早指しすぎて記録係が中断の申し出。田村康介七段の“マッハ指し”エピソード。持ち時間「3時間」で消費したのは……?
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■「勝とうと思うから迷うわけじゃないですか」
本田:
じゃあ田村先生に挑戦してくる方はいらっしゃるんですか。
田村:
元から早い人じゃないと意味がないですよね。突然、長考派が早くしてきても。
本田:
そうですよね、元々早い人じゃないと。
本田:
あと(対局の感想で)「時間だけは負けたくなかったです」って(笑)。
田村:
若い人に早指しの人はいても、そういうタイプいないですよね。
本田:
じゃあ、切れ負けとかはどうなんですか?
田村:
私、切れ負け一番好きなんですよ(笑)。
本田:
NHKの『将棋フォーカス』で山崎八段がやっていますよね。
田村:
「1分切れ負け将棋」はもう手が動かなくて全然だめでした。
本田:
もう出られたんですね。
田村:
1回出ました。1切れは正直早すぎるんですけど、3分ぐらいあれば普通に指していると切れないんですよ。1手2~3秒以内ぐらいに指していると終局まで必ず行くんで。1切れって1手1秒だと60手で、120手の将棋まともに指せないわけじゃないですか。
本田:
そうですね。じゃあ1手3~4秒がやっぱり自分のペースってことですか。
田村:
1秒の手と含みながら考えても10秒以内ぐらいにしとけば結構指せるという。
本田:
直感がなかなか。
田村:
いや、勝とうと思うから迷うわけじゃないですか。
本田:
でも、みんな勝とうと思って指しますよね(笑)。
田村:
本能のまま(笑)。
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