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『シン・ゴジラ』撮影中に見せた市川実日子の庵野秀明への“甘え上手っぷり”がヤバい「ねぇねぇ監督って、巨神兵描けるの~?」

 11月17日にアニメーション映画『GODZILLA 怪獣惑星』が公開されました。

 新宿歌舞伎町で本作の公開前に開催されたゴジラ・フェス 2017では、『シン・ゴジラ』の監督・特技監督の樋口真嗣さん、准監督・特技統括の尾上克郎さん、泉修一役の松尾諭さんが集まって、シン・ゴジラの撮影中のエピソードを披露しました。イベントでは、松尾さんが『シン・ゴジラ』に安田龍彦役で出演した高橋一生さんに電話をかける一幕もありました。

左から尾上克郎さん、松尾諭さん、樋口真嗣さん。

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ぼくが女性ファンから黄色い声援を受けるなんて

司会:
 『GODZILLA 怪獣惑星』はいかがでしたか。

松尾:
 すごかったです。戦闘シーンがすごいんですよ。『シドニアの騎士』とか結構見ていたんで、あの感じがします。

司会:
 『シン・ゴジラ』とはまた違った世界観ですか。

松尾:
 全然違います。

尾上:
 東宝さんはまた新しい金脈を見つけたなって(笑)。儲けていただかないと次のゴジラが作れないからね(笑)。

司会:
 『シン・ゴジラ』に出演されて身の回りで何か変わったことはありましたか。

松尾:
 舞台挨拶に出たときに、人生初のたくさんの女性の黄色い声援をすごい浴びたんですよ。本当に夢でも起こらないことなんですよ。調子に乗りはしないですが、そのあとに違う舞台挨拶に出たらそこまで歓声はなかったんです。ぼくの紹介の次に竹内涼真さんの紹介がされたら、すごい歓声があがったんです(笑)。現実を知りましたね(笑)。だから何も変わってないです。調子に乗りたかったけれど乗れなかったです。

 実はこの役が決まったとき、政治家の役なんて初めてだったんです。ちょうどそのときに小泉孝太郎くんと一緒に仕事をしていたのでアドバイスしてもらいました。

松尾:
 きょうは高橋一生くんと電話をつなぎたいと思います。(高橋一生さんに電話をつなぐ)一生くんも忙しいだろうから、「ゴジラと私」というので一句詠んでもらっていい? もしくは一曲……無理? なら五・七・五の五だけでいいよ(笑)。

高橋:
 そんなの言われたら……「ゴジラ好き」くらいしか言えないですよ。

一同:
 おぉ~。

松尾:
 「ゴジラ好き。あぁゴジラ好き、ゴジラ好き」ってね(笑)。では会場にいらっしゃっているお客さんに気の利いた一言を。

高橋:
 ゴジラ好きなみなさんも好き!

一同:
 おぉ~。

(会場から拍手)

松尾:
 気が利いてるな。きょうは忙しいのにありがとうね。じゃあね。

「馬鹿にしやがって!」ゴジラ役に野村萬斎を選んだ理由

司会:
 野村萬斎さんにシン・ゴジラ役を頼んだというのは……?

尾上:
 それは樋口さんのアイデアですよ。

樋口:
 日本の特撮ってよく「伝統芸能だ」ってバカにされるわけですよ。「着ぐるみを使って伝統芸能にこだわりやがって」とか言われるんですよ。根に持つタイプなのでバカにしやがって! と思って、本当の伝統芸能を出した。

司会:
 「もっとこうしていればよかった」というエピソードはありますか。

樋口:
 映画祭でいろいろな賞をいただいて、授賞式に行くことになるんですが、そのときにいろいろな女優さんを見るんですが話しかけられなくて、誰にも話しかけられなかったんです。

尾上:
 なかなか女優さんと写真を撮るチャンスがないので、ああいうときに撮るんですよ。

松尾:
 ハリウッドではそういうのが多いですよね。

樋口:
 唯一撮れたのが大竹しのぶさん。庵野(秀明)の映画に出演されていて、「庵野がよろしくって言っていました」って言って。実は言ってないんですけれど(笑)。勇気を振り絞って言ったら「うわ~一緒に写真撮りましょうよ」って言われてよかった。

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