや細かくスタッター加工されたボーカル、さらには「運命」をモチーフにした甘やかなリリックからも、その感性が感じ取れた。それでいて、最後に残るのは驚くほど上向きで柔和な感触。その印象を決定づけているのが、楽曲の転換点で差し込まれる初音ミクのピュアな歌声だった。

 それぞれの個性が「初音ミク」という共通のフィルターを通ることで、ここまで新たな始まりを予感させる瑞々しい響きへと昇華されるのか、とハッとした。そこから広がるサウンドスケープは、あまりにもまばゆい。

 国籍や音楽的バックグラウンドの異なるアーティスト同士が、「Light」を介して交わった先に生まれたのは、音が光へと変換されるような視覚的イメージ。それはリリックの意味を読み解くよりも先に、いの一番に身体へと飛び込んできた。それぞれの切れ味抜群な個性を、初音ミクの歌声がひと筋の光のようにつないでいる。

 「Light」というタイトルを体現する、そんな情景までも想起させるトラックだと思えた。

■楽曲配信情報

Light 配信先こちら

■information

Light 公式ビジュアライザー ニコニコYouTube

BEYOND BORDERs 公式アカウント InstagramXtiktok

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