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「スタンガンは服の上から使っても気絶しない」——本当に有効な防犯グッズって何なの? 専門家に聞いてみた

 SNSの普及に伴い、執拗な書き込みや殺害予告などを行うネットストーカーが近年増加しています。さらにはネットでストーカー行為を繰り返すうち、ネット上だけでなく実際のストーカー事件にまで発展するケースも世間を騒がせています。

 今回の「ニコニコワークショップ」では、ストーカー対策の専門家である中山天さんを講師に招き、MCで配信者の高田健志さんと、生徒役で配信者の横山緑さんやみんさんサトウキビさん、元アイドルグループ 閃光ロードショーの大沼采奈さんに、防犯グッズの正しい使い方や実際に役立つ護身術を紹介しました。

※本記事は2017年3月16日に配信された『【ニコニコワークショップ】ニコニコネット安全講習!~ネットストーカー編~』の内容の一部を再構成したものです。

※本記事で紹介された、護身術・防犯グッズの購入および使用方法は、講師の中山天氏はじめ出演者によるものです。実践する場合は読者の皆様でご確認の上、実践するようお願いします。

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1日10円から護身対策になる唐辛子スプレー

左から中山天さん、高田健志さん、サトウキビさん、横山緑さん、やみんさん、大沼采奈さん。

高田:
 大沼さんの実践しているストーカー対策はこちらでございます。

 これはどういうことですか。

大沼:
 夜帰るのが結構遅くて、終電とかが多いのですが、すごく暗くて街灯があまりないんです。警察もいなくて、だから友達とか親とかに警察と電話をしているフリの電話をして、30回くらい後ろを振り返ったりして見ています。

サトウキビ:
 何かあれば通話先の人が気づきますもんね。

高田:
 夜道に電話をしながら帰るというのは、先生どうでしょうか。

中山:
 きちんと自分で自分を守るという方法を身に付けてほしいですね。なかなか自分の身を守るのが難しければ、「唐辛子スプレー」というものが売っていますから、一本持っておいてください。それを握っておいて、物音がしたらサッと振りかける。私の実験の結果によると、唐辛子スプレーは目に入ると45分間ほど叫びたくなるくらい痛いです。

 そんなに値段も高くないので、女性の方でそういうことが気になる方は1本握って持っておくと相手が何人いても効果がありますし、多少距離が離れていても顔に当たれば効果がありますからね。

高田:
 僕、催涙スプレーを昔持っていました。脅迫を受けていた時があって、護身用に持っていました。でもあれって期限があるんですよ。

中山:
 そうですね。ガスの効果が3年なんですね。しかし3年で3000円だとすると、1年間で1000円ですから、1日にすれば10円程度です。そのくらいは命を守るために持っておいてもいいんじゃないですかね。

スタンガンで気絶する、のは嘘

高田:
 みなさんの手元に防犯グッズを用意しております。

サトウキビ:
 これは70万ボルトの電流が出る防犯グッズです。防犯グッズのお店の方に聞いてみたのですが、購入者は女性が多いそうです。安いもので5000円以内で買えちゃいます。

横山:
 これは服の上からでも効果があるの?

サトウキビ:
 あります。地肌に当たると火傷するレベルです。

高田:

 実際にこれを使って、相手が気絶してしまった場合は過剰防衛になりませんか。

中山:

 服の上からでは気絶しないですね。

横山:
 それはビデオの見すぎ。これくらいのスタンガンだったらビクってなるだけで、もっと強いので首筋とかに当てないと気絶しないから。

高田:

 服の上からでも効果はあるのですか。

中山:

 あります。痛いです。人間は電気の痛さに弱いですから、つけられた瞬間に飛び上がりますので、物理的にずっと押し付けておくというのは不可能です。

サトウキビ:
 ちなみに買う時は免許証を提示しないといけません。

横山:

 スタンガンは持ち歩きはOKなの?

サトウキビ:
 ダメです。ですが、警察にストーカー被害を伝えておくと、OKなんですよね。

中山:

 その通りです。警察は持つ必要がある人には持たせます。

高田:
 続いてのアイテムはこん棒ライトです。単一電池を6本内蔵しており、まるでこん棒のような重さがあるライトです。では、このこん棒がどのくらいの威力があるのかを体験してもらいたいと思います。使い方をサトウキビさん、教えてください。

サトウキビ:
 肩の上にのせてもらって、相手の顔に向かってライトをつけて、ひるんだすきに全力でたたきます。

こん棒ライトの使い方をレクチャーするサトウキビさん。

高田:
 では大沼さん、実践をお願いします!

(ドガッ!)

大沼さんの振り下ろした、こん棒ライトがターゲットに命中。

一同:
 おぉ! すごい音がした!

高田:
 怖い! これ、普通に人が死ぬよ……。先生、この使い方は危なくないですか。

中山:
 面白いけれども、まず持ち運びが難しいですよね。これは2m近くの150kgくらいの大男が持っているものですから軽く見えますが、女性が護身用に持って歩くのは相当きついと思いますね。

高田:

 重いですもんね。

中山:

 しかしそれくらいの気持ちがあるといいですね。

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